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夢と幻のキネマ館 作者:黒枝 静

『時と間のフレイア』

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1.プロローグ

 

 1.プロローグ

 例えば、チンドロッシ街に突如として現れた怪異『暴食のミゼーア』。
 彼の力は、人の肉を喰らい、闇の中へと引きずり込んだ。
 その怪物は、「ネクロノミコンの予言書」にはこう記されている。

 ――二×××年。生まれ変わりしアフリカの田舎町に訪れる。
全ての欲求を生み出し、新たなる欲の時代を築きし者。異次元を闊歩する猟犬。
  かの王の名は『暴食のミゼーア』。
  その怪異は遍く欲求を冒涜する。

 不可思議極まりないこの予言は的中した。
 自然が損なわれたアフリカの地、その端に存在するチンドロッシの街に、それは現れた。
 ――チンドロッシは、その時に崩壊を迎えた。
 誰もが街の崩壊と、世界に蔓延る害悪「宙色の怪物」の所為だと疑うことはなかった。しかし、対抗するにも、地球人には「宙色の怪物」に立ち向かう力は備わっていない。
 わずかに魔術の心得のある者だけが、これに立ち向かうことが出来た。
 この物語の彼女はその被害者であり、また彼はそれに抗う人間であり、怪物だった。

 屈強なる怪物、その王が降誕した「原初堕神」。それこそ、すべての元凶である。
 世界全体を「天蓋」で覆い、わずかに太陽の光を遮る「膜」を生み出した。
 そして連なる「堕神」。これを許容する「扉」としての役割。
 観測所が「Sランク」に指定した怪物。
 世界を崩壊に導く個体に与えられる等級。「人類絶滅」を示すもの。
 その名は、『原初の―――――』。
大魔王。創世神。すべての怪物の母にして父。

 宙色の地球で繰り広げる、暗黒童話のはじまり、はじまり……。


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