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過去編 第四話「そうか、僕は自由になるための力を持っていたんだ。」

アレクたちはアーベンドを攻めることを決めた。
しかし新たに2体のオーガニクスが現れる。ガドルとエリオだ。
さまざまの思惑をのせて戦いの火蓋はあがる。
煌びやかな服を着た女の子が高級感のある部屋のベッドで突っ伏して泣いていた。
そこにまた煌びやかな服を着た男が現れた。
ベットに腰掛けると中年はやさしく話しかける。
「どうしたの?悲しいことがあったの?」
「お父様、私がお母様を殺してしまったの?」
「?何を言ってるんだい?」
「私きいたの、お母様は私を生んでしまって亡くなったって」
そういって女の子はまた泣き出した。
「違うよ。いいかい?人の人生には偉大な功績、が二つある。」
「・・・」
女の子は自分の父親を見る。
「大変難しくて、達成することができればその人は英雄とも言える。
一つは命を繋ぐ・・・これは家族を作ること。
もう一つは大事な人を命の限り、大事な人を守り抜くこと。
君の母上は大変立派な方だ。二つの功績がある。私にとって英雄なんだよ」
「・・・でも!」
やさしくその父親は頭をなでる。
「やさしいんだね。父はそのやさしさも誇りに思うよ。
ただ、母上は悲しませるために君を残したわけではないんだよ。
君を愛して、君に人生を託したからこそ、君を守ったんだ」
父親はそう言って娘を座らせて抱きしめた。
「母上の分も、父が君を愛している。
これは私が託されたこと。君は幸せに生きることが託されている。
だから、悲しまないで。」
少し時間を置いてドアがノックされ男が入ってきた。
「兄上、そろそろ謁見の時間です。」
「ああ、カイルありがとう。直ぐ行こう。」
そういうと女のこの父親は立ち上がってドアに向かった。
兄を呼びにきた男カイルは、兄である王の後ろの少女を、冷たい目で見ていた。







その研究所の中一室で男はモーターウォーカーと呼ばれる2足歩行戦車を駆り先へ進む。
「よく月にこれだけの施設を作った物だな」
男はそう言いモニターの先に見える光を目指し暗闇を抜け連絡通路にでた、
下には水槽がずらりと並んでいた。モニターで中身を確認する。
「・・・こんなものまで培養済みか。さすがだよ」
中に絶滅したはずの恐竜が浮かんでいる水槽が200はある
「何をしたいんだアイツは。神様にでもなるつもりか」
男はそう言うとモーターウォーカーの武器を乱射しつつ先を進んだ。
ある目的を果さなければならない。
この水槽を完全に破壊するのは後回しにすることにした。






「これが・・・」
その男は閉鎖された月基地研究所の調査でこの場所に来ていた。
彼はディスプレイに映る文字を見て驚愕した。
<OーR-G-A-N-I-C-S>
超有機兵器のすべてがそこにまとめられていた。
「まだ俺のIDが生きているとは・・・幸運なのか罠なのか・・・」
彼にとっては因縁の地であるこの基地で何かが起こっている。
「俺を・・・待っているのか」
彼は自分の乗ってきたモーターウォーカーに再度乗りこみ奥へ進む。
「とりあえずは・・・全てが繋がった。」
召集された時から予感はしていた。
「アイツの目的は・・・」




ガラスケースの中でシオンは目を覚ました。
目の前には検査終了と書いてある。
「・・・また、過去を見ていたのか」
ガラスケースがゆっくり開くとクレアがシオンの服を持って来た。
「お、おはやく服を召してください・・・」
シオンは今、全裸であった。
「あぁ」
シオンは服装を整えて考えていた。
ゆっくりとガラスケース備え付けの端末を見た。
「・・・」
シオンはメッセージを読んで軽くあごに手を当てた。
このガラスケースはメディカルチェック装置であった。
「シオン様?」
クレアは首をかしげてシオンの様子を伺っていた。
「いや、なんでもないよ」
そう言ってクレアに軽く微笑んだ。
するとクレアもうれしそうに笑ったのだった。
「・・でも柱の中はこんな風になっているんですね」
「怖いかい?クレア?」
この場所は柱の中である。この世界でのシオンの始まりの場所だ。

