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ASAGI 〜ユートピア殺人事件〜
作:K+K



1−4


先ほどまでぼんやりとしか見えていなかった島影が徐々にはっきりとしてきた。俺と由梨乃は、甲板で缶コーヒーなど飲みながらぼうっとしていた。美音子さんは客室でお昼寝のご様子。
「…………」
さっきの美少女…鷹森アサギさんは、こっちが簡単な礼を述べただけですぐに別れてしまった。あまり他人と長時間おしゃべりするタイプではないのだろう、そっけなく俺たちの前から姿を消した。美音子さんと何か話していたようだが、それも短時間のことだった。
「なるほどね…。かなり変わった人ではある様ね」
俺は由梨乃にシャワールームでの出来事を一応包み隠さず話していた。別にやましいことなどないはずだし、なんとなく「ちょっと抜けてるけど決めるときはかっこいい」というイメージを持ち、そんな彼女を気に入りはじめていたからだ。
「でもなさけないわねー、何もしないで見てました、っていうのよりはましだけど、結局あんたは何の役にも立たずに終わったんだから。今度は美音子ちゃんのこと、ちゃんと守ってやりなさいよ。男なんだから」
「…わかってるよ。美音子さんはお前と違って繊細だからな。誰かが保護してやらないと立ち往生しちまいそうだ。ジャングルのど真ん中に置き去りにしても当然のようにそこに適応できるサルとは違うのだよ」
「…それ誰のこと」
さーね、と口笛など吹いてみる。まあ今回の場合、不良連中もそんなにたちの悪い集団には見えなかったし、美音子さんとてきっぱり断るだけの強さはあると思うのだが、やはりあのはかなげな姿を見ていると、ほっとけないというか、どうしても庇護欲をそそられるというか。
そんな彼女が、昨年末まで抱えていたトラブルのことを思えば、なおさらだった。
「…そんで、どうなんだ、美音子さんの調子」
「うん、ある程度良くなっていているとは言ってるし、それは事実なんだと思う。笑うことも多くなったし、冗談もよく言うようになった。…ただ、本音はまだよくわからない。美音子ちゃんがつらい時なのはいつなのか、苦しみをこらえているのはいつなのか、本当に楽しいと思っているときはいつなのか、その判別が私には時々つかなくなる」
由梨乃は、普段の軽い雰囲気とは異なる、重苦しい目つきをしていた。それは、友人を心から心配しているからこそ、自分の身をも締め付けられるような心境になっているためである。
「……お前、ひょっとして、京介がもともと今回の旅に参加できないこと、知ってて誘ったな?」
俺が推理すると、由梨乃はちょっとばつが悪そうにペロッと舌を出した。

