診断の結果。
「恋の病です。」
そう、私は恋をしちゃったんです。
その結果、重い恋の病にかかってしまったの。
「先生、恋の病の主な症状は何ですか?」
─恋の病─
1.動悸。胸がドキドキして、おそらく夜は息苦しくて眠れません。
2.情緒不安定。些細なことで、気分が上がったり下がったりするでしょう。
3.ため息。恋するあの人を想うたびに、たくさんのため息がこぼれるかも。
「先生、これからもっと症状はひどくなりますか?」
4.会いたい症状が、さらに表れてくるかもしれません。
「今でもこんなに会いたくて仕方ないのに…他にはどんな?」
5.嫉妬。日を追う毎に、恋するあの人に対する嫉妬心が大きくなっていくでしょうね。
「最近目が疲れてしまうのですが…」
6.きっと恋するあの人の姿を追うのに、必死なためでしょう。
「先生、薬をお願いします。」
「残念ながら…恋の病は治せません。」
私は恋をしてしまったんです。
恋に落ちちゃったんです。
恋の病にかかってしまった私は、どうすればいいのでしょうか…。
「一つだけ効く方法があります。」
「先生、それは何ですか?」
「それは、恋するあの人に会いに行くことです。」
「先生…そんな勇気はありません。」
「では勇気が出るお薬、出しておきますね。」
家に帰って、薬の袋を開いてみると中には小さなピンクのハートのお守りが入っていました。
その小さなハートのお守りには、これまた小さな英字でこんな素敵なセリフが書いてありました。
"Open your eyes, love is everywhere."
「さぁ、瞳を開けて。愛で溢れてるわ。」
私は走り出した。
もちろん彼の元へと…
そして2週間後。
「先生、また来ちゃいました。」
「その後いかがですか?少しは落ち着きましたか?」
「彼と付き合えることになりました。」
「それは良かったですね。今日はどうなさいましたか?」
「それが今度は…」
7.幸せ症候群。大きな幸せに不安が込み上げてきているのでしょう。
8.恋顔。目尻が下がり、口角が上がり常に顔がにやけているでしょう。
「それから実は体重が…」
9.幸せ病。それは俗に言う、幸せ太りですね。特に心配はありませんよ。
私は、恋に落ちてしまったのです。
一度かかってしまうとなかなか完治が難しい恋の病。
たぶん長いことこの病と向き合っていくことになるとは思いますが、恋の病にかかることは素敵なことなんだと思うんです。
「一応お薬出しておきますね。また何かあったらいつでもいらして下さい。」
新しいお薬の袋には、水色のハートのお守りが入っていました。
またまた小さな英字が書いてあったのです。
"Being deeply loved bysomeone gives you strength; loving someone deeply gives you courage.(Lao Tzu)"
「誰かに深く愛されることがあなたに強さを与え、誰かを深く愛することがあなたに勇気を与えてくれる。」
やっぱり恋の病は、素敵なものです。
「色々とお世話になりました。それじゃあ。」
「お幸せにどうぞ。」 |