今がもっとも戦いやすいのかもしれない。
リラーンのオーガニクスをつぶし、アーベンドのオーガニクスをつぶし自分が去れば、
きっとこの世界はもとのとおりになる。
やはり、問題はあの一切記録がされていないアレクのオーガニクスである。
あのオーガニクスは一体・・・
アレクのオーガニクスと発作。今後にに盛り込む必要がある。
ちらりと後にいるクレアをチラッとみた。
クレアは何もわからず微笑み返す。
「・・・まさか人を気にするとはな」
シオンは自分がおかしかった。
自分が死んだらそこで終りだと思っていた。それでいいと思っていた。
今は違う。大事な存在がいる。
「どうかしました?」
後の少女はシオンに話しかける。
「クレア、そうだな。もう用事は終わったんだけど、
そのまま帰るのではなく、どっかより道しないか」
「はい!」
二人はそう言って柱を後にした。
ガラスケースの端末には赤字が並んでいた。
<緊急覚醒による覚醒不全、ダメージは甚大。生存推定期間は3ヶ月>

「父さん・・・母さん・・・」
12歳ぐらいの少年の前に2人の死体が転がる。
「坊主・・・なんだ?文句あるのか?
身分の低いお前がこの土地に入ってきたのが悪いんだろ」
身分制度が色強く残るこの地方では成人男性の腰ぐらいの壁で
身分ごとに区画分けされて滅多に行き来が出来ない様になっていた。
位は目の色で決まる。水色は指導する身分である教族、黒色は戦う身分である戦族、
茶色は生産する製族そして赤い瞳の働くただけの労族。
この両親を殺された赤い瞳の少年の名前はガドルという。
肌が労働でやけている。彼の生活はとても裕福ではなったが昨日までは細々と幸せに暮らしていた。
「こんな布切れの為にノコノコ出てきやがって目障りなんだよ!」
裏が透けて見るほどの使用した布が風で壁の向こうに飛んでしまった。
彼らにとってなかなか与えられない布は貴重品であった。
壁を前に少年は悩んだが少年は壁に登り布を取りに行こうとした。
その光景を家から発見した両親は少年を止める為慌てて出てきたのだ。
布を回収し満足げに戻ろうとするガドルを両親が戻そうとした時、
悲劇は起こってしまった。
黒い瞳の若い男に見つかってしまったのだ。
逃げた場合は集落ごと滅ぼされる。
両親は必至で謝ったがその男はニヤリと笑い剣を抜いた。
「身分違い進入は見つけた者の判断だったな・・・」
それがすべてだった。
「ん?ナンだその目は・・・!」
幼い赤い瞳はその男を見据える。怒りと悲しみが混じっていた。
「殺してやる・・・・!」
男が剣を振り上げたその時、ガドルは石を広い彼に投げた。
彼の頭から血が吹き出る。
「く・・・ゆ・・・ゆるさんぞ!」
ガドルは逃げた。必死で泣きながら。
そして世界を憎んだ。ちょっと歩いて入っただけだ。
自分の物をとりに行っただけなのに・・・
「おい!誰か捕まえてくれ!進入犯だ!」
額を抑えて男はガドルを追いかける。
戦族の観衆から声が聞こえる。
「へぇ進入犯かひさしぶりだな。ひさびさに狩りが見られるな」
なかには男と一緒に走り出す者もいる。
「あの獲物はもらった!」
何人もの男が剣を抜き一人の少年を追いかける。
ガドルと男たちは知らない間に森へ入って行った。
男たちはガドルを見失う。
「あのガキ・・・上手く隠れやがった!」
男たちはそう呟く。


ガドルは穴をみつけ隠れていたのだった。
暗闇の中ガドルは膝を抱えて泣いていた。
「父さん・・母さん・・・」
ガドルは泣いていた。噛みしめた唇から血が出ている。
「もっと・・俺に力があれば・・・クソ・・」
その時上から声がする。
「おい・・この穴あやしくねぇか・・・」
「どうする。深いぞ・・・」
「火を持って来い」
穴がすこし明るくなった。
「おい、見つけたぞ!」
ガドルは血の気が引いた。死を意識した。
「おい・・・いい事を思いついたぞ」
ガドルの頭に水が降って来た。
「おーい坊主!どうだ小便をかぶってる気分はアハハハハ」
大きな笑い声が聞こえる。
その時、地面が穴の底が開いた。
「どうした?」
反応のないガドルを不信に思ったのか男が穴を覗きこむ。
その時光の筋が登り穴を広げた。
底から出てきたのは黒い巨人だった。
ガドルを追って集まった手来た男たちは腰を抜かし座りこんだ。
「・・・」
オーガニクスガドルそれが彼の名だ。
「た・・たすけて・・・」
ガドルを追いかけた男たちはそう言った。
その男たちをガドルは足を上げ踏み潰していく。
血に心踊る。暖かい温もりが喜びを生む。
ガドルは額に傷を負っている男を見つけてを伸ばした。
「ひぃぃぃ。」
男はおかしな声を上げる。
「ハハハハハハハハハ」
ガドルは喜びの声を上げ握りつぶした。
そしてマントを鎌に変え激しい光を発生させる。
理力を使い鎌を振り下ろしたその瞬間あたり一帯が吹き飛んだ。
「スゴイ・・・この力・・・これがあれば・・・世界を・・・
父さんと母さんの敵を・・・」


