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僕の中から消えて…

作者:空海 夕姫
こんにちは!
空海 夕姫です!
今回は大好きな人の死で主人公の人生が波乱万丈になることになります!
是非最後までお読みください!
僕の名前は、西村光輝。
静かな場所が大好きな高校2年生。
父さんと母さんは、かなり前に離婚した。
だから父さんはいなくて、母さんとおじいちゃんと3人で暮らしていた。
とても幸せだった。
だがその幸せは突然消え去ってしまった。

ある雪の降る日、おじいちゃんが死んだ。
おじいちゃんは、自分の考えた『静かな世界』の物語を僕に話してくれた。
『昔、昔1人の少年がいた。少年は静かな場所が大好きで
、いつも静かな場所を探していた。
そんなある日ようやく静かな場所を見つけた。
しかも不思議な事に自分の欲しいものがなんでも出てくるところだった。
それから少年は静かな場にずっといた
とても幸せだった。』
というようなお話だった。
それが、大好きなおじいちゃんに聞いたお話だ…
本当に大好きなおじいちゃんだった。

おじいちゃんがいなくなってから、うるさい音ばかりが僕の中にどんどん入ってくるようになった。
「うるさい…うるさい…うるさい!!」
僕は凄く嫌になってきていた。
だから今は凄く静かな所へ行きたかった。
それこそ、おじいちゃんが話してくれた。
『静かな世界』に。

僕は、更にこんなうるさい世界から逃れたい。
そう思うようになってしまった。
もう本当に嫌だった。
僕は走り出した。
「とにかく、はやく家に帰りたい。こんなうるさい世界もう嫌だ。」
そう呟きながら、僕は走り出した。
走っている途中から涙が溢れてた。
もう止まらない。
僕は、濡れた目をつむりながら
走って…走って…走った。
すると耳が壊れるような音が響き。
そして、何も音がなくなった。

すると、
さっきまであれだけのうるさい音がしていたのに、今は何も聞こえなくなっていた。
人の話し声も、うるさい車のエンジンの音も、
なにも、なにも、本当に何も聞こえなくなった。

僕は、内心驚きながらもゆっくりと目を開けた。
するとそこにはなにも無かった。
どこを見ても真っ白。
「ここは?」
どこを見渡しても何もなく、音もない世界だった。
「ここはもしかして、『静かな世界』?」
僕は嬉しかった。
おじいちゃんから聞いた物語にそっくりな場所だったからだ。
更に、
「凄い!自分の欲しいと思った物がなんでも出てくる!!」
本当におじいちゃんから聞いた物語そっくりだった。

ここに来てからどれくらいたっただろうか?
ここは僕が想像したものはなんでも出てくるし、
好きな時に寝て好きな時に起きる。
とても幸せだった。
でもなにかが足りなかった。
ここに来るまではあったなにかが。
それがなにかは僕には分からなかった。
「こんなに幸せで楽しいのになんで満たされないのだろう…」
でも最初の方は気にしていなかった。
ちょっとくらい満たされなくても今で十分幸せだったからだ。
でも何故か日に日に満たされないことが増えていった。
もうなんか嫌だな。寂しい、帰りたい、つまらない。
そう思っていたその時、目の前にキラキラした物が現れた。
「さあ、そろそろ夢から覚める時間じゃ。
ここはもうお前さんのいるべき所じゃないのじゃよ。」
突然そう言われて、僕は驚きながらも、そのキラキラしたものに反抗した。
「なんでだよ!僕はここが好きなんだ!
ずっと静かで好きなことをやりたい放題なんだから!」
と。
何故か僕もずっとここにずっといてはいけない気がしてきた。
毎日毎日好きな事をしてとても良かったはずなのに…
いつの日か帰りたいと思うようになっていた。
でも僕は素直に帰りたい。と言えなかった。
またあの、うるさい世界に戻ると思うと、頭がおかしくなりそうだからだ。
だから声を荒げて自分に言い聞かせた。
ここが1番良い場所なんだ。
これ以上最高な場所はないと。
「元の世界はうるさい音で溢れていた。でもここは違う!
あんな世界と違ってとても静かだ!前におじいちゃんに教えてもらった『静かな世界』と同じだ!」
声の主は、僕が静かになった所で聞いた。
「そのお前さんのおじいちゃんが話していた『静かな世界』の結末をお前さんは覚えているかね?」
僕は「もちろん!」と答えたかったが実際は忘れていた。
だから僕は素直に
「覚えてない」
と答えた。
「パッピーエンドかバットエンドか?ということもかい?」
「いやそれは覚えている、確か最後はハッピーエンドで終わっていたはず…」
僕はそう答えている間にも結末を思い出そうと必死だった。
でも思い出せなかった。
もう完全に忘れてしまっていた。
仕方ないから声の主に聞いた。
「最後どうなるのか、知っているなら教えて…」
「いいじゃろう」
と声の主は答えた。
「最後は主人公が静かな世界では音が何もなくて、つまらなく寂しい思いをして、もう帰りたい。そう思い家族のいる家に帰るお話じゃよ」
と声の主は言った。
「そんな結末だったっけ?おじい…」
僕はそこまで言ってはっ、としたなんで気づかなかったんだろう。
この声、この口調、さらに、『静かな世界』というものを作ったのはおじいちゃんだ!じゃぁ声の主は…!
「おじいちゃん!?どうして!?どこにいるの!?」
僕は叫んだ。
「…」
でも、声の主…おじいちゃんは何も反応しなかった。
「お前さんよ、静かな所は確かにいい所じゃ、わしも大好きじゃ、けど1人ではつまらないと思わんかい?寂しいと思わんかい?」
僕は黙った。
そして少し時間がたってから答えた。
「僕…つまらない…寂しい…家に帰りたい!」
そう叫んでいた。

