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アイコン三国志 作者:小金沢

第八章 夷陵の戦い

82/125

〇八一   次代の風

~~~蜀 成都せいと~~~


挿絵(By みてみん)
張飛ちょうひ
「荊州への遠征軍は3つに分かれて進軍してもらうわ。
中軍は劉備、左軍は黄権、右軍は程畿が総大将よ。
水軍は呉班と陳式にお願いね」


挿絵(By みてみん)
黄権こうけん
「任せるタイ!」


挿絵(By みてみん)
程畿ていき
「心得た」


挿絵(By みてみん)
呉班ごはん
「委細承知の介」


挿絵(By みてみん)
陳式ちんしき
「は、はい…………」


挿絵(By みてみん)
張飛ちょうひ
「中軍の先鋒はアタイ。副将に王甫、関興」


挿絵(By みてみん)
王甫おうほ
「私の顔のように美しい戦いをお見せしよう」


挿絵(By みてみん)
関興かんこう
「………………」


挿絵(By みてみん)
張飛ちょうひ
「関興?」


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「いっちょまえに関羽様の真似をしてんだよ。
父上の心を受け継ぐんだとさ。
形ばっか真似したってしかたねえのによ」


挿絵(By みてみん)
関興かんこう
「………………」


挿絵(By みてみん)
張飛ちょうひ
「ま、その心意気は買ってあげないとね。
わかったわ。張苞、その代わり幼なじみのアンタが通訳すんのよ」


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「げ」


挿絵(By みてみん)
張飛ちょうひ
「んで、右軍の副将は張南と馮習にお願いね」


挿絵(By みてみん)
張南ちょうなん
「おう!」


挿絵(By みてみん)
馮習ふうしゅう
「孫権の小僧など一蹴してやる」


挿絵(By みてみん)
張飛ちょうひ
「その他に馬良に一部隊を率いてもらって、
武陵(ぶりょう)の蛮族を扇動してもらうわ。
武陵蛮に孫権軍の背後を襲わせて、挟み撃ちにするの」


挿絵(By みてみん)
馬良ばりょう
「………………」


挿絵(By みてみん)
簡雍かんよう
「面倒くさがりの馬良に扇動なんてできるのか?」


挿絵(By みてみん)
張飛ちょうひ
「大丈夫。ある情報をつかんでるから、
そのへんの心配はいらないわ」


挿絵(By みてみん)
劉備りゅうび
「他のみんなにはこの益州を守ってもらう。留守を頼んだぞ」


挿絵(By みてみん)
趙雲ちょううん
「ちょっと待ってくださいッス。自分も遠征に出たいッスよ!」


挿絵(By みてみん)
劉備りゅうび
「龍さんには白帝城はくていじょうに後詰めに入ってもらう。
魏を警戒しつつ、もしわしらに何かあったら救援に来とくれ」


挿絵(By みてみん)
趙雲ちょううん
「しかし――」


挿絵(By みてみん)
張飛ちょうひ
「馬超も黄忠も倒れてるから、
残る五虎将軍のうち片方が留守番やんのは当然でしょ。
アタイたちは、一番頼りになるアンタに留守を任せたいの」


挿絵(By みてみん)
趙雲ちょううん
「……承知したッス。関羽先輩の仇討ちは任せるッスよ」


挿絵(By みてみん)
劉備りゅうび
「魏延さんや呉懿さん、張翼さんには漢中で魏軍に備えてもらう。
今回の戦は長くなりそうじゃ。しっかり後を頼んだぞ!」


挿絵(By みてみん)
孫乾そんけん
「へ、陛下!」


挿絵(By みてみん)
劉巴りゅうは
「なんだ騒々しい、軍議中だぞ」


挿絵(By みてみん)
孫乾そんけん
「急ぎお耳に入れたきことが……。
り、劉封様が帰還なさいました」


挿絵(By みてみん)
劉備りゅうび
「! 封さんが…………」


挿絵(By みてみん)
張飛ちょうひ
「孟達に上庸を奪われて逃げてきたそうね。
いくらか兵は連れてんの?」


挿絵(By みてみん)
孫乾そんけん
「残兵を500ほど。あとは孟達に降るか討たれたそうです。
あ、あと霍峻殿も上庸を脱出する時に負傷されたが、帯同しています」


挿絵(By みてみん)
張飛ちょうひ
「そう……。とにかく本人から話を聞くわ。ここに通しなさい」


挿絵(By みてみん)
劉備りゅうび
「待った張さん!
……霍峻さんと兵は収容してかまわん。
じゃが劉封さんは、いや劉封の入城は駄目じゃ」


挿絵(By みてみん)
張飛ちょうひ
「ど、どうしてよ?」


挿絵(By みてみん)
劉備りゅうび
「わしらはこれから関さんの仇を討つ戦に出る。
じゃというのに、経緯はどうあれ
関さんを見殺しにした劉封を許すわけにはいかん。
もしここに劉封が来たら、わしは思わず殴っちまうかもしれん。
いや! 殴るならまだいい。斬りかかっちまうかもしれんぞ……」


挿絵(By みてみん)
張飛ちょうひ
「……関羽を失って、さらに劉封まで失いたくはないのね。
もしここに諸葛亮のバカがいたら、
嬉々として劉封を殺すでしょうけど……。
ううん、いなくなったバカのことはどうでもいいわ。
まずは関羽の仇を討つ。劉封の処遇のことは後で考えましょ」


挿絵(By みてみん)
劉備りゅうび
「すまんな張さん……。
そうじゃな。亮さんがいたら、
わしを甘いと笑ってコケにするじゃろうな……」