シオンとクレアは丘の上に来ていた。
城からは少しはなれている。
展望がよく城下町が良く見える。
「ココが一番好きな場所なんです。いつかシオン様といつか来たいと思っていました」
「ココは確かに展望がいいな。こんな純粋な気持ちで風景を見るのは初めてかもしれないな」
クレアはそういうと小さな石が二つ並んでいる場所にしゃがみこんだ。
「?」
「お父様、お母様シオン様をお連れしました。私が大変お世話になっている方です」
「クレア?」
クレアの振る舞いに疑問を感じた。その小石は・・・
「・・・私の父と母はお墓を作ることを許されていません。
なので簡単ですけど、父とよくきたこの場所に気づかれないようにお墓を作ったんです」
「・・・クレアは両親を憎んでいないのか?」
つらそうな身の上であったクレアの現状の原因を作ったのは両親だと思っていた。
「とんでもない!母はご自分の命と交換してでも私を生んでくださいました。
父は私を最後まで・・・案じて命をかけて、愛してくれました。
私にとって大変偉大な両親です。憎むわけがありません。私は両親を今でも愛しています」
確かにクレアの両親であるなら優しい人だったのだろう。しかしどうもつながらない。
どんな罪を犯したと言うのだ。
「お父様とお母様にもあっていただくことができました。今日は最高の一日です」
そういうとクレアは立ち上がって、うれしそうに笑ってシオンを見た。
そしてスカートのすそをもって深々と頭を下げた。
「シオン様、お付き合いくださりありがとうございました。
クレアは大変な幸せ者でございます。このお礼は必ずいたします」
そしてあたまを下げてまた微笑んだ。あのときのさびしそうな笑みとは違う。
あまりにも気品のある微笑であった。振る舞いも大変美しいと感じた。
違和感がある。そうだ。生真面目で言葉遣いも綺麗で、どことなく気品があって、
でもいつもは自分の気持ちをなかなか出さない・・・
ゲインや城の給仕の者からも浮いている。
シオンはクレアの前に手を差し出した。「?」するとクレアは手を置いた。
シオンはその手を握り
「君の事を、ご両親のことを知りたい。話してももらえないか」
と言った。



シオンが丘に行った翌日、玉座に座る王の前に三人は立っていた。
「・・・以上が作戦だ。わかったな。では作戦開始だ。」
リラーンの王テリアスが手を振り上げる。
アレク、ゼオ、エリオは急ぎ足で格納庫へ走った。
廊下にはセリアがいた。
微笑んでアレクが見送っていたが目がはれていた。
昨日の夜今日のことを話してのが原因だと言う事はわかっていた。
この人の笑顔を取り戻さないと・・・
アレクは自分が彼女を悲しませている事は知っていた。
あのシオンという巨人に勝てないかも知れない。
どちらにせよアレクのすべては今日決まる。

視線を合わせた二人を見てゼオは悲しく感じた。
あの仲良く平和に暮らしていた二人を自分の王への報告で壊してしまった。
その自責がゼオを苦しめていた。
本当なら自分かアレクの代わりにアーベンドに行きたい。
だがそれは許されないし勝てる可能性も少ない。
今回はセリアを命がけで守ると誓った。
せめてアレクの居場所だけは確保しておくことがゼオの自分への使命だった。

エリオは格納庫へ向かいながら今日までのことを考えていた。
親の代から続いていた当たり前の様に家業を継ぎ
退屈な日々を過していた事を思い出していた。
そんな日は巨人を拾った日か一変した。
戦ったりするのは好きじゃないが自分の幸せの前に
立つものはすべて敵、戦う事は必要悪だと考えている。
今後の為に自分の未来を変える為に自分を賭けてココにいる。
この居心地が良さそうな国でいきてゆきたい。

