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アイコン三国志 作者:小金沢

第二章 魔王・董卓

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〇一三   魔王の最期

~~~長安の新都 処刑場~~~


挿絵(By みてみん)
李儒りじゅ
「皇甫嵩、そして樊稠よ。
よくも偉大なる魔王様を裏切ってくれたな。
貴様らには死、あるのみだ!!」


挿絵(By みてみん)
皇甫嵩こうほすう
「無念だ……」


挿絵(By みてみん)
樊稠はんちゅう
「そ、そんな。何かの間違いだ。
おい、やめろ! やめてくれええええ!!」


~~~長安の新都 呂布軍 陣営~~~


挿絵(By みてみん)
張遼ちょうりょう
「い、一大事だ大将!
魔王様に謀叛を企んだとして皇甫嵩、
それに樊稠将軍が処刑されるっつー話だ!」


挿絵(By みてみん)
呂布りょふ
「!?」


挿絵(By みてみん)
高順こうじゅん
「左遷させられていた皇甫嵩はともかくとして、
樊稠殿が謀叛だと?」


挿絵(By みてみん)
張遼ちょうりょう
「ああ。なんでも馬騰ばとう韓遂かんすいとの戦いの時に、
韓遂に内通して手心を加え、わざと逃したそうだぜ」


挿絵(By みてみん)
呂布りょふ
「…………hdsyio;;」


挿絵(By みてみん)
陳宮ちんきゅう
「これは何かの間違いです。私はミスター董卓に抗議してきます。
……って、おやめください呂布将軍!」


挿絵(By みてみん)
高順こうじゅん
「魔王様はいったん決めたことを翻しはしない。
呂布将軍、抗議してもあなたの心証が悪くなるだけだ」


挿絵(By みてみん)
呂布りょふ
「…………」


~~~長安の新都 張済軍~~~


挿絵(By みてみん)
張済ちょうせい
「なるほど、さすがは賈詡だ!
このために樊稠に韓遂を攻撃させなかったのだな」


挿絵(By みてみん)
賈詡かく
「これで四天王のうち二人が欠けた。
これからは貴殿がいっそう重用されるだろうな」


挿絵(By みてみん)
張済ちょうせい
「よくやってくれた! 今後も俺のために働いてくれよ!」


挿絵(By みてみん)
賈詡かく
「ああ、任せておくがいい。
(小生の野望のためには、踏み台は高ければ高いほどいい。
まずは張済、貴殿を高い踏み台へと作り替えてやろう……)」


~~~長安の新都 王允邸~~~


挿絵(By みてみん)
王允おういん
「まずいことになった……。
我々とともに董卓暗殺を画策していた
皇甫嵩将軍が処刑されてしまうとは」


挿絵(By みてみん)
士孫瑞しそんずい
「ああ。将軍のことだから口は割らなかっただろうが、
これをきっかけに我々の存在が知られる可能性は高い」


挿絵(By みてみん)
王允おういん
「樊稠将軍が処刑されたのも痛いな。
董卓の暗殺後、彼は残党をまとめ上げられる器を持っていた。
彼がいれば混乱を最小限に抑えられたろうに」


挿絵(By みてみん)
士孫瑞しそんずい
「暗殺の算段すら立っていないのに、
その後のことをとやかく言ってもしかたあるまい。
それより――」


挿絵(By みてみん)
王允おういん
「! 待て、そこにいるのは誰だ!?」


挿絵(By みてみん)
貂蝉ちょうせん
「ほほほ。わらわです、父君」


挿絵(By みてみん)
王允おういん
「貂蝉か。驚かすでない」


挿絵(By みてみん)
貂蝉ちょうせん
「父君、いつまで迷われているのですか。
わらわが再三、申しているでしょう。
董卓ごとき、わらわにお任せあればいつでも首を取って参ると。
女のわらわならば、董卓も油断するに違いありませんわ」


