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オーガニクス 作者:
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現在編 第二話:「さんきゅう」

主人公大輔はオーガニクスを拾ってしまってあせった。
そこに斧を持つオーガニクスが彼の前に現れる。

二人は意思の違いから争った。

争う二人の前に現れる弓を持つオーガニクスが現れる。
大輔と弓のオーガニクスを見、斧のオーガニクスは立ち去った。
賢吾が立ち去り、大輔とマリーは壊れた街に残された。
「俺と結婚してくれ!」
いきなり大輔は女性にそう告げた。
相手が外国人であることは考えなかった。
あまりにも目の前に現れた女性は大輔の好み過ぎたのである。
「な・・・何を言ってるんだ君は」
マリーと名乗ったその女性は一気に顔を赤くした。
「俺は求愛してる!どう?」
大輔は本気だ。
「わ・・・私はそう言う冗談は・・・」
「冗談じゃない!すごい好き!多分コレを逃したらもうチャンスはない」
大輔の申し出にますますマリーの顔が赤くなる。
「まだ・・・会ったばかりだから・・・」
あたふたする姿が、ますます大輔の心を燃やさせる。
「俺の名前は山岡大輔18才!妖しくないよ!まずはお試し。ね?」
「いや・・試すとか・・・」
「勢いで決めよう。案外俺は良いヤツだよ」
マリーはちょっと考えて、はっと気付いた様に叫んだ。
「私は何を考え込んでいるんだ。大輔、まずは付いてきてくれないか?」
大輔は考えずに即答する。
「わかった。ついてく。だから考えておいてくれる?」
「・・・」
顔を真っ赤にしたマリーは再度オーガニクスに戻る。
「いや・・まずはついて来て」
情けない声を大輔にかけ、マリーは空へ浮ぶ。
大輔はマリーについて行くことにした。


大輔は出会った巨人に導かれるままに
中華料理で知られるこの土地へ来た。
巨人の力を使えばあっという間だ。
TVとかで見たことがある基地の倉庫に入り
巨人から降りたら個室に通された。
用意されているものは、TVとベットだけだったがとくに困らなかった。
外は薄暗かった。夕方くらいだろうか、春も近いからかそんな寒くなかった。
「家に連絡しなきゃなぁ・・・でも・・なんて?」
そんなことも考えていたが、まずは日ごろに日課である筋トレをする事にした。
この筋トレには大輔にはやり方がある。
まずは服を脱いで布団の上で軽く腕立て伏せからストレッチをする。
一枚も着ない裸の状態である。
当然ではあるが、監視カメラがつけられている。
大輔も監視カメラが設置されている可能性は考えていたが、
大輔にとっては習慣のほうが大事だし、べつに裸をとられたところで困らないと思った。
よって監視カメラの映像には大輔の局部が筋トレにより豪快に揺れる画像が記録された。
遠隔で監視していた部屋はそれを発見して静かになり、彼の豪気を称えたと言う。
大輔は体を温める程度に体を動かして、少し休んでテレビをつけた。
そこには衝撃的な映像が映っていた。
「-謎の巨人が暴れています。この謎の生物はこのあと何処に消えたんでしょうか?