~~~成都 城門前~~~


挿絵(By みてみん)
劉封りゅうほう
「そうか……。義父上は俺に会わないと言われたか……」


挿絵(By みてみん)
霍峻かくしゅん
「劉封……殿。時機が、悪かった……のだ」


挿絵(By みてみん)
劉封りゅうほう
「無理にしゃべられるな。
貴殿の入城は許された。ごゆるりと療養なされよ」


挿絵(By みてみん)
霍峻かくしゅん
「す、すまない……。これだけは、言わせてくれ……。
陛下は、あなたの、ことを大事に思われて、いる……。
どうか、恨まれるな……」


挿絵(By みてみん)
劉封りゅうほう
「恨むわけがない! この俺が愚かだったのだ……。
かくなる上は――」


挿絵(By みてみん)
霍峻かくしゅん
「ど、どこに行かれる、つもりだ……?」


挿絵(By みてみん)
劉封りゅうほう
「俺のなすべきことをする。
……義父上には、劉封は死んだと伝えてくれ。さらばだ」


挿絵(By みてみん)
霍峻かくしゅん
「劉封……殿……」


~~~呉 建業けんぎょうの都~~~


挿絵(By みてみん)
孫権そんけん
「ほーう。劉備のジジイは魏じゃなくてオレらを攻撃してきたか。
関羽の仇討ちを優先させるたァ意外だな。
諸葛亮のセンセとか反対しなかったんか?」


挿絵(By みてみん)
諸葛瑾しょかつきん
「それが……どうやら弟は劉備様のもとを離れたようです」


挿絵(By みてみん)
孫権そんけん
「離れた? 暴言が過ぎてとうとうクビにされたんか?
いや、諸葛亮センセが劉備のクビを切るならまだしも、逆はねェよな」


挿絵(By みてみん)
諸葛瑾しょかつきん
「私も風の便りに聞いただけで、理由はわかりません。
なにぶんあんな弟ですから、私的な付き合いも無いもので……」


挿絵(By みてみん)
潘璋はんしょう
「人間かどうかも怪しいもんな、あの男」


挿絵(By みてみん)
孫権そんけん
「まあとにかく、センセがいねェってのは朗報だ。
で、劉備軍の陣立ては? ……ほうほう。地味だが無難な陣容だな。
兵力もオレらよりずっと多いようじゃねェか」


挿絵(By みてみん)
吾粲ごさん
「すでに孫桓そんかん様と朱然しゅぜん将軍が迎撃に出ていますが、
彼らだけでは防ぎきれません。援軍が必要です」


挿絵(By みてみん)
孫権そんけん
「おうよ。陸遜! おめェどうするよ?」


挿絵(By みてみん)
陸遜りくそん
「それじゃあボクが援軍に行きます!
ボクにどーんと任せちゃってください!」


挿絵(By みてみん)
孫権そんけん
「そうか。んじゃあ総大将は陸遜だ。
編成とかはおめェに任せるぜ。好きな将を連れてきな」


挿絵(By みてみん)
陸遜りくそん
