表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

小さな影と夕焼け舞台。

作者: さちほこ

なんなんだよ、今日という日は。



先生には怒られるし。友達とちょっとしたことで喧嘩しちゃったし。あげくに悪口まで言われたし。



少女の小さなため息が冬の空に消えた。



下を向いて、帰路を急ぐ。



もう、これ以上転ばないように。



足元を凝視して。



ため息を漏らしながら。



いつのまにか、自分は坂を登りきっていたことに気づいた。



ふと、視線を上げる。



少女は息をのんだ。



目の前に広がる黄金色の空があまりにも美しく、そして、あまりにも大きかったから。



しばらく立ち止まり、その情景を眺めていた。



そして、自分の足元にのびているあまりにもちっぽけな影を見つけた。



少女はクスリと笑って呟いた。



「あしたから、がんばるか。」





Fin.
























評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] はじめまして。 詩の結末にある一呼吸がとてもステキで印象に残りました。その一呼吸がありつつ抒情にならないあたりは流石だと感じました。
[一言] 夕暮れにひとり影を追う 自身のそれに怯えながら 無人の路を 無音の路を 的なことばが浮かんので感想のかわりに
[一言] 初めてこの作品に目を通した時、とても惹かれました。 最後の少女が言った言葉にも惹かれました。 表現方法が美しく、何度も見返してしまいます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