人類にとって脅威となります。政府の対応が待たれます-」
映っているのはケンゴと自分が戦った時の映像だ。
字幕で負傷者348名、死者36名、行方不明542名とテロップにでている。
「・・・ずいぶんとまぁ」
映像をみて自分の暴れ振りに衝撃を覚えた。大輔も賢吾も武器を振り回した。
大輔は被害を出さないようにしたつもりだったが、賢吾は大降りしていた。
賢吾は淘汰するつもりなのだから、当然だろう。
「俺には責任があるな」
大輔は独り言をこぼした。そこにノックの音が響く。
「どうぞ」
大輔は答えると
「失礼」
と言ってマリーが入ってくる。
あの弓を持った巨人に乗っていた女性だ。
彼女の着ている服が軍の施設である事と彼女が軍人である事を理解させる。
顔を合わせるのは昨日の自己紹介振りだ。
「ちょっとよいだろうか?質問を・・・」
マリーは下向きながら入ってきたから気がつかなかった。
一瞬で顔が真っ赤になり、直ぐに大輔に背中を向けた。
「ん?」
大輔はその行動にキョトンとした。
「バ、バ、バ、馬鹿なのか君は!?」
マリーはどもりながら大輔に言った。
大輔はマリー想像を超えていた。落ち込んでいるとか、いらだっているくらいは想像してた。
だが、なぜか裸だった。
「か・・・隠して!前!話!できない!から!」
「あ、ごめん隠したよ」
マリーのあせりに大輔が対応した。
大輔の返事を聞いて振り返ると、また直ぐに背中を向けた。
「ききき、君は、馬鹿だ。そういうことじゃない。服を!服を着て欲しい」
大輔は何を考えたのか両手で自分の局部を覆っただけだった。
「あ。」
「あ。じゃなくて、服を、服を着て」
布をこする音が聞こえる。マリーはその音を聞いて、ほっとした。
「オッケー」
大輔が元気よく答えると、マリーはまた振り向いた。
「!」
マリーはまた背を向けた。もうだいぶ落ち着いてきた。
「上も着て。上も」
「えー俺は気にしないよ」
大輔はズボンしかはいていなかった。
「・・・大輔、服は着よう。人間として。着ておこう」
「はーい」
布をこする音が聞こえる。
音が消えたときにため息をついてマリーは振り返る。
「あぁやっと普通の状態になった。」
マリーが息を整えると眼鏡が光り、毅然とした。
「質問があります。答えてもらいたい」
「・・・?なんでも聞いて。」
大輔ベットに座り、右手で軽くベットを叩く。
マリーはすこし大輔と距離を置き、ベットに座り質問をする。
「まず君はオーガニクスを何処で?」
マリーはそう大輔に聞いた。
「オーガニクス?」
そう大輔が聞き返すとマリーははっと気づいたように捕捉する。
「あの巨人の事だ。アレを我々はオーガニクスと呼んでいる」
「へぇ・・・そうなの。俺はあの駅で拾ったよ。」
「拾った?落ちていたと言う事?」
「あぁ。詳しくは地下鉄から上がったらあったんだ」
「それに乗ったと・・・」
「というか逆に質問良い?」
「なんだ?」
「オーガニクスって言ったよね。あれなに?」
「・・・月に何度か人間が着陸しているのは知っている?」
「TVとか・・で見た事はあるね」
「オーガニクスは月に埋っていた。
今までは回収する技術がなくて最近まで放置されていたんだが・・・」
「じゃぁ最近回収したんだ?」
「そう。我々アメリカは四体回収した」
「え?四体?」
「だけど他国でも回収している可能性が高いから
地球に何体いるかわからないのが現状」
「他の国でも回収してんの?」
「可能性の問題。
ただ最後の回収で大分掘り起こされていた後があったと報告を受けているから、
月まで行ける科学力を持った国が回収したと考える方が無難ね」
「ケンゴとか言ったアイツは・・・知ってる?」
「・・・長村賢悟ね。彼はオーガニクスの研究を依頼した研究所のチーフだった。
だけどその力に惹かれてしまった様ね。一体強奪し行方不明になった」
「じゃぁそいつが久々に現れたって事か」
「そう・・・盗まれたオーガニクスと外観が一致してる。
オーガニクスは引かれ合うから君の元へ来たのだろうな」
「?というか結局オーガニクスって何なの?」
「まだ良くわからないんだが・・・有機体であるという事までは押さえている。
いうならば・・人間に近い。そこで有機からオーガニクスと名づけている。」
「有機体ってなに?」
「生きている・・・ということだ。サボテン程度だが意志を持っていて、
人を取り込む事でその搭乗者を五感のブースターとして動く様だな」
「まぁ確かに乗ってみて知らない間に使えたからなぁ・・・」
「オーガニクスの恐ろしさはそこだ。
装甲は我々の爪の様にしなやかで硬く、武器は威力が高い。
空を安易に飛び挙句に理力を使う。それが始めてでも扱えるのだ」
「?理力ってなによ?」
「理力というのは人間の精神の力・・・意志の力だな。我々はあの力をそこに位置付けてる」
「ホー」
大輔の適当な返答にマリーは我を取り戻した。
「いやいや、今は私が質問する場だ」
「あ、はいはい。そうね」
「あれは本当に拾ったのか?君は何処かのエージェントではないのか?」
真面目なマリーの顔に大輔は驚いた。
「いやいや。ホントだよ。こんなこと、嘘言ってどうする」
「・・・」
マリーが大輔の目を凝視する。嘘をついているか、瞳を見て確かめようとした。
「・・・やっぱり綺麗だ・・・」
大輔はポツリと呟く
「?なにが」
「アンタが」
大輔がそう呟くと、マリーの顔は一気に赤くなった。
「君はそんな冗談を!始めてあった時だって・・・・」
色々思い出してマリーはますます赤くなった。
「ともかく、あまりからかわないでくれ。私はあまり社交的ではないんだ」
大輔はその仕草にますます惹かれた。
「だから冗談じゃないって!俺はアンタに一目ぼれしてんの!