「はーい」


挿絵(By みてみん) 挿絵(By みてみん) 挿絵(By みてみん)

「「「………………」」」


挿絵(By みてみん)
孫権そんけん
「んん? どうしたてめェら。
面白くなさそうな顔してんじゃねェか。
言いたいことがあんなら言ってみろ」


挿絵(By みてみん)
甘寧かんねい
「……呂蒙や艦長が陸遜のこと認めてんのは知ってるけどさー。
俺らは正直、ガチで陸遜やれんのか? って思ってんだよね。
実績とかねーし。それなのに陸遜が総大将デスって言われて、
はいはいそうですかって気にはなれねーっつーか」


挿絵(By みてみん)
孫権そんけん
「なんでェそんなことか。
――陸遜! おめェにこれをくれてやんよ」


挿絵(By みてみん)
陸遜りくそん
「うわわっ! か、刀を投げないでくださいよ~。危ないなあ。
この刀、酷い刃こぼれしてるし、なんかばっちいし……」


挿絵(By みてみん)
孫権そんけん
「ただの小汚ない刀じゃねェ
オヤジが使ってた古錠刀こていとうだ」


挿絵(By みてみん)
張昭ちょうしょう
「そ、孫堅殿の遺品を投げた……。
それにろくに手入れもしていないのか……」


挿絵(By みてみん)
孫権そんけん
「いいかてめェら! この刀を持ってる奴ァ、オレだと思え。
遠慮はいらねェぞ陸遜。
逆らう野郎はその刀でぶった斬っちまえ!」


挿絵(By みてみん)
陸遜りくそん
「ええ~。ボクって剣術は苦手なんだけどそんなことできるかなあ?
あ、べ、別にみなさんを本当に斬り捨てちゃうつもりはないですよ?
た、譬えですからね」


挿絵(By みてみん)
韓当かんとう
「……艦長がそこまで言うなら、否も応もない。
我々は陸遜将軍に従おう」


挿絵(By みてみん)
孫権そんけん
「それでいい。任せたぜてめェら!
――そういやあこいつはオレが王に封じられてから初めての戦だな。
へへっ。曹丕んとこにならって、
オレらも『呉軍』と名乗るとしようぜ。
呉軍の船出の戦だ! 大戦果を上げてこいよ!!」


挿絵(By みてみん)
陸遜りくそん
「はーい!」


挿絵(By みてみん) 挿絵(By みてみん) 挿絵(By みてみん) 挿絵(By みてみん)

「「「「おう!!!!」」」」


~~~呉 夷陵いりょう~~~


挿絵(By みてみん)
孫桓そんかん
「蜀軍の先鋒の水軍が迫っている。
オレらの援軍も近づいてるようだが……どうするよ?
援軍を待たずに先制攻撃を仕掛けるか?」


挿絵(By みてみん)
李異りい
「遠征軍に益州の将は黄権と呉班くらいしか
連れてきていねえようだな。その他も新顔が中心のようだ。
力がよくわからねえし、正面からぶつかるのは賛成できねえぞ」