「よし!いいじゃろう!お前さんを元の世界に戻してやろう」
僕は最後に聞いた。
「あなたはおじいちゃんなの!?もしそうなら聞いて!
おじいちゃん今までありがとう!本当に楽しかった!」
声の主は小さな声で言った。
「…わしも一緒にいてくれてありがとう…」
本当に小さな声だったけど、僕にはしっかり聞こえた。
「おじいちゃん本当にありがとう!さようなら!」
僕の顔は涙でびしゃびしゃだった。

目を開けると病室の天井が見えた。
横には僕の手をギュッと握っている母さんがいた。
僕は全身が痛かった。
そしてやっとの思いで声がでた。
「かあ…さ…ん…」
母さんは僕に気がついて医者を呼んだ。
「良かった…良かった…良かった!意識が戻って!」
母さんの顔はみるみるうちに涙で濡れていく。
「母さん…僕はどうなったの?」
「あなたは家の前で車に引かれたのよ…体中が傷だらけで頭まで血が出てたのよ!?」
そうだったのか…僕は車に引かれたのか…
だから全身が痛いんだ。
そういえばあの世界に行く前、凄いうるさい音が聞こえたな。
あれは車の音だったのか…
「とにかく、良かったおじいちゃんを亡くしたばかりなのに
あなたまでいなくなると思うと母さん…」
僕は母さんを落ち着かせるために
「もう…大丈夫だよ」
と言った。
「良かったわ、本当に!」
母さんは、僕の姿を見て心から安心しているようだった。
そんな母さんを見て僕は
こんなに心配してくれる人がこの世界にはいるんだということを知り、涙が次々と溢れてきた。

それから1ヶ月後僕は、退院して、
また音のある世界へと足を踏み入れた。
もう前のようにうるさいと感じなくなっていた。
むしろその音を聞いて、
「本当に戻って来れたんだ」
と幸せを感じるようになった。
たまにうるさいとは思うことがあるけれど、それでも嫌ではなくなった。
「おじいちゃん…おじいちゃんのおかげで今凄く幸せだよ!」
と僕は青空を見上げて言った。
「あの時おじいちゃんが何も言ってくれなかったらこの世界には2度と帰れなかったと思う」
そのまま青空を見ながら言った。
「おじいちゃん!また会おうね!」
すると空から本が降ってきた。
題名は『静かな世界』だった。
「空から!?しかも『静かな世界』って確かおじいちゃんが作った物語だったはず…じゃあ…!」
僕は青空に向かって叫んだ!
「おじいちゃんこの本ありがとう!
今度は僕が物語を作っておじいちゃんに聞かせてあげるねー」
と。

それから僕は、おじいちゃんのいない世界で前と同じように生活をしていった。
そしていつしか僕の夢は小説家になることになっていた。
僕は必死に勉強して、勉強して。
もし行き詰まったらあのおじいちゃんがくれた。
『静かな世界』を読むようにしていた。
たまに涙が出てしまうのは『静かな世界』を読むとおじいちゃんとあの世界を思い出してしまうからだ。
「おじいちゃん…会いたいよ…」
僕はそう言いながら本を閉じていた。