彼らの気持ちをのせて巨人、オーガニクスは立ちあがる

セリアは城の屋上へ登る。
階段を走って登りながらアレクのことを考えていた。
ほんの一週間前は平和に暮らしていた。
ずっと楽しい日々が続くと思っていた。
おもえばアレクの面倒を見ていたつもりだったけど
自分はあの優しい笑顔に見守られていた事に気が付いた。
彼はいつも自分の事を第一に考えてくれていた。
今生きているのも明らかに嫌な筈の戦いに彼が行く事で成り立ってる。
ただ負担を与えるだけと言う事も知ってる。
それでも・・・彼と一緒に居たい。
屋上の光が見える。目からは涙がこぼれる。
何も出来なくてもせめて見送りたい。
セリアが屋上についたその時背中から風が巻き起こる。
彼女の真上左右を凄まじい速度で巨人アレクとエリオがとおり過ぎる。
すぐに見えなくなるアレク。
その過ぎ去ってゆく風にのせてセリアは叫ぶ
「アレクー!」
セリアは彼の名前を叫ぶだけで精一杯だった。
そして城の前にオノをつきたてゼオが立つ。
二人の巨人が飛び立つ姿を見て呟いた。
「アレク、エリオこの城は任せてくれ・・・」
ゼオの瞳に決意がともる。
アーベンドの王の部屋に兵士が一人の入ってきた。
「巨人が二体来ます!」
兵士は声を張り上げ報告した
「そうか・・・シオンにまかせておけ。兵士達は出す必要はない。」
王カイルは普通に答える。
現在出来るだけの打てるべき手はすべて打った。
あとは待つしか手段がない。
なんにせよ現状で突破される様なら
最初からアーベンドに未来はないということだ。
それに何体であれ作戦中の今、
シオンしか城をガードする者はいないのだ。
「武族であるわが国もよそ者を頼るようになるとはな・・・」
カイルは自嘲気味に笑う。
「何を企んでいるかは知らないが・・・まだ切り札は私が持っているよシオン」
そう言うと王は玉座を離れた。


アレクとエリオの二体のオーガニクスは森の上を
アーベンドを目指し急いでいた。
「・・・?アレじゃないか?」
エリオはアレクへ質問を投げる。
二人の目の前に高い塀に囲まれた城が見え始める。
アレクはごくりと唾を飲みこんだ。
今からあの街で運命のすべてを決めるのだ。
「アレ・・ですね。」
城はドンドン近くなる。
その時目の前に何かが森の中から飛び出してきた。
二人は急に出来た壁に驚きバランスを崩し森へ落下する。
「イタタタ」
エリオは頭を振りながら立ちあがる。
「一体なんだ?」
ぼやきながら周りを見渡すと明らかに肉食である2足歩行の竜が
彼らを取り囲んでいた。
「どうなってんだ。こりゃぁ?」
エリオはアレクに聞く
「わかりません・・でも・・」
アレクは上を見る。
底には翼竜の群れが頭上を覆っていた。
「さっき飛び出してきたのはアイツラか・・・
どうする?上の奴だけやって逃げるか?」
エリオがそう行ったその時
肉食竜の間から一体のオーガニクスが出てきた。
「あ・・・」
アレクは声にならない声を上げる。
「覚えていてくれたとは光栄だな・・・」
目の前に立つのはシオンだった。
「何処から来るのかわからなかったが
こいつらを放っておいて正解だったな・・・」
アレクをみてシオンは続ける。
「こいつらは今からリラーンへ向かわせる・・・
おまえらがアーベンドについて俺らを倒して戻る間に
リラーンは餌場になってる算段だ。」
シオンは淡々と喋る。
「ここで・・・コイツラも倒しておいた方が良いと思うがどうする?」
シオンはアレクにそう聞く。
「な・・・」
アレクは言葉もでない。
「しゃぁないな。」
エリオはそう言うとマントを棍棒に変形させシオンを殴りつけようとする。
しかしそれはあっさりとシオンに左手で抑えられた。
「コイツ・・・なんだ?」
エリオは声を漏らす。
シオンは左手で棍棒を握りつつ続ける。
「順番は違うだろ。まずはコイツラを倒してくれないと」
左手の力を抜く。エリオはバランスを崩してしりもちをついてしまう。
「さぁ巨人による。虐殺ショーの始まりだ。間違ってやられない様に気をつけてな。」
そう言うとマントを翻した。
それを合図に襲いかかる肉食竜達。
マントを剣に変えたアレクと態勢を整えたエリオは応戦する。
力いっぱい棍棒を振り回すエリオの周りは
飛び散る真っ赤な物が破裂音共に増えていく。
「こいつら何匹いるんだ!?」
エリオは叫びながら応戦するが肉食竜たちの数と凶暴さに押され始めていた。
「わかんないけど、如何にかしないとリラーンが!」
アレクも剣を何度も降りまわし次々と肉食竜達の屍を作って行く。
「他のヤツラも集まってきたぞ。ペースを上げないと。」
シオンは二人に助言をする。
「お前!あとで覚えとけよ!」
エリオは肉食竜の処理に追われていた。
シオンが口を開く
「俺の国ではそいつらを恐竜と呼ぶんだ。」
「お前、そんな余裕でいられんのも・・うわ!」
エリオがシオンに話している途中で肉食竜が体当たりをした。
「エリオ!」
アレクは肉食竜と応戦しながらエリオを案じた。
「どうやら・・・お前らは理力が使いこなせないみたいだな」
シオンがマントを剣を抜く
「大体お前らの力がわかった。」
シオンがアレクに切りかかる。
「あの時のお前の力は危機を感じた時の突発的な物だったわけだ」
アレクはかろうじてシオンの斬撃を受ける。
「じゃぁ・・・面白い事を教えてやる。」
シオンの顔がアレクに近づく。
「もう先にオーガニクス二体とこの恐竜達をお前の国に送ってるんだよ」
「え!?」
アレクは驚愕した。リラーンにはゼオしかいない。
「お前は・・・どうする?」
アレクは腹を蹴られ倒れる。
「さぁ、はやくこいつらと俺を倒さんと帰る所がなくなるぞ。
簡単には・・・俺はやれないけどな」
シオンの身体が光り輝く、
「なんだ!?」
恐竜の処理に追われるエリオは光に驚いた。
「教えてやる!この光は俺の意志と生命力だ!
この光がオーガニクスの力になる!」
そう言うとシオンの一帯が光に包まれる。
「な・・・」
アレクは迫力に押しつぶされそうになる。
本能的な危機を感じる。
「アレク・・・お前を警戒し過ぎたみたいだな」
光が収まりシオンの全貌が見えてくる。
「おい!どういうことだ」
シオンを見たエリオが叫ぶ。
明らかにシオンの姿は変わっていた。
身体と剣が一回り大きくなり所々光っている。
「・・・コレが・・・俺のオーガニクスの本来の姿だ・・・」
そう言うとシオンは手を軽く上げる。
「お前達の力はもうわかった。サービスしてやる」
シオンの右手が光った瞬間、
アレクとエリオの周り一帯の恐竜達が幾重にも延びた光に貫かれ倒れた。