挿絵(By みてみん)
譚雄たんゆう
「ムン。そういえば李異は益州出身だったな。フン」


挿絵(By みてみん)
朱然しゅぜん
火火火ヒヒヒッ。
敵は燃えやすい船に乗って、
燃えやすい葦の群生地に差し掛かっている。
火をつける絶好の機会をみすみす見逃すつもりか?」


挿絵(By みてみん)
謝旌しゃせい
「待つアル。火計は劣勢の時に用いる奇策ネ。
一戦も交えずに奇策を頼るなんて、
陳武ちんぶ師匠の弟子として賛成できないヨ」


挿絵(By みてみん)
朱然しゅぜん
「馬鹿な。火計は戦争の美学だ。
せっかく美しく燃え広がる炎を見られるのに、
火をつけないなんて理解に苦しむぞ」


挿絵(By みてみん)
譚雄たんゆう
「ムン。変態放火魔め……」


挿絵(By みてみん)
朱然しゅぜん
「ん? 何か言ったか筋肉馬鹿」


挿絵(By みてみん)
崔禹さいう
「やめろ。仲間同士で争っている場合か!
――ならばまず、俺が一軍を率いて敵の力量を推し量ってこよう」


挿絵(By みてみん)
朱然しゅぜん
「火火ッ。まーた崔禹のおいしいとこ取りが出たぞ」


挿絵(By みてみん)
謝旌しゃせい
「いつもずるいアル」


挿絵(By みてみん)
孫桓そんかん
「いや、冷静な崔禹なら引き際も心得ているだろう。
譚雄とともに攻撃を仕掛けてくれ。ただし無理はするなよ」


挿絵(By みてみん)
崔禹さいう
「承知した」


挿絵(By みてみん)
譚雄たんゆう
「ムン。任せろ!」


~~~夷陵 張飛軍~~~


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「へへへ。孫権軍め、俺らを正面から迎え撃つつもりだぜ。
腕が鳴るなあ、関興」


挿絵(By みてみん)
関興かんこう
「………………」


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「おっと、関羽様にならって無口になったんだったな。
やりづれえな、おい」


挿絵(By みてみん)
張飛ちょうひ
「張苞、敵が来たって?」


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「おう。5千ぽっちだから様子見ってところじゃねえか?
これなら母ちゃんの出る幕はないぜ」


挿絵(By みてみん)
星彩せいさい
「そうね。ここはあたいらに任せてよ」


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「星彩! お前また軍中に潜り込んでたのか……。
女はおとなしく留守番してろよ」


挿絵(By みてみん)
星彩せいさい
「なんですって?
そのセリフ、張飛母さんや董白さんにも言えるの?」


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「か、母ちゃんらは別だろ。
母ちゃんは女なのは心だけだし、董白さんはすげえおっかないし……」


挿絵(By みてみん)
張飛ちょうひ
「はいはい。兄妹ゲンカはやめなさい。
……ま、たしかにアタイが出るまでも無さそうね。
危なくなったら助けてあげるから、
アンタたちと関興で攻撃しなさい」


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「そうこなくっちゃ! 行くぜ関興!」


挿絵(By みてみん)
関興かんこう
「………………ッ!」


挿絵(By みてみん)
星彩せいさい
「ちょっと! 黙って先に行くなんてずるいわよ!」


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「待ちやがれ関興ーーーッ!!」


挿絵(By みてみん)
王甫おうほ
「…………よろしいのですか? お子らだけで行かせて」


挿絵(By みてみん)
張飛ちょうひ
「……あの子らを見てると、若い頃の自分や関羽を思い出すわ。
関羽が死んで、アタイも引き際を考えるようになったの。
この戦が終わったら、引退しようと思ってる。
だから、アタイの後が務まるようにあの子たちを鍛えてあげないとね」


挿絵(By みてみん)
王甫おうほ
「なるほど……。
では、私はこの髭のように美しく敵の背後に回り、
若武者たちの援護をします」


挿絵(By みてみん)
張飛ちょうひ
「ええ。頼んだわよ」


