この指とー……待って
幼少期、戸来ラナは母親がレンタルショップから借りてきたDVDで初めて美○と野獣というアニメを目にした。
そして、彼女は幼いながらも野獣萌えに目覚め、こじらせ、成人を迎え数年が経過した今でも、未だに野獣と結婚したいなどと公然とのたまうアイタタタな女性に成長していた。
ドリーミィな思想の持ち主のようでいて、それ以外では実はかなり現実主義であるラナは地方公務員として役所に入職し、現在は運良くも忙しすぎず暇すぎずの程ほどの職場に回され、日々をつつがなく過ごしている。
平日は残業がなければ必ず1度は当のアニメを再生し、週末ともなれば、気に入りの場面を何時間でも繰り返し見続けるのが彼女の習慣だった。
もはや完全に内容を記憶しているラナであるが、それでも飽きるということはないようで、そんな行き過ぎた彼女の日課には、血の繋がった肉親である親兄弟たちも辟易しているようだった。
ことあるごとに現実を見ろと諭してくる家族が煩わしいという理由で、彼女は数年前からオートロック付のマンションで1人暮らしをしている。
そんな代わり映えのしない、ある土曜日のこと。
朝から3度目の視聴を終えて、クッションを抱えリビングの床を衝動のままに転がりまわっていたラナ。
しばらくして落ち着いたのか、深めにひとつ呼吸をしたのち、彼女はゆっくりと身を起こした。
そして、何を思ったか、ラナはおもむろに右手の人差し指を立て、そのまままっすぐ頭上へと腕を伸ばす。
戯れだ、と自嘲にも近い感情を浮かべながら、彼女は大きく息を吸った。
「番ってくれる野ー獣っ、こぉの指とーまれっ」
当然、彼女とて世界に野獣などという生物が存在していないことは知っている。
だから、こんなものは気まぐれで、お遊びで、冗談まじりの、本当にただそれだけの行為だった。
「とまったぞ、ラナ! 番ってくれ!」
だというのに、ソレは現れた。
唐突に床に展開された青白い魔方陣から黄金色の毛で覆われたいかにも野獣然とした巨大な怪物が上半身だけを乗り出して、彼女の人差し指をその右手ごと包み込むように肉球つきの手で掴んでいた。
あまりにも非常識極まりない現象に対し、ラナが唖然と口を開きながら固まることしか出来なかったのは、科学世界に生きる者としては仕方のない反応だっただろう。
逃避を始めたらしき意識の奥で、彼女は怪物の声がドズ○・ザビ閣下もとい声優の郷里○輔に似ているなどという至極どうでも良い感想を抱いていた。
「ラナ? なぁ、ラナ。指、掴んだぞ?
これからどうすればいいんだ?
どうやったら番になれるんだ?
なぁ、ラナ。ラナ、どうして黙ってるんだ?」
反応を見せないラナに、野獣が首を傾げながら問いを投げ続ける。
しゃくれぎみの顎が鋭く伸びる二本の牙を揺らしていた。
そこから少し上部にピントを合わせれば、獣の青く澄んだ瞳を捕らえて、彼女は瞬間、思考する。
これが夢でも現実でも、かねてよりの望みを叶える大きなチャンスなのではないか……と。
彼女の手を掴んだまま狭苦しそうに野獣が魔方陣から足を引き抜けば、上半身こそ天然の毛皮以外何も身にまとっていなかったものの、下半身は職業マタドールの男性が着用するような意匠の凝らしたズボンをはいていることが分かる。
少なくとも原始人レベルの野蛮な文明に生きる怪物ではない、ということが証明されたようにラナは思った。
目測で三メートル近い巨体を持ちながら、周囲の家具に気を使うように小さく伏せの状態で待機する姿はどこか愛らしい。
よし、と心に一発気合を入れて、ラナはようやく自らの口を動かし、この突然の来訪者と交流を試みることにした。
「あの……れ……恋愛希望?」
冷静なつもりで、未だに脳は大混乱しているらしかった。
即座に自らの発言を恥じ入るラナだったが、彼女から声をかけられたことが嬉しかったのか、野獣は金色の毛に覆われた尾をわっさわっさと振りまわしつつ、満面の笑みでこう返す。
「オレはもうラナを好きだから、ラナがオレを好きになってくれるのを希望するぞっ!」
「結婚しよ」
脊髄反射だった。
野獣の無邪気な愛らしさに、ラナは意識を通す間もなく掴まれていた手の上の野獣のモフ手に空いていた左手を乗せ、そう告げていた。
真顔だった。
「やった! 結婚って、番になるってことだろ!?