そして年月は経ちあの事故にあってから10年後、僕は小説家になった。
1作目の『音のある世界』が大ヒットし、今では有名な小説家だ!
「まぁ元々はおじいちゃんの作品を少し使わせて貰ったんだけどね…」
それで僕はまたおじいちゃんに助けられた。
「おじいちゃん…会いたいよ…」
と僕は言いながら自分の部屋で本を、読んでいた。
「おじいちゃん…おじいちゃん!」
すると目の前に10年前と同じキラキラしたものが目の前に現れた。
今度は人の形をしている。
僕は目を何度も擦ってしまった。
「おじいちゃん!?おじいちゃん!!」
僕は思わずおじいちゃんの所へ走り出しおじいちゃんに飛びついた。
「おじいちゃん!会いたかったよ!」
「わしもじゃ…わしもずっと会いたかった」
おじいちゃんは飛びつく僕を見るなり、僕を強く抱きしめてくれた。
「そうだ!おじいちゃん!見て僕小説家になったんだよ!」
「知っておるよ!お前さんの書いた『音のある世界』読ませてもらった。
とっても良かったぞい」
「ありがとう!」
そんな何気ない会話をしていて突如おじいちゃんは思い出したかのようにはっ、とした。
そして次にとても悲しそうな顔をした。
「今日は永遠の別れを言いに来た。」
と言い出して僕は驚いた。
「どういう事!?もうずっと会ってくれないの!?」
僕はおじいちゃんをさすったがおじいちゃんは今にも涙を流しそうな顔をしていた。
その涙を必死に堪えていた。
「実はの、わしに転生が決まってしもうたんじゃ…」
「転生?もしかして違うものに転生するって事!?」
と僕が聞くと、おじいちゃんは堪えていた涙をポロポロと流してしまった。
「そうじゃ、転生する時は前世の記憶は戻らん…だからもう会えないのじゃ…」
「そ、そんな…嫌だよ!おじいちゃん!!」
おじいちゃんの涙を見て僕はおじいちゃんの本を読む度におじいちゃんを思い出して涙を流していたのに…転生なんかしたら僕は本当に涙が止まらなくなる。
「おじい…ちゃん!」
「光輝…」
僕とおじいちゃんは、ずっと涙を流していた。

そして、とうとうその時が来たみたいでおじいちゃんの姿が足元から見えなくなってきていた。
それを僕はいち早く見つけることが出来た。
「おじいちゃん!足が!!」
「おお…そろそろ時間って事じゃな…」
おじいちゃんの足はどんどん消えていきもう残すは頭だけとなった所でおじいちゃんは涙でぐしゃぐしゃになりながらも笑いながら言った。
「光輝…本当にこれでお別れじゃ、わしはお前さんが孫で本当に良かった。今までありがとう…じゃぁの…」
僕はその言葉を聞いて最後におじいちゃんと同じ涙でぐしゃぐしゃな顔で満面の笑みを作りそして言った。
「おじいちゃん今までありがとう!ばいばい!」
と僕が言い切ったところでおじいちゃんの姿は全て無くなってしまった。
僕はそれからずっと泣いた。

それからもう何年経っただろう?
僕も顔がしわくちゃなおじいちゃんになっていた。
僕は結婚して子供を作ってさらにその子供も結婚して子供を作った。
つまり僕には孫がいる。
「おじいちゃん!おじいちゃん!」
と孫が僕に話しかけてきた。
「私にあの話して!『静かな世界』とあと『僕のおじいちゃん』!」
「いいよ」
と言って僕はおじいちゃんに話してもらった『静かな世界』
と僕の作った『僕のおじいちゃん』の話をした。
『僕のおじいちゃん』はあの日おじいちゃんと別れをした日の話だ。
あの日僕は涙を流しながらも、この日を忘れたくないと思い物語を作った。それが『僕のおじいちゃん』だった。
それもまたとてもヒットしてさらに僕は有名になれた。
全部の物語が話し終わったところで僕は孫に話した。
「この物語はね。全部本当の話なんだよ」
それを聞いて孫はキラキラした目で僕に聞いてきた。
「本当に!?」
「ああ、そうさ、」
「じゃあ、おじいちゃんのおじいちゃんに本当に会ったんだね!」
僕は少し涙を滲ませながらも
「うん…全部おじいちゃんのおじいちゃんのおかげなんだよ」
といつも通り話していると窓にキラキラ光る鳥がいた鳥は真っ白だった。
僕は何故かおじいちゃんと重なった。
だから、僕は近づこうとしたが、鳥は逃げてしまった。
僕は思うあの鳥はきっとおじいちゃんだったんだ。
「どうしたの?おじいちゃん?」
孫は僕に近づいて聞いてきた。
その後孫はびっくりしていた。
「どうして泣いているの??」
僕自信ビックリして急いで涙を拭いた。
「なんでもないよ!さて、じゃぁそろそろアイスでも食べる?」
と僕は言うと孫は喜んだ。
「やったー!アイス!アイス!」
孫が部屋から出たところで僕は窓の外を見た。
「おじいちゃん、また来てね」
そう呟いて部屋にでた。
僕はなんだか、今までの寂しい思いを無くすことが出来た。
なぜならまたあの真っ白な鳥…おじいちゃんが来てくれる気がしたからだ。
僕の中から寂しさが消えた。
どうだったでしょうか?
私は小さい頃にひいおばあちゃんを亡くしてとても悲しかった事を覚えています。
大切な人の死は本当に辛いですよね…
ですがだからこそ、毎日を大切に生きなければいけないと思います!

このお話が皆さんの人生を支えとなると本当に嬉しいです!!

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