~~~夷陵 戦場~~~


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「俺の名は張苞! 張飛の十人いる養子の長男だ!!」


挿絵(By みてみん)
星彩せいさい
「同じく末娘の星彩よ!」


挿絵(By みてみん)
関興かんこう
「………………ッ!」


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「そしてこいつが関羽の次男、関興だ!
――ってめんどくせえなやっぱり! 自分で名乗れよ!」


挿絵(By みてみん)
崔禹さいう
「張飛と関羽の子か! なんと勇ましい……」


挿絵(By みてみん)
譚雄たんゆう
「ムン。感心している場合か。
――俺は譚雄! この筋肉美の前にひれ伏すがいい!」


挿絵(By みてみん)
関興かんこう
「ッ!!」


挿絵(By みてみん)
星彩せいさい
「関興、敵の方が力は上よ! 正面から受け止めちゃダメ!」


挿絵(By みてみん)
譚雄たんゆう
「ムン。どうした小僧?
その偃月刀はお前には大きすぎるのではないか? 手が震えているぞ」


挿絵(By みてみん)
関興かんこう
「………………」


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「この偃月刀は父・関羽の愛刀と同じ物だ!
私は偃月刀から父の心をも受け継ぐのだ! ……と関興は思ってるぜ。
――だから俺に通訳させんな!」


挿絵(By みてみん)
譚雄たんゆう
「ムン。心意気は買おう。だが身の丈に合った武器を選ぶべきだったな。
喰らえ!
マスキュラーポーズからのダブルバイセップス・フロント!」


挿絵(By みてみん)
関興かんこう
「ッッ!!」


挿絵(By みてみん)
譚雄たんゆう
「なっ!? 俺の大太刀を支点にして反転し――ぎゃああああ!!」


挿絵(By みてみん)
崔禹さいう
「譚雄!!」


挿絵(By みてみん)
関興かんこう
「………………ッッ!!」


挿絵(By みてみん)
星彩せいさい
「譚雄討ち取ったりい!!」



挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「ずりいぞ星彩、それは俺に通訳させろよ!」


挿絵(By みてみん)
王甫おうほ
「孫権軍は将を討たれて醜く狼狽しているぞ!
私の顔よりも美しく背後を襲え!」


挿絵(By みてみん)
崔禹さいう
「背後にも兵を回していたか……。退け!!」


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「ふう。なんとか勝ったな。追撃は王甫さんに任せようぜ」


挿絵(By みてみん)
星彩せいさい
「関興、ケガはない?」


挿絵(By みてみん)
関興かんこう
「………………」


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「大丈夫そうだな。でもお前、運が良かったな。
長い偃月刀を譚雄の馬鹿力で押されて、
たまたま偃月刀ごと身体が回っただけだろ。
テコの原理とか言うんだっけ?」


挿絵(By みてみん)
星彩せいさい
「またあんちゃんはそういうことを……。
関興は実力で勝ったんだもんね?」


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「おっ。なんだよ星彩。やけにこいつの肩を持つじゃねえか。
さてはお前……」


挿絵(By みてみん)
星彩せいさい
「はあっ? なに勘違いしてるの?
あたいはヒゲモジャの男は大嫌いよ!」


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「え? じ、じゃあまさか俺のことを……」


挿絵(By みてみん)
星彩せいさい
「黄巾賊顔はもっとお断りよ!!」


挿絵(By みてみん)
張苞ちょうほう
「誰が黄巾賊だとぉ!?」


挿絵(By みてみん)
関興かんこう
「………………」


~~~~~~~~~


かくして張飛と関羽の子は華々しく初陣を飾った。
だが復讐戦は幕を開いたばかり。
呉の新たなる指揮官・陸遜は秘策を胸に戦場へと駒を進めていた。

次回 〇八二   蜀の明暗
+注意+
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