やったやった! 番だ! ラナ、オレのだ!」
はしゃぐ野獣が喉元をラナの頭に擦り付け始める。
明らかなマーキング行為である。
重みでバランスを崩し尻もちをついた衝撃でようやく彼女は正気を取り戻したが、もはや後戻りのきく状況ではなくなっていることに冷や汗を流した。
「わあっ!?
ラナ大丈夫かっ? ケガしてないかっ?」
「あ……はい」
彼がどういった存在で、何故ラナのことを知っていて、魔法陣の先の世界の常識では番の扱いがどうなっているのか、そんな何もかもが分からないまま話が進んでいる事実に気が付き、急激に不安が押し寄せたのだ。
が、それもほんのしばしの間のことだった。
ふと現実に意識を戻せば、どこからかゴルゴルという奇妙な音が響いている。
それが野獣の首元から聞こえてくることを察したラナは、これ猫が気分の良い時に喉を鳴らすのと同じ性質のものかクソ可愛いな、と本能的に思った。
同時に、彼女は考えることを止めた。
せっかく念願の野獣婿が手に入るのだから他のことはどうでも良いじゃないか、とあっさり手の平を返したのだ。
そして、あからさまに緩みきった顔つきで、野獣のこんもりと盛り上がった立派な胸元の毛に手をさし入れ撫で回し始める。
当然、この場に彼女の行為を咎める者など存在するわけもなく、野獣はラナからの接触を恍惚と甘受した。
彼らはすでに、立派なバカップルだった。
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さすがに狭いということで、ラナは魔法陣を介して野獣の住む世界へと足を踏み入れていた。
彼から私室と説明されたその場所は、人間である彼女にはおよそ理解の及ばぬ空間であった。
先の見渡せぬ完全な闇に包まれていながら視界は良好で、西洋アンティーク風の家具や扉がその闇の中をフワフワと漂っている。
彼女の視界を横切るように滑っていった窓の外には、やはり闇が広がっており、それでいて時おり何かが蠢いているようだった。
腕にラナを抱えた野獣は足場の存在しない室内を当たり前のように歩いて、辿り着いた大きなソファに腰を下ろす。
あまりにも現実感のない光景に、彼女は呆然と呟いた。
「あなた……って……一体なんなの……?」
「ウムッ?」
ラナの疑問を耳に拾った野獣はわかりやすく首を傾げ、そのまま身に囲う彼女へ視線を落とし、頭上から音符でも飛ばしそうな笑みを浮かべて言う。
「そういえば言ってなかった!
オレは魔界の獣王ナルガルだぞっ」
「……ま……魔界……って……もしかして、あなた……悪魔?」
「んっ? 違うぞ。オレは獣魔族だ。
悪魔族は魔人王の管轄だぞ。
アイツら弱いヤツで遊ぶのが好きだから、ラナは近寄っちゃダメだからな。
オレの臭いついてたら、ほとんどのヤツは手ぇ出さないと思うけど、バカはどこにでもいるモンだからなっ」
ナルガルがフスッと鼻を鳴らせば、ラナの額に生ぬるい空気が触れた。
毛皮越しに彼の彼女を抱く腕の力が少し強まって、ラナの胸が場違いにも高鳴る。
やはり生の野獣は刺激が強すぎると慌ててナルガルの肩辺りに目を逸らしてから、再度、ラナは疑問を口に乗せた。
「えと、よ、良く分からないけど、とりあえず、うん、分かった。
それであの、聞きたいんだけど、何でナルガルは私のことを知っていたの?」
自身の腹に巻かれた腕を無意識に撫で摩るラナに、ナルガルは上機嫌でゴルゴル喉を鳴らしながら答える。
「ガウっ。前に何だかすごく呼ばれてる気配がして、それを辿って覗いてみたらな、ラナがいてな、紙に描かれたオレみたいなヤツ見ながら、カッコイイとかカワイイとかモエーとかケッコンシテとか、ずっと言ってたんだ。
それでな、何か面白かったから、しょっちゅう覗いててな、だから色々ラナのこと知ってるんだぞ」
「っォフッ!」
想定外の精神攻撃をブッ込まれ、ラナは思わず噴出した。
とても意中の相手に見られたい場面ではないと、彼女は俯き身悶える。
ナルガルはラナが羞恥に震えていることにも気付かず、夢中で語り続けていた。
「そうやって見てるうちに、そんなオレみたいなヤツより、オレの方がカッコイイし強いぞって、ラナ、ソイツじゃなくてオレを見ろ、って思うようになって……オレ、今まで人間のことあんまり興味なかったし、だからあんまり知らなかったけど、ラナのこと知りたくて、人間のこともいっぱい勉強した。
言葉だって上手いだろ! オレすっごく頑張ったからな!
