これは二次製作ゼロの使い魔SSです。UP者の独断と偏見、面白ければ良しと言う劇薬と原作キャラ崩壊をUP者の愛で煮た闇鍋です。
楽しく転生03
「は~いルーティアちゃん、今日は大人しくしましょうね~」
「う~……分かりましたカトレアお姉ちゃま」
仕方ない、カトレアお姉さまに抱きつかれて動けません。病弱なお姉さまを振りほどいてまで逃げたりしませんよ。
「ルー、ルー、あしょぼ~おいきゃけっこしよ~」
「ダメですよ~ルイズお嬢様。また屋敷の中で追いかけっこなんてしたら、奥様になんて言われるか……」
「ふふふ、ごめんなさいね。
まさか、ルーティアちゃんがこんなにも元気に駆け回るなんて思わなくて……ちょっとうらやましいかな」
大丈夫ですよカトレアお姉さま。私が新たに目覚めた能力“蒼き第三の眼”の力で治してあげます。
“蒼き第三の眼”の力は、気や魔力の流れを探知し、さらにそれらを利用する能力だ。簡単に言うとザ・サードの火乃香のサード・アイの様に“気”の流れ(魔力とかも)を見る事ができ、その流れを操っちゃったり出来るのだ。ただし、私の額にサード・アイ(第三の眼)は象眼されていない。
メイドさん達とのおっかけっこも、この力のお陰でどの方向からメイドさんたちが仕掛けてくるのが分かったのだ。さらに小太郎がネギに教えていた瞬動の真似をして、回避の速度を一瞬だけだが加速させている。もうちょっと訓練を積めば虚空瞬動も出来るかもしれないな………。さすがにカリーヌ母さんの『レビテーション』五連撃は、見えたけど避け切れなかったんだけどね。
閑話休題。
現在、カトレアお姉さまに抱かれながらお姉さまの中のスキャン中。むむむ、なんだお姉さまの中……気の流れがこんがらがってる? それにあっちこっちにシコリが出来てるし……。
「で、こうして悪い魔女は旅の神官さんに退治され、町に平和が訪れてのでした~」
「ふ~みゅ~……」
そうそう、ただ抱かれているわけじゃなくてカトレアお姉さまが本を読んでくれている。
しかし……お姉さまの読み方は美味い。でも、絵本の内容があまりよろしくない。王道を付いているんだけど、いまいちな内容だな。もうちょっと裏事情とか、魔女が何でこんな事をしなきゃいけなかったのか……って、赤ちゃん向けの絵本にそんな事を求めるほうが変でした。すいません。
「カトレアお姉さま」
「? なにかしらルーティア?」
「魔女さんには、悪い魔女さんしかいないんですか?」
一方的な悪者、子供向けな物語で絶対悪を演じてくれるキャラ達だが、そちら側に属していながら物語の主役として扱われている物語はないのかな?
「え? ……ん~、良い魔女さんは、お姉さん見た事ないな~」
「そうなんですか~……じゃ、なんで魔女さんたちは箒に乗って空を飛んでいるんですか?」
「え、え~と、魔女さんは、皆箒で飛ぶのが風習だからかしら?
ほら、私たち貴族は、伝統でマントを着るわね? それと一緒なのよ、きっと」
「ふ~ん、そうなんですか~」
ちなみに私たちは現在生後1年過ぎ位……普通に会話できるレベルにまでなってるって、ちょっと発育がよすぎるかもなぁ。
「じゃぁカトレアお姉さま、私も箒に跨ればお空を飛べるのですか?」
「え? う~んどうかな~」
「え~」
「え~じゃないわよちびルー?
誉れ高きトリステインの貴族、それも公爵家である私たちが、何が悲しくて卑しくて卑屈で邪悪な魔女の真似事なんかしなくちゃいけないのかしら!?」
「いふぁい、いふぁいです~」
「ほら、ちびルイズも」
「ぴぎー!」
エレオノール姉さまが乱入してきて二人してホッペを摘まれる。う~む、油断した。
*
「で、ルーティア。何か言う事はないかしら?」
「はい、箒に跨ってもお空を飛べませんでした」
「こ、こ~の、おばかー!」
「いちゃ~い」
いや、もしかしたら飛べるんじゃないかって思って(そう言う能力があるかもしれないじゃないか)、箒に跨って屋敷の三階のベランダから飛び降りて見ました。一応命綱を腰につけて飛び降りたよ?
「感謝しなさいよ? アンタもしかしたら痛いなんて感じられなくなってかもしれないんだからね」
「う~、ごめんなしゃい」
「……ルーティアちゃんは、なんでこんな事したのかな?」
カトレアお姉さまがやさしく覗き込んでくる。う~そんなやさしい眼を向けないでください。全部言いたくなっちゃうじゃないですか、
「……お空を飛びたかったから、です」
「そっか、でも、もうこんな無茶なことはしないでね?」
「……はいです」
確かに、心配をかけたらダメだよね。
……でも、あの時、空に飛び出した時に、何かを感じた気がするんだ。
「ん~、あれは何だったのかな~」
夜になり、暗くなった自分たち(ルイズと私だ)の眠る部屋で、どうしてもあの時の感覚が忘れられずにベッドの中で悶々としていた。ルイズはグーグー寝てるね。寝顔が可愛いよ~。
「……やっぱり、私の周りに何かある」
そう、違和感があるのだ。私の周りに、私と私以外を隔絶するような何かがある気がする。
……うん、試して見るか。
ベッドの上に転がっていた玩具を手に取ると、それをそこに押し込んだ。
フッ……。
すると、空間に波紋を残して今まで手に持っていた玩具が消えてしまった。
「……“月衣”?」
“月衣”、夜闇の魔法使い(ナイトウィザード)たちが身に纏う、超常にして非常識の摂理。そして、彼らを守る結界。
「なるほど……なかなか良い能力ですね」
少なくても手品には使えるだろう。
っと、いかんいかん。玩具を入れっぱなしはいけないな。カグヤの中に手を突っ込み玩具を……、
「あれ?」
こんなブレスレットしてたっけ? いつの間にか自分の左手首に七つの宝石が嵌められた白いブレスレットが着けられていた。
「って、もしかしてコレって……“アイン・ソフ・オウル”?」
オリ主の能力は微妙でしたが、チートなアイテムを渡して見ました。でも、私は後悔してません!
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