「ん、まあね。…はっきりと企図してたわけじゃないけど、最初から美音子ちゃんを誘おうと思ってたことは認めるわ。叔父さんに話を聞いた時、真っ先に顔が浮かんだのが美音子ちゃん。あんたより先にね、悪いけど」
由梨乃がフフフンと笑う。
「あーあー別にかまわないぜ。俺はどうせ二の次ですよ。……でも彼女、向こうについてもあんまり激しい運動はできないだろ。なにやるんだ? 結構時間はたっぷりあるんだし…」
「そうね、まあ水辺で遊んだり、スイカ割りやったり、そんなもんでしょ。登山は無理だろうから…そうだ、叔父さんか誰かのクルーザーに乗せてもらって周りの島に出かけるってのもいいわね。人が暮らせるほど規模は大きくはないけど晴れてれば遊びに使える程度の小島が散在してるの」
「なるほど、無人島巡りか…。うん、悪くないな。ついでに森林でも歩いて、いろいろ写真でも撮ろうぜ。新しいデジカメ買ったんだ、俺」
「くくく、これない京介がホントにかわいそうだね〜」
「全くだな」
俺と由梨乃はまた海に浮かぶM島に目を移す。もうかなり間近に迫っているそれは、よくある近海のお手軽なリゾート地、といってしまえばそれまでだが、高校生風情が休日を過ごすには十分すぎるほど贅沢な舞台に思われた。
すると、
「パシャッ」
背後から突然シャッター音がしたので振り向くと、そこには二十代後半と思われるやや髪の長い眼鏡の青年が立っていた。
「なかなかきれいな島だ。上陸が楽しみだな」
そしてパシャパシャとシャッターを切る。どうやら島の撮影に来たらしい。
「君、すまないが僕と島を入れた写真を撮ってくれるかい。ここを押せばいいだけだから」
突然話しかけられた俺は、は、はいと曖昧な返事をしながらカメラを受け取る。かなり重圧があり、俺のデジカメなどよりよっぽど上等なものらしいと推測できる。
俺は希望通り青年と島をカメラに収める。
「ありがとう。いやあ、折角来たんだからどうしても記念写真的なものが撮りたくてねえ。僕は島の大自然を写真に収めてコンクールに応募しようと思っているんだ。普段はしがないサラリーマンだけど、もしいつか認められればプロの写真家デビューをしたいと考えていてね」
聞かれてもいないのにぺらぺらとしゃべり出す青年。正直どうでもよいのだが、適当に相槌をうっておく。
「…というわけで、向こうでまた会ったときはもう一回シャッターを押してくれると嬉しいな。いや、むしろ君たちと写りたいかも。あっはっは、若い人と話すと気持ちも若返って楽しいねえ」
一方的にまくし立てたあと、青年は名刺を俺と由梨乃に差出し、
「僕は香坂っていうんだ。もしよければ、君たちの思い出の写真も僕が請け負うよ」
どうやら彼は俺たちをカップルと勘違いしたようだ。とことんマイペースな青年は言いたいことだけ言うと颯爽と去っていく。あとに残された俺たちは馬鹿みたいに突っ立っているしかなく、由梨乃は「なに、あれ」とつぶやいた。…いや、普段のお前もあんなもんだぞ実際。
名刺には、「株式会社N社広告図案部  香坂 昇」とあった。