でも、覗くのは大丈夫だけど、界を渡るにはそこに住むヤツの許可が必要で、だからずっと会いにいきたいのに行けなくて……あの言葉の内容からだとちょっと無理やりだったから、力を沢山使ったけど、やっとラナがアイツ以外の野獣呼んでくれて、こうやって触ったりしゃべったりできて、オレすごく嬉しいんだ」
言いつつ、ナルガルは甘えるように頬をラナの頭部に擦り付ける。
彼の操る日本語はチグハグであまり上手くはなかったが、その分ストレートに感情が伝わって、受ける気持ちの大きさに、彼女の心の器から溢れても溢れてもまだ止まらぬほどの萌えが湧き出で、もはや辛抱たまらず呻いていた。
「ぉほぉぉぉぅぃッ」
「むっ!? どうしたラナ、大丈夫かっ!?」
ギョッと身を引いて案じるナルガルに、ラナは口に手を当てた状態でどうにかこうにか日本語を思い出しながら言葉を紡ぐ。
「あの、だ、大丈夫。
な、ナルガルがあんまりにもたまらんシコ……いや、ぐうかわ……じゃなくて、理想以上の野獣さんだったから、ぶちテン上げ……違う、ブヒる……あー、えっと、そう、嬉しくなっちゃっただけなの、うん、ワイの嫁マジ天使ウッホ」
「てんしうっほ?」
「わぁぁ何でもない何でもないっ!」
「そうか?」
二度ほど瞼を瞬かせながら首を傾げる野獣に、まるで純粋な少女を穢してでもいるような気分になって、ラナは慌てて別の話題を持ち上げ取り繕う。
「あっ、そうだ、あの、本当にナルガルは私と番になっていいの?
多分、寿命なんかも全然違うだろうし、私すぐおばあさんになって死んじゃうよ?」
「ん? 別にソレは問題ないぞ?」
「えっ、どうして?」
不思議な術を使う魔界生物のこと、何万だの何億だのといった果てしない寿命を持っているのかと考えていたが、もしやそれは思い違いで人間と同じ程度の長さだったのだろうか、もしくは、こちらの短い寿命分だけでも一緒にいられればそれで充分だと言っているのだろうか、などと思考するラナだったが、その予測はすぐに裏切られてしまう。
「オレが魔力を込めた血を与えれば、肉体が老化するのを止められるから、ずっと今のまま一緒にいられるからな。
あと、ラナが皺くちゃになって死んで、その魂がサンサーラに回帰する前に回収する方法もある。
別に魂自体は決まった形がないから、肉体があった時の記憶を使って好きな年齢の姿を取れば良い。
どっちでも、ラナの好きにすればいいと思うぞ。
あ、でも、子どもを産みたいなら肉体がある時じゃないとダメだから、そこは注意だ」
ナルガルから突きつけられた唐突な二択に、ラナは小さく唇の端を引きつらせた。
「お、おおう。いきなりクソ重い選択肢きた……。
本当に魂やら輪廻やらあることにも驚きだけど、ともあれ、人間の脆弱な精神でそんな長い間生きて発狂しないの?」
「むっ? ラナ、ずっと一緒だと狂うのか?
