第三話:書店での出来事
約二週間後。
コナン達は近くの書店で本を読むことになった。
「早くサンデーコミックスの続きを見ようぜ。」
元太のその言葉に光彦と歩美は頷いた。
「おい、おめーら。少しは漫画ばかり読まないで小説とかを読んだらどうだ。新名さんのこの作品、すごい面白いんだぜ。」
コナンが呆れたように言った。
「別にいいじゃん。小一からそんなに難しそうな本を読まなくたって! ね、哀ちゃん。」
「ええ、そうね。毎日江戸川君のように血生臭いミステリー小説を読み漁っていたら、あなた達まで推理オタクになってしまうわよ。」
「おいおい・・・・・・。大体お前ら少年探偵団だろう?」
「でも僕たちの本業が探偵だというわけではないですからね。」
光彦が言った。
「あら、コナン君達じゃない。ここで何しているの。」
「あーら、このガキんちょ達、漫画でも読んでいるのね?」
突如聞こえたその声に驚いてみんなが振り向くとそこには蘭と園子が立っていた。
「蘭姉ちゃん達こそ何しているの。」
コナンが逆に二人に尋ねた。
「ああ、ほら私達、そろそろ中間試験なのよ。だけどすごい難しそうだからここで先生に薦められた参考書を買いに来たの。」
蘭が答えた。
「だけど今回の試験範囲、超広いのよねー。このままじゃ終わりきらないって感じよ。」
少し疲れたように園子が言った。
「あ、そうそうみんな。次の土曜日に渋谷でTWO−MIXがライブを開くことを知っているかしら。」
「え、TWO−MIXの高山みなみちゃんに私達また会えるの? 歩美すごい楽しみ。」
歩美が目を輝かせた。
「うん、それでね。私達もそのライブに行きたいんだけど丁度その日に急遽部活の予定が入っちゃって。せっかくチケットをたくさん貰ったのに余っちゃうからみんなにあげようと思ったのよ。丁度チケットが五枚だったから。」
そう言って蘭は鞄の中からチケットを取り出し、コナン達に渡した。
「じゃあ、みんなで行ってきてね。私達ライブの感想聞くの、楽しみにしているから。」
その言葉を少年探偵団に言い残して蘭と園子は学生参考書コーナーに向かった。
「みなみちゃんのライブ楽しみですね!」
光彦と元太も目を輝かせた。
「あら、あなた達その人達に以前会ったことがあるのかしら。」
哀が四人に尋ねた。
「ああ、哀ちゃんが転入してくる前だったんだもんね! 哀ちゃんが知らなくて当然ね。その時実はみなみちゃん達が誘拐されて大変だったの!」
歩美が答えた。
「へえ、そんなことがあったのね。ところであなたって本当によく事件を呼び寄せるわね。ね、名探偵さん。」
哀がコナンの方の方をジッと見た。
「俺だって好きで事件を呼び寄せているわけじゃねーよ。」
コナンが少しふて腐れて言った。
コナン達は漫画を読んだり、小説を買ったりしに来たのをすっかり忘れていた。 |