一瞬でこの場所にいるのはシオン、アレク、エリオだけになった。
「な・・・なんだこいつ・・・」
さっきまで苦戦していた恐竜達が動かない物となった。
それだけでシオンの強さがわかる。
「さぁ邪魔者はいなくなった。どうする?」
このオーガニクスを倒せなければ先に進めない。
「あ・・・・・」
アレクは声にならない声を上げ剣を構える。
「おい!気をしっかり持て!」
エリオは明らかに覇気が見えないアレクに活を入れる。
その時爆発音が聞こえた。
アレク、シオンエリオは爆発音の方へ顔を向ける。
アーベンドに煙が立ち昇っている。
「どう言う事だ?」
隣国にはアーベンドを攻めるだけの国力はない。
内戦をするにもアーベンドは統治国家であり反国家勢力は存在しない。
だがアーベンドが攻撃を受けている。
「・・・クレア」
シオンはそう呟き身体を浮かした。
「なんだ、おい!」
エリオは急に不信な動きをするシオンに問いかけた。
「ひとまずはお預けだ。だが助かったと思わない事だ」
そう言うとシオンの身体が光り一瞬で消えた。
飛んだとかではなく消えたのだ。
「なんだ?あいつ?消えた?アーベンドに行ったのか?」
エリオは感じたままの事を漏らす。
「あ・・・」
アレクは呆けていた。
シオンの強さに衝撃を受けていた。勝てる気がしない
「おい!しっかりしろ!」
エリオはアレクを叱咤する。
「お前はとりあえずリラーンへ戻れ!おれはアイツを追う」
「怖くないの!?殺されちゃうよ!」
アレクは取り乱した。
「怖い怖くないじゃない!俺にもお前にも選択肢はないだろ!」
二人がリラーンで生活するには戦うしかない
また戦いに勝利しなければ未来はないのだ。
「どちらにせよ戻る場所がないのは苦しい。お前は戻ってどうにかして来い。
こっちの時間は俺が稼ぐ。俺がやられる前に戻ってこいよ!」
エリオはそう言うと身体を上昇させアーベンドに向かった。
「僕は・・・。」
飛び立つエリオを追いながらアレクはつぶやいた。