だからこんなトコまでついて来たんだよ」
その言葉にまたマリーは赤くなる。
「・・・気持ちは嬉しい・・・けど、私達はまだあったばっかりだし・・・
こういうのは・・・経験ないし・・・困る・・・」
マリーは語尾が妖しくなりつつ小声になっていく。
彼女の熱で眼鏡は曇り、見えていなさそうだ。
「え?アメリカ人なのに?」
大輔はアメリカ人に対するイメージでそう言った。
「アメリカ人でも内気な人はいるの!」
このマリーが抱いていた、
日本人からイメージがかけ離れた男性の言動は、全てがマリーの想像外だった。
「俺、だめだ。好きになっちゃった。こんなに我慢できないのは初めてなんだ」
大輔はそう言ってマリーを見つめた。マリーの顔は真っ赤である。
勉強で明け暮れていたマリーは飛び級で
16歳には大学を卒業し軍の研究施設に入っていた。
18歳になる今も、周りにいるのはいい年をしたおじさんばかりで、
まったく色気のない青春をすごしていた。
あまり同年代とは交流もなく、人見知りになるには十分だった。
それがこんなことになるとは。
「わかったわ・・・それはあとで考えます。貴方の気持ちは。わかった。ね?」
マリーは手を前に出しあたふたしながら大輔をなだめる。
「ちゃんと考えといてね。頼むよ」
「うん・・・」
この始めてのことにマリーは混乱していた。
「あと今度から俺と話す時はそんな感じで話してよ。なんか堅くってさ」
その言葉でマリーは気がついた。まるで肉親と喋る様な自分に。
「コレではいけないわマリー。自分を取り戻すの」
自分で自分にそういうと一回咳き込み大輔に言う。
「イヤ、私は軍の人間だ。伝達はわかり易くする義務がある。いまのは忘れてくれ」
二人の間が静かになる。急に体裁を整えたところで何処か可笑しい。
「お・・おおん」
ふしぎな返事を大輔はし、マリーは深呼吸をする。
「大輔。まず君が拾った事は信じよう。今まで前例がないので調査したい。
家には少し帰れなくなると思うがよろしいか?悪い様にはしない」
「いいよ。家には連絡する」
大輔はマリーの言う事を、マリーを信じることにした。
こんな感情が出る人は信じられるし、信じたい。
大輔の直感、彼にとっていい人と悪い人レーダーはよく当たる。
自分が好きになった女性は嘘はつけないと感じた。
「すまない。協力感謝する。では今から書類を持ってくるちょっと待っていてくれないか?」
「ソレはマリーが持ってきてくれるの?」
「?そうだが」
「また会えるのね。うれちい」
「・・・じゃぁ行くから」
マリーは顔を赤らめ立ちあがり扉をあけ外に出た。
「いやー想像以上にいいわ」
大輔は独り言をこぼした。

マリーは大輔のいる部屋から少し離れてしゃがみ込んだ。
衛兵に声をかけられる。
「マリー特務少尉どうかしましたか?」
マリーは答える。
「・・・大丈夫。放っておいてくれ」
こんなに心臓がドキドキするのはマリーは初めてだ。
異性に誉められて悪い気はしない、というか言い寄られるのは初めての経験だ。
少し顔がにやける。
衛兵は笑わない鉄の女で知られるマリーが笑っているように見えたが
錯覚だと自分に言い聞かせ、マリーは調子が悪いのだと思いこんだ。
そこに変な叫び声が聞こえる。
「あ~マリーたんは可愛いなぁ~」
激しく間抜けなその声はまさしく大輔の声だった。
日本語がわからない衛兵は何を叫んでいるのか理解できなかったが、
マリーはその声で顔を赤くし、立ちあがり先を急いだ。
衛兵はマリーの調子が戻ったのかな?と考えていた。
通路の監視カメラには嬉しそうに、
ニヤニヤした顔をしながら早歩きをするマリーが映っていたが、
その映像は人の目に触れることはなかった。

一時間ぐらいして大輔は別室に通された。
その部屋は赤い絨毯がひかれの壁にはいくつもの勲章が飾られていた。