  ☆

連絡船はほどなくしてM島に到着した。
見上げれば彼方には1500メートル級の山。その山を中心に豊富な森林がぐるりと円を描くように島の上部を飾り、そのさらに外周を白い砂浜や観光施設、港などが囲っている。
旅行客は大きく登山目的の者と海水浴目的の者とに分かれ、到着後はそれぞれの目的に適したホテルや宿へ向かう。もちろん俺たちは海水浴目的。由梨乃の叔父が会員権を所有しているホテルへ向かい、簡単な食事を済ませたあと、俺たちは海水浴場へ向かった。
「うほーーーーーーっ!! こんな近くにここまで素晴らしいビーチがあるとは知らなかったぜ!!」
それは、青春ドラマや映画に登場するような完璧なまでの白い砂浜。眩しい太陽! 寄せては返す波がその宝石のような光の粒を余すことなくを乱反射する!
そして、それ以上に眩しいのはビーチに寝そべる女性たちの水着姿!! 由梨乃、美音子さん、アサギさんと粒揃い!! 今は陽光を受けて純白の光を放つその素肌は、やがて夏の終わりにはこんがりとした小麦色へと変わって季節の移り変わりの情趣や哀愁を漂わせる・・。その変化の美しさはまさに東洋の神秘!! ああ、陶器のような肌でまとったすらりとした手足、かわいらしいお臍とをあらわにして水辺ではしゃぐ少女たち、その姿はまさに神の創造した数々の妙なる自然の造形美の中でも秀逸の一言!! 我々は何のためにこの世に生を受けたのか。労働のためだろうか。戦争のためだろうか。勉強のためだろうか。・・・否!! 我々人間にとって、究極的にはこの世に存在する、個人にとって究極の快楽を摂取することが生きる目的! そして、大多数の世の男性のロマン、それは美少女に萌えることにあり!! 然ればどうだろうこのシチュエーション、我々の『生きる目的』を見事に体現しているとは思わないだろうか!? 今、この俺はその人生をそのためにかけた、真の楽園の中に身を浸していごぎゃぴっ!!?
「うるさいわよ!!」
いつの間にか隣に立っていた由梨乃が俺の頭に持っていた巨大な木の棒を振り下ろしていた。どうやらいつの間にか心の声が大きすぎて外の世界へ垂れ流されていたらしい。
「う……おおおお……お前、一足先にスイカ割りを終了させるつもりか…」
「まずそうなスイカねー。どうせ中身空っぽでしょ、虫に食われたんじゃない?」
俺は、ビーチに寝そべり、視線のわからないように色の濃いグラサンを装着し、海辺で戯れる美女たちを見ていた。先ほど見ていたのは、美音子さんとアサギさんが水辺でなにやら話していたシーンである。どうやら、先ほどの一件以来二人はすっかり仲良しになったらしい。
「あんた、そのグラサンで隠してるつもりかもしれないけど、さっきから鼻の下デロンデロンに伸ばしてるのばればれよ。ほら、あんたもあそこの叔父さんみたいに沖まで泳いできたらどう?」
由梨乃が指さした先では、由梨乃ズ叔父の優さんががっはっは、と大きく手を振っていた。かなり沖の方である。あそこでは足もつくまい。彼はなかなかの泳ぎ手らしく、時々寄せてくる頭より高い波をものともせずに平然と泳ぎ回っている。
と、そこへ、
「おお〜〜〜っ! すばらしいカットだ!!」
パシャリと、シャッターを切る音がした。先ほどのカメラの青年、香坂さんである。
「君、着やせするタイプのようだね!! うん、水着になってみると何とも魅力的なバストを持っていることがわかる!! それにその水着、オレンジ色でちょっぴり肌の色と同化していて一瞬ハダカに見える所なんかサイコーだ! すばらしい!! まさに神の芸術、東洋の神秘、人類の宝!!」
無駄なハイテンションで香坂青年はシャッターを押しまくる。被写体は由梨乃だ。まあ、由梨乃も黙ってれば結構かわいいし、この男の好みのタイプではあったようである。
「な、なによあんた! 勝手に人をとってんじゃない!! 消せっ、消すのだこの変態カメラマン!!」
由梨乃は必死にカメラを奪おうとするが、香坂青年は意外と軽快なフットワークでひょいひょいとかわしてゆく。
そんな光景をアホを見る目でぼんやり眺めていると、
「あちらのお二人は君の知り合いか?」
今度は新たな青年が登場。美音子さんとアサギさんを見ている。こちらは少しやせぎすで、眼鏡をかけている。結構美形だ。年のころ25くらいか。
「んー、まあ知り合いといえばそうかな」
「うむ、素晴らしい。あちらの病弱そうな少女、清楚な感じの白いTバックビキニ、あれは水につかると何とも言えない感じになるだろう。そもそも白い水着は透けやすいもの!! さらに隣の黒いビキニの彼女、素晴らしいプロポーション! 特に肩の滑らかなライン、脇から腰の描く曲線美はコンコイド曲線もびっくりだ!! ああ、声をかけたい!実に、浜辺のイケメン青年のように女の子といちゃいちゃしたい! だが! 実にどうしようもない障害が!! 私は女性に声をかけると顔が引きつって真っ赤になって……」
「…あんた誰?」
俺はアホを見る目で青年を眺めていた。
「……ああ、申し遅れた。私は陣野美一よしかず。W大学の三年生で…」
いずれにしろ、馬鹿が一人増えたことに間違いはなさそうだった。