リラーンには一体の真っ赤なオーガニクスが一体立っていた
「はーはー」
そのまだらに赤いオーガニクスの周りには
何体もの肉片が転がっている。
その赤い返り血で染まったオーガニクスはゼオであった。
「この数の竜を送り込んで来るとは・・・オーガニクスがなかったら危なかった」
自分と同じく真っ赤に染まった大地を見渡してゼオはそう言った。
「次はお前らだ!」
恐竜と応戦している最中ずっと上から見下ろしていた
ニ体のオーガニクスを睨んでゼオは声を張り上げた。
「竜どもを全滅させるとは・・・」
そういうとゲインはマントをハンマーに変えた。
「ああアイツは強い。」
セイルはマントをスピアをに変えかまえた。
「うぉぉぉぉぉ」
ゼオは咆哮をあげ飛びあがりセイルに襲いかかった。
しかしセイルはスピアでゼオの攻撃を受ける。
「強いな・・・一対一ならわからなかったが・・・」
「そう言う事だ」
ゲインがハンマを振りかぶりゼオを殴る。
「ガッ・・」
ゼオは言葉にならない声をあげ地面へ激突する。
「一対二だ・・・降伏は認めないけどな」
セイルはそう告げスピアでゼオを狙う。
ゼオはどうにかよけるが肩の装甲が吹き飛ぶ
「へぇ。よけるのか」
セイルはゼオみて感心した様にそう言った。
ゼオの後から風が巻き起こる。ゲインのハンマーが襲う。
「くらえ!」
オノの柄でどうにかハンマーを防ぐが後ろからセイルがスピアを繰り出す。
「ぬ・・・」
スピアはゼオの脇腹をとらえ激しく黒い液体が噴出しセイルの機体を黒く染める。
「明らかに不利だな。リラーンの戦士よ」
セイルは淡々と喋った。
「この国はアーベンドが頂く」
ゲインは顔をゼオに突き出しそう言った。
その時ゼオの身体が鈍く光る。
「この国は・・・俺が守ると・・あいつ等に誓った!」
ゼオがそう叫ぶとゲインを弾き飛ばし左手の甲でセイルを振り向き様に殴った。
「ぬ・・」
ゲインはよろけセイルはバランスを崩す。
「俺はこの国の将軍だ!お前らにはこの国は渡さない!」
見る見る脇腹の傷がふさがってゆく
「回復したのか・・・信じられん」
セイルは目の前の巨人に驚愕した。
「しかし。あいつの不利にはかわらん!」
ゲインは飛びあがりハンマーを振りかぶる。
しかしゼオを捕らえる事が出来く地面に激突する
大地が揺れ衝撃でめくれあがる。
「お前の武器は重い。ゆえに隙もデカイ!」
ゼオのオノがゲインの肩口を捕た瞬間
セイルのスピアが邪魔をする。
ゲインの肩は軽く装甲に傷がつく程度で済んだ。
「すまん。セイル」
「油断するなゲイン。簡単に勝てる相手ではない。」
セイルはゼオに攻撃を繰り出す。
ゼオはオノでどうにかいなそうとするが
セイルのスピアはゼオの身体ヘ次々と突き刺さり
黒い液体がゼオの身体から吹き出す。
「ぐ・・」
ゼオは片膝をつく
「どうした?まぁ竜どもと先に戦わせたのだから疲労もするだろう。」
セイルはゼオの咽喉元にスピアをつきつける
ゲインが近づく
「我が軍に欲しいくらいだが・・」
そういってハンマーを握る手に力をこめる。
その時セイルが何かにぶつかり飛んだ。
「!」
ゼオはその姿に驚いた。
それはアーベンドに行った筈のアレクであった。
アレクはゼオの間に背中を向けて剣を構えて
侵略者である二体のオーガニクスにむけて叫ぶ。
「この国は渡さない!」