中心には一人の中年が机に座っている。
50歳くらいだろうか?金髪のオールバックで鋭い眼光をしている
今まで会った事がないタイプの中年と言える。
その中年の傍らにはマリーが立っていた。
「私の名前はカークス。対オーガニクス特務部隊の隊長をさせてもらっている」
初めに声をかけてきたのはその中年だった。
「!え?あ。山岡大輔です」
その流暢な日本語に大輔は驚いたがとりあえず自己紹介をした。
「では、もうすこしこちらにきてくれないか?」
大輔はそういわれドアの近くに立ったままである事に気がつき
カークスの机の前にきた。
「では早速だが君にお願いがある。我々に力を貸してくれないか?」
「力?」
「そう。我々はオーガニクスによる被害を抑圧する為に結成された特務隊である。
これはオーガニクスによって起る被害と、
君のように突発的に駆者となった人々を保護する役割がある。
世界の治安を守る為に力を貸してくれれば、君の生活と安全は保障する。」
カークスが力強く語る。良く通る声だ。
「君には選択肢が三つある。我々と力を合わせる事。
オーガニクスを置いて家に帰る事。オーガニクスで我々を相手に戦う事。
3日間で答えを出して欲しい。ただ、我々としては君のような若者と戦いたくはない」
カークスは大輔の目を見る。
「ああ、いいっすよ。力貸します。」
大輔はあっさり答えた。カークスは簡単に答えた事に驚いた。
その様子を見てマリーが焦って口を出す。
「あ・・・あなたは何言ってるの?もっと良く考えないと。
連れて来ておいてナンだけど、本当にそれでいいの?昨日みたいに戦う事になるのよ」
カークスはマリーをまじまじと見ていた。こんなに慌てる彼女は見た事はなかった。
「ややや、わかってるよ。だってマリーも戦ってるんだろ。やるやる。」
カークスは大輔を見てまたマリーを見た。
「だからそれを考えていないって言うの!本当にわかってるの?」
人生の分岐点と言える質問にあっさり答える大輔がマリーは信じられない。
「いや~わかってるってば。というか、もう昔の生活には戻れないでしょ。
おれは町を破壊しているし、死人も出してる。
せめて次は、被害を少なくしたいと考えるのは人情でしょ。
むしろ償う意味でも参加させて欲しいくらいだ。
そういう意味では力を貸すだけではなくて、借りることにもなるな」
カークスは驚いた。このアホみたいな青年はちゃんと考えている。
しかも恐ろしく前向きに。マリーも口をあけている。
カークスはまた驚いた。
滅多に表情を変えない軍でも屈指のエリートである彼女がほうけている。
「と言うわけでよろしくお願いします!」
元気良く大輔は答える。
カークスはには娘がいる。同じ位の年の、この少年に器のデカさを感じた。
「わかった。ようこそ大輔。歓迎する」
カークスは立ちあがり右手を出す。大輔はズボンで手をふいてカークスの手を握る。
力強い握手であった。マリーは呆気にとられていた。

大輔は部屋に戻り一息ついていた。
バイトの店長に電話して仕事を辞める事を伝えた。
店長はとても残念がったが、
事情があることを伝えると快く辞めさせてくれた。
実家には連絡していない。
説明できなかったし、一人暮しをしているので、今は心配しないだろうと考えたからだ。
そして参加することを決めたのは自分なので後悔はしないと決めた。
この後の事はもうちょっと落ち着いたら考える事にした。
「いや~しかし、人生は何があるかわからないもんだ」
ベットに転がり深い息と共に声を漏らした。
携帯電話を見ると時間は21:18をさしていた。
まさかほぼ埼玉といえるギリギリ東京の自分の部屋から都営地下鉄に乗って、
やってきたバイト先の町で巨人を拾って、戦って中華街の近くまで来てる。
もりだくさんの一日と言えた。
TV中継を見てから何度か自分の暴れた街の事が頭によぎるが