  ☆

さて……。
海水浴軍団は、その後なぜかすっかり仲良くなって、一緒にスイカ割りなどした。
由梨乃が香坂さんを追い回していたとき、陣野さんたちの友人という女性が現れて、美音子さんたちを眺めてニヤニヤしていた陣野さんを思い切りつねった。なるほど、美音子さんたちとは違う、きつくて賑やかそうなタイプの女性だった。陣野さんが、たまに美音子さんタイプが恋しくなるのも通りだろう。
「ごめんね、この男どもが迷惑かけなかった? 全く、私の監督不行き届きだわ…。このとおり、ごめんね」
彼女が由梨乃たちに謝る。由梨乃は「いいっすよいいっすよ!」といつもの調子だ。
彼女の名は芦田真琴さんといった。ちなみに、陣野さんが女性と話すのが苦手というのは本当らしく、美音子さんに何やら話しかけられているときは真っ赤になってちぢこまり、はいとかはあとかしどろもどろの返事になって、そのたびに真琴さんにつねられていた。だが、まあありがちなパターンで、女性の中でも真琴さんにだけは普通に喋れるらしい。まあ、別の意味で縮こまってはいるようだが。芦田さんの前ではかたなし、といった感じの陣野さん。なんとなく全くの部外者でも主従関係がわかろうというものである。
「だから!! 許可なく女の子をとるなって言ってんでしょうがっ!! 香坂さん、あなたもです! いい加減怒りますよ!!」
真琴さんは竹を割ったようなサバサバした性格、はきはきしたしゃべり方で、すぐに俺たちと打ち解けた。彼女の話によると、香坂さん、陣野さん、そして真琴さんは大学のサークルの先輩後輩の関係で、たまたま都合のついた仲間同士、ゆっくり休暇を楽しみに来たのだそうだ。
「ま、見ての通りどうしようもないアホだからね。まとめんのが大変だわ」
そういう真琴さんはどう見ても三人の中では最強キャラである。おもむろに叔父さんがクーラーボックスから取り出したスイカでスイカ割りを始めたとき、いの一番にスイカを粉砕したのが彼女だった。それも、一発で。反対側まで、見事にガッパリ開いたのである。
逆に一番情けないのは陣野さんで、最初はスイカに棒を当てることすらままならなかった。
美音子さんの必死の誘導により、どうにかスイカへは辿りつけたが、今度はそのスイカに躓いて盛大にこけてしまったからどうしようもない。
アサギさんはほほ笑みながら、静かにそんな光景を見ていた。由梨乃はまだプンスカしていたが、陣野さんの情けない姿を見ると盛大に噴き出し、いつもの大声で笑った。
叔父さん、香坂さん、そして俺も含め、初対面の何人かとは思えないほど仲良く笑っていた。
楽しい海水浴だった。
なんだか、日頃のいやなことを全て忘れてしまうかのような。
そんな、完璧すぎるほど完璧な休日の一ページ。
由梨乃も、美音子さんも、誰もが幸せそうに笑う美しい初夏の日。
俺はそれを、そのまま固定して保存しておきたいくらいだった。
しかし、現実はそうもいかなかったのだ。

