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ファイアーウォール
作:雨寺かえる



吟遊詩人は歌う


 身も心も凍えるような氷雪の嵐。

 この世の全てを焼き尽くす紅蓮の炎。

 決して出逢うことのない二つの存在。


 清らか過ぎた光。

 汚れすぎた闇。

 決して交わることのない二つの色彩いろ


 黒き衣の天使。

 白き衣の悪魔。

 二つの存在が対峙する時


 灼熱の大地は寒さに震え、

 極寒の地は暑さに悶える。


 生い茂る緑は砂と化し、

 無限の砂漠は森と化す。


 空は堕ち、地は昇る。

 太陽は夜に顔を出し、月が青空に現れる。



 この世の全てが反転し、この地球ほしが滅び去るとき

 希望を護りし最後の壁が、

 我が身を犠にして全てを救う。

 
 最後の壁は、歪んだ世界を在るべき姿へと帰し、

 輝きし希望は、人々の願いを叶え、人へと戻る。



 歌おう、歓喜の歌を

 おどれ、祝福の舞を

 
 弔え、最後の焔の壁を。












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