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第六部 黎明の炎編
172 あとがき(+???)
 ええ、読者の皆様、ごきげんようでございます。
 どうも、ヒロユキでございます。
 そして、物語の後書きでございます。
 後書き、あとがき、アトガキ……。
 後に書くと書いて後書き。
 うん、いいですね。この上無くシンプルな表現です。余計なものが何も無い。なので、僕も余計なことを言わずに、さっさと後書きを書いて寝てしまおうと思います。
 というのも、実はここに到るまで、何度か僕はこの小説の後書きを書こうと試みてきました。何度も何度も、書いて、そして書きなおしてきました。
 しかし、その度に、語りたいことが山ほどあり、どれを書いていけばいいのか、その事柄の取捨選択で大いに迷った挙句、書けば書いたで、非常にまとまりのない文章になってしまったため、止む無く、全てをボツと致しました。すっきりすっぱり全ボツです。
 物事、欲張りになりすぎると、大抵失敗してしまうものなのです。
 僕がこの後書きを書くに際し、得た教訓はそんなところでしょうか。はい。


 さてさて、皆様。
 僕のどうでもいい呟きはさておき、ああだこうだと言いつつ、二年もの長期に渡り、書き続けてきたこの作品、「天罰なんて怖くない!」は如何でしたでしょうか。
 僕にとってはですね、この作品はまるで、何も用意せず、手ぶらで魔王に挑む大冒険に出かけるような心地がした物語でした。本当に最初はこんな結末になる予定なんて一切なかったのに、一体何を間違ってこんな物語になってしまったのでしょう。何度も何度もそう思ったものです。
 みなさん、覚えていますか?
 僕はですね、物語を書き始めた当初、この小説をコメディー風な作品に仕上げたいと、そんなことを語っていたのですよ。ええ。
 さて、それを踏まえた上で、物語の結末を読み終えた皆々様、いかがですか? 僕のその初期の頃の発言に同意していただける方がどれほどいらっしゃるのか、大変見物であります。
 おいおい、最終章なんて、どこに笑える場所があった? なんて言葉が聞こえてきそうでございますね。ふふふ。
 おそらく、皆様には僕がどれだけいい加減な人間かということが、嫌というほど理解できたのではないでしょうか。

 しかし、そうは言っても、僕の中には書き始めた当初から変わらない、この物語の軸となるテーマがございました。嘘つけこの野郎、と言われるかもしれませんが、いえいえ、本当にあったのでございますよ。
 僕がこの物語を書くに際し、決めたテーマは「自分の居場所」というものでした。
 今まで慣れ親しんできた故郷を離れ、ただ祖父の家があるからという理由で、見知らぬ人ばかりの町にやってきた少年と、訳もわからないままに、住み慣れた世界の領域を外れ、別世界へとやってきた孤独な少女。
 この物語は、そんな孤独な彼らが出会い、互いに助け合い、時にぶつかりあいながらも、新たな仲間たちと、自らの居場所を、強く固い絆を、築いていくお話なのです。
 読者の方には、それを意識した上で、もう一度この物語を思い返してみていただけませんでしょうか。すると不思議なことに、少しはこの下手くそな小説がぴかぴか輝いて見えませんか?……ええ、はい。見えませんね。すいません。(笑)

 ここで、読者の皆様に僕からの質問です。

 皆様には、ここが「自分の居場所」だと言える場所がございますか?
 ここが一番心が安らぐと思える場所がありますか?