さて、夜。
俺たちは海辺でバーベキューをしていた。うまそうなにおいが潮のにおいと混じってただよう。
空は快晴、見事な満月が海を見下ろす。ただ静かに寄せては返す波は誰の心にも訴えるあの切ない音でロマンチックな海辺を演出し、恋人達に無量の思い出を提供する。
陣野さんたちは…色気より食い気と言おうか、二人して実にうまそうに肉をほおばっていた。
アサギさんはぼうっと海を眺めている。優さんは月を肴にビールである。由梨乃は誰よりも多く肉をがっついている。香坂さんはそんな光景を逐一カメラに収めている。美音子さんの姿が見えないが、由梨乃によると昼の騒ぎで疲れて先に眠ってしまったようだ。
そこへ、またしてもにおいをかぎつけたハイエナが現れた。
「お、うまそーじゃん」
「なになに、バーベキュー?」
「あ、あの、俺達も肉持ってますから、一緒に食いませんか?」
三人の若者が近寄ってきた。こちらも大学生くらいか。水着の上にアロハシャツを羽織っただけという格好。どうやら先ほどまで泳いでいたらしい。
「お、また変なのが来たな。君らは?」
優さんが言う。
「大学の同じ研究室の友人同士で、遊びに来てるんですよ。俺は本条、こいつは藤、それでこいつが久我野」
なるほど、チャラいのが本条で、ごついのが藤で、ちょっと真面目そうなのが久我野ね・・・。俺はそう覚えた。
三人は早速網の上で持参の肉をジュージュー言わせ始めた。人数が増えすぎて、肉を確保しておくのが至難の業となってきた。
「ところで、俺たちのパンフにこんなチラシが入ってたんすけど、皆さんは行かれます?」
本条という青年が口を開いた。見ると、そのパンフには「離島・K島でスキューバダイビング!!」と書かれていた。
このチラシによると、どうやらこのM島の離れ小島・K島までクルーザーで移動、その後K島沿岸の美しい海底の様子をスキューバダイビング体験によってじっくり味わおう、という企画に格安で参加できるらしかった。そんなパンフをどこで配布していたか知らないが、実に面白そうな企画ではある。
「なるほど…それはおもしろそうね!」
と由梨乃。
「まあ俺らだけで行ってもいいんだけど、どうせなら女の子たちも一緒の方が楽しいしね! どうですか? みなさん」
本条が誘ってきた。む、何となくこいついけすかん。由梨乃やアサギさんを見る目が、なんというか、スケベったらしい。て俺が言うか。
「ま、そんじゃひとつ、行ってみるか」
香坂さんが即答する。
「そうね、特にこれと言って予定はなかったし。こういうのもたまにはいいんじゃないかしら」
と真琴さん。うん、まあ俺も特には異議なし。
ただ…ちょっと心の中にひっかかっていたものがあった。あの丘の上から眺めた景色。黒く、周りから浮いていた小島。あの不気味な面影を思い出す。
まさかあの島じゃなかろうな…と、何となく不安になる俺。
「よし! 決まりだな」
そんな俺をよそに、勝手に進行していく計画。かくして俺らは、最初に由梨乃が望んでいた、ザ・孤島への大冒険へと繰り出すこととなったのであった。
「ま! そうと決まれば! 明日の冒険を記念して、かんぱーい!!」
「かんぱーい!!」
なぜかみんなで乾杯する。大学生たちや香坂さん、優さんたちはごくごくとビールをのどに流し込んでいた。
「あー! うまいわよマキ! 飲んでる?」
て、なんでお前が飲んどるねん! この未成年!
「ん〜? 固いこと言うんじゃないわよー。ほら、マキだってイケない口じゃないんでしょ?? ほれ、ほれ〜い」
……。おいおい。こいつ、ひょっとして結構酔ってる?
そこへ大学生がわらわらとやって来た。
「お、少年、君も結構飲めるのか!? それともまだ飲んだことない? いいねいいね、ほら、ビールやるから! 試してみろよ、ほらイッキ、イッキ!」
やれやれ。なんか勝手に周りが盛り上がりはじめた。俺はこういう雰囲気は苦手である。急性アル中にでもなったらどう責任をとるつもりだ…。しかし場を白けさせるのも俺の本意ではなかった。
「ほらイッキ、イッキ!」
これは由梨乃である。いやお前自重しろ、ほんと。
「あーあ、ちくしょ」
こうなったら覚悟決めるしかないな…。
「不肖、星河高校三年・マキ、いかせてもらいまーす!!」
ええい、こうなりゃやけくそだ!
俺はみんなが注目する中、ぐいっとビールの缶を逆さにした。
そして、そこからしばらく俺の記憶は途切れている。

………教訓その1。
良い子のみんな。
決して真似をしてはいけません。 












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