挿絵(By みてみん)
士孫瑞しそんずい
「し、しかし娘のお前にそのようなことをさせるわけには……」


挿絵(By みてみん)
王允おういん
「いや、私たちの計画が露見すれば、
貂蝉も連座して処刑されるのだ。
どうせ失う命ならば貂蝉よ、父に預けてくれるか?」


挿絵(By みてみん)
貂蝉ちょうせん
「おほほほほ。
はじめからわらわはそう申しているではありませんか」


挿絵(By みてみん)
王允おういん
「済まぬな貂蝉。だが案じるな。
お前がしくじれば、私もすぐに後を追う。
お前を一人では死なせんぞ」


挿絵(By みてみん)
貂蝉ちょうせん
「そんな湿っぽいことを言っては成功する物もしませんわ。
父君は枕を高くして吉報をお待ちくださいな」


~~~長安の新都 宮廷 宴会場~~~


挿絵(By みてみん)
董卓とうたく
「フハハハハハ! 酒が足りぬぞ! もっと持って来ぬか!」


挿絵(By みてみん)
董白とうはく
「それでねー陛下ー。
この前、村祭りをしてた連中を皆殺しにしたんだよー。
牛裂きの刑にしたんだけどチョー楽しかったー」


挿絵(By みてみん)
献帝けんてい
「そ、そうか。あははははは……」


挿絵(By みてみん)
呂布りょふ
「…………」


挿絵(By みてみん)
董卓とうたく
「どうした呂布? せっかく吾輩が宴を開いてやったのだぞ。
もっと楽しそうな顔をせんか!」


挿絵(By みてみん)
呂布りょふ
「hhdkl;:]:」


挿絵(By みてみん)
陳宮ちんきゅう
「とてもエンジョイしています。
しかし化粧のせいでわからないようですね、私の笑顔が」


挿絵(By みてみん)
董旻とうびん
「フン! それなら薄汚い化粧を取ればいいだろうが!」


挿絵(By みてみん)
李儒りじゅ
「魔王様、踊りを披露したいという
女が参っていますが、いかがなさいますか」


挿絵(By みてみん)
董卓とうたく
「美女ならば通せ! ブスならば首を持って来い!」


挿絵(By みてみん)
貂蝉ちょうせん
「おほほほほ。そんなつれないことをおっしゃられるな」


挿絵(By みてみん)
董卓とうたく
「おお美女だ! 良いぞ良いぞ。近う寄れ近う!」


挿絵(By みてみん)
貂蝉ちょうせん
「おほほほほほ。
それではもっと近くで……刺させて頂きます」


挿絵(By みてみん)
董卓とうたく
「!? 何をするか貴様ァッ!!」


挿絵(By みてみん)
貂蝉ちょうせん
「しくじった……」


挿絵(By みてみん)
董卓とうたく
「誰の差し金だ! お前も黒幕も氷人形にしてやろうか!!」


挿絵(By みてみん)
呂布りょふ
「ghla;op@@@@@」


挿絵(By みてみん)
陳宮ちんきゅう
「すこし待ってくださいミスター董卓。
彼女は確かに悪いことをしました。
しかし女性を殺すのは良くないことです。
少なくとも私の故郷ではね」


挿絵(By みてみん)
董卓とうたく
「なんだとぉ~!?
呂布、お前は樊稠のような無能のくせに吾輩に逆らうのか。
ならばお前の首を寄越せ!」


挿絵(By みてみん)
陳宮ちんきゅう
「お、お待ちください!
呂布将軍をこんなことで殺すなんて――」


挿絵(By みてみん)
董卓とうたく
「通訳の分際で吾輩に意見するのか?
そういえばこの前も余計な口を出したな。
いいだろう、呂布の代わりにお前の首を差し出せ!」


挿絵(By みてみん)
呂布りょふ
「!?」


挿絵(By みてみん)
陳宮ちんきゅう
「わ、わかりました。
それで呂布将軍を許して頂けるのならば……」


挿絵(By みてみん)
董旻とうびん
「げっへっへっ。兄貴、俺が首をはねてやるよ。
呂布もこの通訳も前から気に入らなかったんだ。
……ん? なんだ呂布。邪魔をする気か?」


挿絵(By みてみん)
呂布りょふ
「hjl;::ppppppppp!!」


挿絵(By みてみん)
陳宮ちんきゅう
「こ、このファッキン野郎、
ミスター陳宮からその薄汚い手を放せ!」


挿絵(By みてみん)
董旻とうびん
「ぐわああああああっ!?」


挿絵(By みてみん)
李儒りじゅ
「な!? と、董旻様を殺したぞ!
呂布の謀叛だ! 取り押さえろ!」


挿絵(By みてみん)
呂布りょふ
「FXCKFXCKFXCK!!」


挿絵(By みてみん)
陳宮ちんきゅう
「ふ、ファッキン雑魚ども、黙るのです。
この程度は謀叛とは言いません。
謀叛とはこういうことを言うのです。それを今からお見せします」


挿絵(By みてみん)
董卓とうたく
「ち、血迷ったか呂布!?
は、話せばわか――ぎゃあああああああああああ!!!!!」


挿絵(By みてみん)
董白とうはく
「きゃああああ! おじい様が!!」


挿絵(By みてみん)
李儒りじゅ
「と、董白様! 早くお逃げ下さい!」


挿絵(By みてみん)
王允おういん
「呂布! よくぞやった!
今だ! 董卓の配下を皆殺しにしろ!」


挿絵(By みてみん)
士孫瑞しそんずい
「心ある者は我々に続け!!」


挿絵(By みてみん)
張遼ちょうりょう
「大将! とうとうやっちまったな!
この時をずーっと待ってたぜ! 董卓軍を殺しまくってやらぁ!」


挿絵(By みてみん)
牛輔ぎゅうほ
「董白! こっちだ! 逃げるぞ!」


挿絵(By みてみん)
董白とうはく
「えええええん! パパー!」


挿絵(By みてみん)
高順こうじゅん
「牛輔が逃げ出したぞ! 追え!」


挿絵(By みてみん)
貂蝉ちょうせん
「おほほほほ。逃がしませんことよ」


挿絵(By みてみん)
李儒りじゅ
「ぬうう、こうなればお前だけでも道連れにしてくれる!」


挿絵(By みてみん)
貂蝉ちょうせん
「きゃあああぁっ!!」


挿絵(By みてみん)
王允おういん
「ああっ! 貂蝉! おのれ李儒め!」


挿絵(By みてみん)
李儒りじゅ
「ぐわっ!! 魔王様……いまお側へ参りますぞ……」


挿絵(By みてみん)
王允おういん
「よくも貂蝉を……ッ!
絶対に許さん! 貴様ら根絶やしにしてやる!!


挿絵(By みてみん)
献帝けんてい
「あ……ああ…………」


挿絵(By みてみん)
呂布りょふ
「gjskk;d::]]i」


挿絵(By みてみん)
陳宮ちんきゅう
「陛下、心配しないで下さい。私があなたの安全を保証します。
なぜなら私は紳士です。女性と子供は守ります。
いつもそう心掛けているのです」


挿絵(By みてみん)
献帝けんてい
「…………董卓……」


~~~~~~~~~


かくして呂布は董卓を殺した。
魔王はあっけない最期を迎え、遺された残党たちはどう動くのか?
はたして覇権は誰の手に渡るのか?

次回 〇一四   賈詡の暗躍
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