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ファイアーウォール
作:雨寺かえる



天に集うは天使


「本当に、これでよかったんだな?」

 時任ときとうは、後ろで輪ゴム遊びをしている火昏ほぐれに聞いた。

 まったく、勤務中にそんなレトロな遊びをしてるとは、個性的というべきか、自然体というべきか……。

 時任ときとうは、有能なのに性格で損している火昏ほぐれを、すこし哀れに思っていた。

「いいんだよ、時任ときとう

 緊張感のない声で、火昏ほぐれがこたえる。

「それより、もうすぐ、迎えに行かなきゃいけないぞ? 『希望』と『壁』を」

「それはそうだが……」


「ついに、呼ぶのか……」

「なーに、男ふたりして深刻な空気になってんの?」

 後ろから聞こえてきたのは、伍洞ごどうの静かな声と、神楽かぐらの高い声。

神楽かぐら、俺は深刻になってたつもりはないぞ。深刻になってんのは、時任ときとう

「確かだな」

 コートのフードで顔を隠しながら、伍洞ごどうがいう。


「もうすぐ着くわよ、二人が」

 いつの間にか現れていたいちが、ディスプレイを凝視している。

 その隣の、女性にしては背の高い、いちの胸くらいの少年が、時任ときとうを見上げる。

「姉さん、時任ときとうさん、僕、行ってこようか?」

「いや、オマエはまだいい、裏葉うらは

「ちぇ」

 裏葉うらはと呼ばれた少年は、唇を尖らした。

「……私は……?」

 漆黒の闇に包まれ、女性が現れる。

 女性に気づいた火昏ほぐれが、彼女の名を呼んだ。

「おお、霧坂きりさか。キミの出番も、まだこないぜ」

「いいの……私は……斬りたいだけ……それだけで……いい……」

「わかったわかった、だからおとなしくしててくれ」

 霧坂きりさかの危険な発言に、こまったもんだというふうに静止をかける時任ときとう


「そろそろのようね……火昏ほぐれ、許可を」

 いちのことばに、火昏は口を開く。


「じゃ〜、計画ゲーム開始スタートといきますか〜?」

 その声に、その場の人間たちがいっせいに消え去った。



 彼らは、それぞれの任務を果たすべく、ある者は誠実に、ある者は不穏に、ある者は気楽に動き出す。

「さ〜て、どうなることやら」

 自分しかいなくなった部屋で、火昏ほぐれはニヤリと笑った。


 こんにちは、雨寺です。

 少し手短にお詫びします。

 まず、更新が遅れ、申し訳ございませんでした。
 いくら不定期更新だといっても、ちょっとほったらかしすぎたかな……;と反省しております。重ね重ね、申し訳ないです。
 しかも主人公出てないし; 誠にごめんなさい。

 さて、お次は『アストロノートモンキーズ!』で、お会いしましょう。(その次は、『Calendar』だ……)

 それでは、雨寺でした。











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