組織との戦い(5/26)縦書き表示RDF


本文を一部修正いたしました。
組織との戦い
作:石川真奈



第五話:東京電環爆弾事件 その一


 コナン達は品川駅を歩きながら考えていた。
 事件解決のキーワードは「不完全な山手線の真ん中の駅」に「17」である。

 「それにしても高木刑事の言うとおりどんなネーミングセンスなんだよ、『不完全な山手線』って。目撃者の証言から爆弾を仕掛けたのは組織の奴らだとは思うけど・・・・・・。」
 コナンが言葉の後半の方を声を落として言った。

 「だいたいよお、山手線ってのはグルグル回ってんじゃねえか。どこに真ん中の駅があるんだ?」
 元太が困惑した表情をした。

 「もしかしたら中央線の駅ではないでしょうか。ほら、新宿から東京まで山手線を横切っているでしょう。」

 「でもよ光彦。そんなら『17』っていう数字はどっから出てくるんだ?」

 「それはまだ分かりませんよ。今考えているところです。」

 「とりあえず、電車の路線図を見て考えたらどうだ? 少しはヒントになるかもしれねえし。」
 コナンはそう言って一つの冊子を持ってきた。持ってきたのは『駅構内&駅周辺MAP』というものだった。
 コナンはその冊子をパラパラめくり、とあるページで手が止まった。東京近郊路線図のところだ。

 「でも、いくら見ても分かりませんよ? 正確な位置を知るならこういうものではなくて、国土地理院とかなんとかから発行している地図を見た方がいいんじゃないでしょうか。」
 光彦が言った。

 「なんなら、ここらへんをもう少し歩いてみるか? ヒントとなりそうなものがあるかもしれねえから。」

 高木刑事を含む六人は品川駅を歩き始めた。が、六人は気づかなかった。この様子を遠くから見ていた者に・・・・・・。
 少し歩くとコナンがある物を見つけた。

 「なんだこれ・・・・・・?」
 そこには「0km山手線」や「0km品鶴線」と書いてあった。その下には何やら銀色のものがあり、そこには隣にある郵便ポストや今見た0kmポストについての説明が書いてあった。
 コナン達は0kmポストの説明を読んだ。

 『0kmポストは、鉄道の路線の起点を示す標識で、品川駅には山手線と品鶴線の2線の0kmポストがあります。山手線は一回りしているため、起点があまり知られていませんが、品川から新宿を経由して田端までをさします。』

 「もしかして『不完全な山手線』てこのことを指すのかしら。品川から田端までを?」

 「おそらくそうだと思うぜ? 今路線図で見たらきちんと十七駅あったしな。」
 コナンがさっきの冊子を指差した。

 「あとはどこの駅かですね。その中で複数のJR線ホームがあるのは品川、大崎、恵比寿、渋谷、代々木、新宿、池袋、田端・・・・・・。臨時を含めれば原宿もですね。」

 「バーロ、光彦。真ん中って言葉を忘れたのか? キーワードは『不完全な山手線の真ん中』だろ。そうすると丁度真ん中なのは品川からも田端からも九個目の駅。そしてその駅には確かに複数のJRホームがある。」
 そう言いながらコナンはみるみる険しい顔になっていった。

 「どうしたのコナン君。」
 歩美が不安そうに言った。

 「早く教えろよ、コナン! どこなんだよ、その爆弾が仕掛けられている駅は。」
 元太がイライラしながら言った。

 やがてコナンは顔を持ち上げ、険しい表情のまま言った。

 「新宿駅さ・・・・・・。」


お詫び
一ヶ月もの間、更新が滞ってしまい、楽しみになさっていた読者の方々には大変申し訳ございませんでした。これはパソコンの故障が原因なのですが、私は携帯電話を持っていないのでそこから投稿することも出来ませんでした。これからは少なくとも一週間に一回は更新していきたいと思っております。

それと高木刑事の台詞がまったくありませんね、今回。次回こそはきちんと登場させたいと思います。
そして例のキーワード、センスがないのは組織ではなく、私です。ついでにタイトルの東京電環とはぐるりと一周して運転されている山手線のことを指しています。











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう