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その勇者、虚ろにつき 作者:パイルバンカー串山
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周辺国四国の成り立ち

 もともとは大陸の六割を締める一つの帝国から分割されたことにより四国が生じた。
 分割は皇帝が三人の子に国を分け与えた、という形式で行われ、ノル国はその皇帝直系の王族の治める宗主国としての位置付けである。四国同盟はその際に結ばれた。
 宗主国という名目上、ノル国は他国より丁重に扱われる、四国同盟にてある程度主導的発言できる、という半ば形骸化した儀礼的ルールが通用している。
 表面上は同盟の元に団結して魔族国と対立しているが、その内情はかなり冷戦的な対立が起きている。
 魔族国との戦争は帝国時代より幾多の休戦を挟み現在でも継続中であり、同盟国の中にはなかば公然の秘密として魔族国の特産品や資源取引を行っている国もある。

ノル国
 勇者を召還した国。
 皇帝直系の宗主国でありながら、旧社会構造の改革にはあまり手をつけず伝統的な儀礼と法律を重んずる良くも悪くも古い国。
 そのため四国では最も産業化に遅れを取り国力では最小である。
 主な産業は農業とその農作物の輸出で成り立つ。奴隷の扱いが最も厳しいのは文化的な側面と農業に多くの人手がかかる点にある。女奴隷は四人以上出産すること、などが法律で義務付けられていた。
 魔族国とは最も大きく国境線を接する国であり、対魔族戦争の最前線地である側面も持つ。
 本来、小国であるノル国が戦争を主導する事自体が下策だが、代々の王の基本政策として行われている。
 しかし勇者であるカゲイソウジにより滅亡。

イドス国
 ウェイルーの属する国。
 四国の中で現在最も産業改革に成功した国。
 王の政権を民衆院への一部譲渡。貴族院と民衆院の対等化など民主化が進んでいる。
 商業政策に長ける反面、軍事的技術ではやや遅れが見られる。商業の活発化により他国からの商人に偽装したスパイの流入の増加などが問題に上げられる。
 奴隷の扱いは最も大らかな国であり、不法入国からの「所有を望む」奴隷も多い。
 魔族さえ取引相手とする商業都市も多数抱えており、イドス国第三位の商業都市がアシュリー市。
 現在は国境線を挟み元ノル国側に溜まる難民奴隷を監視中。
 軍のシンボル的存在として、「五英雄」と呼ばれる魔術による身体改造と高い魔術技能により超戦闘能力を会得した五人の人間を軍の要職に置く。
 しかし商業国という側面のせいか、一人は軍隊活動は全くせず経済活動を中心的にし、更に二人は国内を趣味で放浪しているためまずまともに居場所がわからない。残り二人が軍隊活動に常に従事している。つまりかなりフリーダム。

バシリィ国
 通称「剣の国」
 独自の特殊兵装「鬼骸刃」を持つ鬼刃士を主力とする。
 王を中心とする政治思考が強い国であり、王と国を守護するバシリィ最強の鬼刃士が集う「国剣十二騎士」が軍の中心的人物とされる。
 国剣十二騎士中でつけられる順位は純粋に戦闘能力のみを評価したものであり、個としての強さを追求する集団である。
 鬼刃士は上から黄金、鋼銀、緑青と三階位に分けられ、国剣十二騎士とされる最低ラインが黄金とされる。
 武力の面では四国中最強と目されるが、王に戦争への意志が薄く、更に外交下手により他国との連携が上手くないため戦争には積極的ではない。

オルドラッド国
 最も北方に位置する国。魔族国とは最も距離がある。
 面積は四国中最大を誇るが、気候の問題で食料計画はあまり上手くいっていない。
 重工業化にいち早く着手した国であり、その兵器や兵装も他国とは一線を画す。
 精霊魔術と呼ばれる術者の人格を分割制御し、疑似人格を持たせることで魔術のマルチタスク化や複数の魔術の高度同時制御などを行う技術を持つが、秘匿技術として他国には開示していない。なお、重度使用者は人格分裂を引き起こす可能性が高くなる。
 四国同盟以外の他国への侵略を行い領土拡張政策を行ってきた国であり、その側面からイドス、バシリィからは仮想敵国として捉えられている。恐らくは政情不安定などの口実がつけば真っ先に兵を送り介入を行うだろう。

魔族国 ダギオール
 魔族の王を名乗る魔王を王として頂く多人種国家。
 その構成はオーガ、オーク、などの獣人や魔人と呼ばれる亜人種、鳥人や魚人など非常に種類が多い。
 しかし魔王を中心とする政治体制により、民族間の軋轢は極めて少なく理想的に運営されている。
 魔王国の歴史は実は同盟四国より長く、帝国時代には国としての体裁を持っていた。魔王はその魔族国発生より存在していたとされ、現在までの魔王の年齢は八百歳を超えると推測される。
 魔族国という命名は、人間達が異人種達を蔑称するのに使っていた「魔族」という言葉を、魔王が建国時に自分達たる多人種国家を纏める総称として使うことを提案したことによる。
 六百年前に定められた国境線より国土は拡大をせず、また拡大活動も行ってはいない。それ以後の紛争は全て公的には人族の侵略への抵抗戦闘とされる。
 産業は南方の気候を生かした農業や海産業。鉱山も持ち、輸出や輸入相手が公には少ないため、自国で必要なものはできる限り自国でまかなう方針を持つ。
 しかし、南方独自のスパイス類や貴金属類、工芸品、魔族の強靭な肉体能力を生かした傭兵業などは強い輸出産業として存在している。
 現在は産業開発好きの魔王により観光地化の案が浮上中。





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