 すぐに浮かんだ人も、浮かばなかった人もいるでしょう。
 思い浮かんだ人は、それはどんな場所ですか?
 それは、毎日帰るべき場所である、家族がいる家の風景ですか?
 いつも馬鹿な話ばかりして盛り上がる、仲の良い友人たちの輪の中ですか?
 それとも、この世で一番愛おしい恋人の隣ですか?
 まだ見つかっていない人は、いつか、こんな風になりたいという理想像の一つでも考えられるでしょうか。

 ふふふ。この質問の答えは今、皆様の中にそれぞれあるのですね。
 別に言う必要はありませんよ。あなたの心の中でそっと蓋をして、大事に仕舞っておいてください。
 そして僕は、読者の方々が今どんなことを思い描いているのか想像して、ニヤニヤしながら今日は眠ろうと思います。はい。
 このド変態野郎が。
 そう思った方はすいません。二度と言わないので勘弁して下さい。

 ともかく、そんなこんなで、この後書きも終盤となりました。いよいよ、読者の方々との惜別の時でございますね。もはや、言い残すことはありません。
 名残り惜しいこと、この上ない気持ちではありますが、
 こんな僕のつまらない小説が、少しでも読者の方に、いつもは考えない何かを、気付かせるきっかけとなることを祈りつつ……
 僕は今、物語の背表紙を閉じようと思います。

 パタリ――。

 ふう……。

 それでは、皆々様。
 また会う日まで。

 作者のヒロユキでした…………。



 っと、ちょい待ってください。ページの戻るボタンはまだ待って。まだ終わるのは早いのです。おいおい、忘れるところだった。

 さてさて、ここで、皆様にご報告があります。
 先日、物語を完結した際、僕はこれから新しい作品に取り掛かる旨をお話しました。こちらは、全くの新作、オリジナルで、学校生活を舞台にした物語になる予定でございます。
 しかし、それとは別にですね。
 実はですね……。
 もう一つ新たな作品を書こうと、同時進行で進めている物語があります。
 それは、この「天罰なんて怖くない!」の続編となるべき作品であります。

 はい、ジャジャーン。
 驚きましたでしょうか。
 もういい加減にしろ、と罵りたいお気持ちは分かります。すいません。
 しかし、もう考えついて設定までいろいろ作ってしまった以上、書くしかありません。

 今回、物語の主人公となるのは、青山椿。
 そう、皆様ご存知、小説内でのボケの総合担当です。
 以前どこかで、「いつか彼女を主人公にした物語を書きたいにゃ~うにゃうにゃ」と、毎度のごとくその場だけの適当な願望を語っていましたが、今回は何故か、それを実現する運びになりました。

 簡単にその物語のあらすじをご紹介します――。

 物語は今作から僅か数週間後、彼女が夏休みで訪れたとある町で事件が起こります。彼女はその町の寂れた神社で奇妙な神様と出会うのですが、その神様は、町の新たな守護者となるために、椿の力が必要だというのです。そう、椿が訪れた町、神霧瀬町は、なんと、守護者たる神に見放された町だったのです!

 ※あらすじ文は現時点での作者の勝手なイメージです。本編と大いに違いが生じる場合がございます。ご注意下さい。

 一応、この作品は、今作「天罰~」の続編になるとは言いましたが、基本的には今作との物語上の繋がりはない予定です。これは、今作をお読み頂いていない他の読者の方にも、できるだけ読んでもらいたいと考えたからです(やっぱり、一見さんにも優しい、門戸の広い作品を作りたいのです)。
 そのため、当然、椿以外の登場人物は全て、新キャラクターとなります。その中には、なんとですね、椿のこいび……ゲフンゲフンっ。おっと持病の発作が。すいません。

 さて、その作品も僕が書くので例によって、どういう展開になるのか、全く予想がつきません。椿が主人公なので、ほんわかした話にしようかと当初は考えておりましたが、現時点の構想では、かなりミステリアスな雰囲気も強くなりそうです。
 彼女のボケとシリアスな空気がふんわか融合しあう作品になればいいな、と思います。はい。

 目標としては、8月の終わり頃から連載を始める予定です。もし気になる方がいらっしゃいましたら、お読みいただけると幸甚でございます。

 またしても長くなりましたが、それでは皆々様。今度こそ、また会う日まで。

 作者のヒロユキでした。
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