「やり様がなかった」と結論つけた。
過ぎてしまった事はしょうがないし、悔んだところでどうにもならない。
あまり実感もなかった。
次からは上手くやろうと思った。そんな時ノックがされた。
「大輔?今いい?」
急にだったので大輔はビックリして飛び跳ねた。
「マリーたんじゃん。入って入って」
「・・・服は着てる?」
マリーは警戒していた。
「着てる着てる」
「・・・上も下も?」
マリーは相当警戒しているようだ。
「えぇ、まぁ」
大輔は答えると、ゆっくりとドアが開いた。
マリーは大輔を見て服を着ていることを確認し、一呼吸した。
「まぁ座りなよ」
大輔はマリーを呼ぶが、マリーは一拍おいて叫んだ。
「そうじゃない。今オーガニクスが現れたんだ。すぐに行くぞ!」
「へーい」
大輔は気のないような返事をし立ちあがりマリーの前にでた。
「大輔。ついて来て」
そう言うとマリーは背中を向けて駆け足で急ぐ。
すばやくオーガニクスの格納庫に向おうというのだった。
大輔もマリーに続き走る。
マリーは結構足が早いがマリーの駆け足に大輔は全力疾走で並んだ。
「すぐそこに私と大輔のオーガニクスが置いてある」
マリーが話しかける。
「ゼーゼー」
大輔はただ頷く事しか出来なかった。
「・・・すこしランニングもした方が良いな」
マリーの足はカツカツ音を立てて軽やかだ。

繁華街でしられるこの街は、お昼の人気番組の収録スタジオがあることで有名な街だ。
駅の東口にあるビルを利用して造られたでかいモニターは、
いつもニュースやプロモーションを流しているが今は一体のオーガニクスを映していた。
暗闇に所々をライトアップされているオーガニクスはマントを羽織り、
東口の駅前の広場に突っ立っていた。鈍い銀色のマントが光を跳ね返す。
赤く光る目が無気味さを演出する。きっとTVはすべて緊急でこの光景を映しているだろう。
「・・・さてと・・・どうするかな」
そのオーガニクスの男はエンプリオ=プレッシオと言う。
自国スペインの闘牛場忍び込んだら、オーガニクスがあった。
急に封鎖になったので怪しいとにらんでいた。物々しい敬語もついていた。
重大なものが隠されている事を考え、盗み目的で忍び込んだ。
そして興味本意で近づいて取り込まれ現在に至るのである。
「暴れた方が良いか・・・それとも・・・」
彼は考えてていた。ここにいる目的は金である。
まずはこの国の交渉団を待ち、交渉しようとしていた。
ここに来るまですべてを安易に破壊できた。
すべて力で乗りきれるその自信が彼にあった。
悩んでいる矢先に気配を上に感じる。
「???」
瞬時に上を見るエンプリオは一瞬理解できなかった。
それは自分と同じような姿の影が二つあった。
「・・・そうか・・・まぁそうだわな」
エンプリオはこの力は自分だけのものだと思っていた。
しかしひょんな事で手に入れる事が出来た巨人が複数合っても不思議ではない。
「何しに来たかはわからないがあいつらを倒せば・・・儲けが上がるかもな・・・」
エンプリオはそう思った。
ライトで照らされているオーガニクスを上から見下ろしながら
二体のオーガニクスは話をしていた。
「おおハヤ!もう着いちゃったよ」
大輔は感想を漏らした。まさか部屋で呼ばれてから30分ほどで着くとは思わなかった。
「大輔・・・この力を、あのオーガニクスはどう使うと思う?」
マリーは大輔に聞いてみた。
「わかんねぇなぁ。交通手段とか?」
大輔は素直に思ったままを伝えた。
「・・・皆、大輔みたいだったら平和なんだが・・・」
マリーはそう言い、大輔は誉められてるのかな?と思ったのでこう答えた。
「さんきゅう」
+注意+
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