瞬間的に移動したシオンの目の前には
鎌を持ち街を破壊するオーガニクス後姿があった。
「・・・色が強い・・・こいつは・・・」
このオーガニクス名をガドルという。
ガドルの動きが止まりゆっくりとこちらを向く
「なんだよ・・・邪魔をする気か」
ガドルはゆっくり喋る。
「なんだ。喋れるのか。」
シオンは感心した。てっきりボーグの様に精神を食われていると思っていたからだ。
「バカにしたのか・・・俺を・・・お前も!」
ガドルは右手を上げた。その瞬間光がシオンを襲う。
「理力を使うのか!?」
シオンは左手で光を発生させ防ぐ。手がしびれる。
「こいつ・・・」
アレクと最初戦ったときと同じ位の衝撃を受けた。
「おまえも・・・使えるんだな」
ガドルは震える声でシオンに言う。
「これは!僕だけの!父さんと母さんが僕だけにくれた力じゃなきゃいけないんだ!」
ガドルの身体が光を纏いシオンへ突進してくる。
「何を言ってるんだ!」
シオンは訳もわからず防御する。
武器を武器で弾く鈍い音壊れかけた町に響く。
「勝手に生まれて!勝手に生きれば!国なんてあるから!」
声を震わせながらガドルは叫ぶ。
「・・・相手にしてられん」
シオンは理力を込め剣を振るう
振り落とされた剣をガドルは理力をこめた鎌で防御したはずだった。
しかし鎌ごと剣は振り下ろされガドルの左腕ボトリと落ちる。
肩口から黒い液体がほとばしりガドルとシオンをぬらす。
「理力が足りなかった様だな。無理もない・・・もう死ねよ」
シオンは冷たく言い放つ。
「・・・痛いよ。父さん。母さん・・・死ぬ?」
ガドルは膝を落とし独り言を呟く。
「死ぬ。・・・お前も、殺そうとするの?」
「・・・・」
シオンは黙った。様子がおかしい。心なしかガドルの身体に黒味が増す。
「殺すのは俺だ。殺すの俺だ。殺す!」
ガドルの肩口が泡を出し見る見る腕を形成していく。
「なに?腕を丸ごと再生するのか?」
ガドルの身体が光に包まれる。
「お前!もう許さないぞ!」
ガドルの身体がさらに光る。
「・・・まさか・・・!」
光がうつむいたガドルを大きくくるみ激しく光る
そして光がやむ頃にはガドルの身体が大きくなり武器も一回り大きくなった。
そして身体の一部一部が模様のように光る。
姿は違えどシオンのオーガニクスのような印象を受ける
「・・・リボーン(再生成)するとは・・・」
シオンはその姿に驚き改めて戦意を向ける。
この世界で自分以外にリボーン(再生成)するオーガニクスと
アレク以外に出会うとは思っていなかった。
「僕・・・なんか清清しいよ・・・また力をくれるんだね・・・」
ガドルはブツブツ独り言を言いつづける。
「僕はただ消したいだけなのにアイツが・・・」
「・・・」
ガドルはユラリと頭を上げシオンを見つめる
「邪魔をするなァー!」
ガドルは鎌を振り回しシオンを襲う。
シオンが剣で鎌を抑える度に光が生まれる。
その光が生まれる衝撃は周りの建物を次々と破壊してゆく。
ガドルが軽く鎌を振りまわすだけでまわりが消し飛んでいく。
「アハハハハハハハハハ」
ガドルは嬉しそうに鎌を振る
「・・・やはりこの力は危険だ。あってはならない」
シオンはガドルの前から姿を消し一瞬でガドルの上に現れる。
「うぉぉぉぉぉ!」
シオンは理力を込めて剣を振るう
衝撃は大地を割り粉塵があがり間まぶしく剣が光る。
「なに?」
気配を感じ上を見るそこにはガドルがいる。
「瞬間移動できるのが自分だけだと思ってたの?使えるよ・・・僕にも。ハハハハ」
リボーンしたての今なら簡単に倒せると思ったが
「それほど簡単じゃなかったか。」
シオンも空中へ登る。
目線がガドルと同じ位置になる。
ガドルと視線がからむ。
「ははは住む所が壊れていくね。アハハ」
ガドルは嬉しそうに笑う。
「別にどうでもいい・・・」
シオンの言葉にガドルの笑いが消える。
「俺の目的は最初から目覚めたオーガニクスを止める事。
この力はすべてのバランスを狂わせる。人には過ぎた兵器だ
このまま放置するわけにはいかない」
シオンは話を続ける。
「お前は被害者だ。オーガニクスに人生を狂わされてる。
そんなヤツラを俺は何人も見てきた。せめてこうなった時に止めてやる為に・・・」
シオンのオーガニクスから光が溢れ出す。
「この力は渡さない!僕がもらったんだ!」
ガドルはいきり立つ
「俺は目覚めた。それが俺の贖罪だ!」
オーガニクスシオンの赤い瞳が光で白くまぶしく光る。
「うわぁぁぁぁ」
ガトルは攻撃を繰り出すシオンが弾いては反撃する。
空で戦っているのに彼らがぶつかる度に大地が震える。
その様子を遠くから見ていた二人の傍観者がいた。
オーガニクスエリオと崩壊しつつあるアーベンドの王カイルであった。


エリオは静止していた。
「なんだ?なんだよあいつら。」
エリオは震えていた。目で追うのが精一杯の戦いの衝撃で自分の身体が揺れている。
遠くにいるのに危機感でいっぱいになる。
自分が割りこんだ所で瞬殺されるのは明らかであったが
聞こえた声を聞く限りだとどう転んでも次は自分の番であった。
アーベンド攻略については結果的にこなした様だが
オーガニクス打破については壊滅的である。
「・・・」
エリオは悩んでいた。
生まれてきて最大の判断が要求される。
割り込むか、逃げるか、疲労したところを狙うか
すべて生き残る確率が低い。
「うわぁ・・・」
エリオは自分の行動をまだ決められずにいた。

