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奇跡のカケラ
作:光璃



No.1 新しい仲間


 ガラ、と音をたてて教室にはいった。他の人は気にせず話を続けている。
「優輝、瑞希!」
「あれっ由利達も同じクラス?」
 同じ中学だった由利。でも、最後のクラスだけ一緒だったが仲はよかった。
「ま〜何はともあれこれからもよろしく!」
 軽いあいさつですませ、席にバックをおきにいく。黒板にはられている紙を二人でみる。
「一番後ろの窓側の右隣!ん〜、どうせなら窓側がよかったなァ」
「贅沢いわないの!私なんか前から二番目だよ」
 優輝はバックをおきに席にいこうとすると、勢い良く駆け出してきた男の子にぶつかった。
「っあ、わりー!勢い有り余って…」
「あっ気にしないでいーよ。こっちも悪いし」
 声のするほうに顔をそっとあげる。なんか犬っぽい子だった。肌がやけていて運動系って感じ。
 ――――なぜだろう。この人…どこかで会ったような気がする。
「俺、渡部悟ってんだ」
「私、吉崎優輝だよ。よろしくね」
 優輝は微笑むと席にバックをおいた。すると悟がまた話し掛けてきた。
「あれっ吉崎サン、席そこなの?」
「うん、そーだけど」
 すると窓側の斜め前の机をたたきながら笑顔でいった。
「ここ俺の席。そいで吉崎サンの隣が、」
 言おうとする前に、教室が軽くざわめいた。なぜなら美少年がはいってきたからだ。少年、というより男の人って感じ。驚いた。
 そしてさらなることに悟が叫んだからだった。
「相馬〜!こっちこっち〜!」
 するとその男の人がこっちにきて悟のでこをたたいた。二人は同じ身長ぐらいでなんだか合っていた。
「そんなに叫ばなくてもわかるっての」
 優輝はその人をみながらかっこい〜人だなぁ、とぼんやり思うくらいだった。するとまたもや瑞希がやってきた。
「なにやってんの?知り合い??」
 ――――これが、四人の出会いだった。

     †

 四人はよく話すようになった。相馬と悟は幼稚園からのくされ縁らしい。
「なんかよく似てるね〜私たち」
 今、優輝たちは屋場にいた。ここは四人のたまりばになっていた。
「このごろ暇だよな。なんかしない?」
 悟があくびをしながらいった。それから四人で考えだ思いつかない。すると瑞希が言いだした。    「バンド、とかどう?優輝もやりたいっていってたじゃん」
 それは中学1年生のときだった。文化祭で3年がバンドをくんで歌っていた。―――めちゃくちゃかっこよかった。
 やりたいと思っていたが簡単にはできないため、徐々に忘れていった。
「それいーかも。俺、ドラムできるよ」
 …えっ?!と優輝と瑞希が声をあげる。
「うそ?!意外っ」
「うっさいな。相馬はギターできるよな」      パソコンをいじるのをやめて相馬がうなずく。
「じゃあさっ、私はピアノするし、バンド結成しようよ♪」
「ちょ、ちょっと待って!」
 盛り上がってきたところを優輝がとめる。なぜなら、優輝は…
「私、何もできないんですけど…」
 すると、相馬が優輝のほうをむいていった。
「吉崎はボーカルをすればいい」
 はぁ!?するとあとの二人がその意見に賛成をしめす。
「いーじゃん。なんか吉崎サン歌うまそうだし」
「てかケッコー上手いじゃん。てことで決定!」
 あの…本人の意見は?
 二人のテンションについていけない優輝。すると相馬がパソコンを閉じて行った。
「お前なら大丈夫だ。自信をもて」
 その言葉におされ、優輝はボーカルをすることに決めた。












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