「オーガニクスが2体戦うだけでこれか!
これでは何の為に戦争するのかわらんではないか!」
カイルは城から壊れつつ国を見ながら叫んだ。
最初から信頼していた訳ではないがまさか自国を戦場にされるとは思っていなかった。
カイルはこの国の王となってからずっと考えていた。
略奪などの戦闘行為でしか利益が生まれないこの国はこの先どうなるのか?
この世界をすべて手に入れた後、今度は何処を攻めれば良いのか?
だからこそ農耕の名高いリラーンが欲しかった。
リラーンのノウハウを活かし民達に平穏な生活をさせたかった。
しかし途中でこの国は半壊してしまった。
巨人を受け入れてしまった事で。
その彼はこの国はどうでも良いと言った。
「好きにすれば良い!だが切り札は俺が握っている、許さんぞシオン!」
カイルは玉座を立った。


リラーンでは四体のオーガニクスが乱戦していた。
「なんだ?リラーンのオーガニクスは一体ではなかったのか!?」
セイルはスピアをアレクに繰り出しながら叫ぶ
「コレでは」
ゲインはハンマーを持ち上げゼオに向ける。
「まったく竜どもを使った意味がないではないか。」
ゲインのハンマーはゼオのオノによって防御される。
双方で鈍い音が何度も響く。
「貴様らは・・・貴様らの国へ帰れ!」
ゼオは力をこめてオノを繰り出すがゲインは間一髪でよけた。
「戦争をしたくてしている訳ではない!我々にも引けぬ理由がある!」
ゲインは吠える。
「そうだ!我々の国の為に死んでくれ!」
セイルはそう叫びスピアを光らせアレクに一撃を繰り出す。
アレクは左腕で理力を発生させ弾く。光が生まれる。
「そんなの勝手じゃないか!貴方達みたいな人は自分の価値観を押し付けて!」
アレクの剣に光があふれる。
「だから戦争をしている!私達が戦っているのだ!」
スピアが再度アレクを襲う!その切っ先はアレクのほほをかすめる。
顔の一部の装甲が砕ける。アレクの剣はセイルの脇腹を捕らえる。
飛び散る黒い液体がアレクとセイルを濡らしていく
「きさま・・・」
アレクを攻める感情がセイルから伝わってくる。
感情と高ぶりと激しい後悔がわきあがる。
そして手に伝わる高い温度・・・
「セイル!」
ゲインはハンマーをアレクへ向け振り下ろす。
剣をセイルの身体から抜き回避する。アレクのいた場所がめくれあがる。
「ゲイン、やられちまった。」
「そんなもん見りゃわかる。いたむか?」
「・・・いや・・・むしろ心地良いくらいだ。まだやれる」
セイルはアレクを睨む。
「お前だけはしとめる。余所者にデカイ顔されるのはゴメンだからな!」
セイルからこぼれる液体がなくなりつつある。
スピアに光がともる。
「アレク来るぞ!」
ゼオはアレクに注意を促す。
「食らえ!」
セイルが空へ急降下しアレクを狙う。
「僕にも守りたいものがある!」
アレクは叫ぶ。二人がぶつかり光が一帯をつつむ。
「どうなったんだ。」
ゼオが賢明に見ようとするが光で見えない。
「セイル!」
ゲインは力いっぱい叫ぶ。光の衝撃で城壁が崩れる。
やがて現れたのはアレクに覆いかぶる様に成っているセイルだったが
セイルの背中からアレク剣が出ていた。
やがて吹き出す黒い液体、あたりに飛沫音を出し広がる。
「セイル!」
ゲインの呼びかけにセイルは反応しない。
アレクの上からずり落ちる。
「・・・」
アレクはゆっくりと立ちあがる。
「アレク?」
ゼオはすぐにアレクの様子がおかしい事に気がついた。
自分が経験した事のある感情。
「・・・こんなに簡単なことだったんだ。戦うって・・・」
アレクは独り言をつぶやいた。
「仇だ!」
ゲインはハンマーをアレクに振るう。
ゼオはすぐにアレクを庇い、ゲインの攻撃はゼオの背中に直撃した。
「ぐは!」
凄まじい衝撃がゼオを襲う。
「貴様・・邪魔をするな!アイツは若かったが良い奴だった!
アイツに救われ事も何度もある・・お前が殺した!」
ゲインは憤慨している。
「いいそ!もっと倒せ!国を守るのだ!」
声の先には城の屋上で剣を咽喉もとに突き付けられたセリアと
突き付けているテリアスの姿があった。
アレクはその姿を見てつぶやく。


「そうか、僕は自由になるための力を持っていたんだ。」

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