オレのこと分からなくなるか?」
上向きだったヒゲを下方に垂らし分かりやすく落ち込む野獣に苦笑いを浮かべて、彼女は彼の頬をコショコショと撫でながら言う。
「そうなりたくはないけれど、先のことすぎてちょっと予想もつかないのが正直なところかな。
……人間が魔界で生きた前例はない?」
「ウガウ。オレは知らないぞ。
人間で遊ぶ悪魔族もいるけど、みんな壊れてるからラナとは違うんじゃないか」
「あー……うん、ソレは違うかな」
「むうっ。オレ、例ないか、くわしく調べてみるぞ。
ずっとラナといたいからな」
「ぉほっ、あ、ありがとう」
真正面からぶつけられる好意に、野獣好きを末期レベルまで拗らせた女が不気味に鳴いた。
気を取り直すように二つほど咳払いをして、ラナはナルガルを見上げる。
「えーと、とりあえず、一回寿命を迎えて魂を回収してもらう方向で考えてるから、情報集めるにしてもゆっくり百年くらいかけて大丈夫だからね。
そもそも発狂しちゃうかどうかだって、あくまで可能性の話で本当にはどうなるか分からないんだし、それより焦ってウソの情報を掴まされない様に気をつけて」
「む? うむ、分かったぞ!
大丈夫だ! オレ騙されない!」
「せやろか……」
キッパリと宣言するナルガルに対し、彼のここまでの実直かつ素直な態度を思い返して不安気に眉尻を下げるラナ。
それでも、仮にも魔界などという物騒な場所で王を名乗っているからには、多少なりと強かさも兼ね備えているのだろうと、彼女は少々無理やりに己を納得させた。
彼の言葉を疑おうとどうしようと、現状人間である我が身に出来ることがない以上は悩むだけ無駄、と判断したからだ。
現実主義は切り替えも早かった。
「それと、寿命を迎えるまでの間は元の地球で生きようと思ってるから、お互い都合の良い時に会えたら嬉しいんだけど……」
「えっ! せっかく番になったのに別居するのか!?
そんなのイヤだ!
だったらオレ、四足の毛皮のある獣だったら化けられるから、ペットのフリして一緒に住むぞ!」
「お、おう。さよか。
いやまぁ、ウチはペット可物件だし、全然いいんだけど。うん」
ちなみに彼女がわざわざ割高となる動物の飼えるマンションに入居を決めたのは、いつか現れる野獣とつつがなく同棲できるように、という痛すぎる理由からである。
こうして実際に叶ったからには、悲しすぎる妄想生活も少しは報われるというものだろう。
「よし! じゃあ、さっそくラナの家に戻ろう!
あっ、そうだラナっ、オレ何の獣になったらいい? 虎か? 熊か?」
「いやそれ猛獣だから、一般人が飼えないから。
希望を聞いて貰えるなら、犬の……グレートデンって種類がいい」
「何だソレどんなヤツだ?
地球に戻ったらいんたぁねっとで画像見せてくれ」
「あー、うん。分かった。
しかし、勉強の成果なのか覗き見の副産物なのか微妙な知識を……どっちなのか知りたくなさすぎる」
「さぁさぁ、いいから行くぞラナっ」
「はいはい」
言うなり、膝に座らせていたラナをしっかり腕に抱え直してから立ち上がるナルガル。
そのまますぐにも魔法陣を展開させるのだろうと思った彼女だったが、彼はふと何かに気付いたように動きを止めた。
「どうしたの?」
「忘れるトコロだったぞ。
あっちに行く前に部下にしばらく帰らないって言っておかないとだっ」
「あ。部下、いるんだ」
「うむっ。オレは王だからなっ。ちゃんと仕事もしてるんだぞっ。
ルール守らないヤツ懲らしめたり、困ってるって言って来たヤツ助けたり、王同士集まって変なこと起こってないか話し合ったり」
「へー」
説明しつつナルガルが黒曜石のごとく美しくも鋭い爪を合わせてキンと硬質な音を鳴らせば、途端に彼らの前方の空間が歪み、間もなくそこからコカトリス然とした生物が顕現する。
おそらくその生物的には跪いているのだろうという姿勢で、彼?はラナには理解の出来ない音で何事かナルガルに話しかけているようだった。
『獣王五指が筆頭バスカス、御前に馳せ参じて御座います』
『うむ、大儀である』
明らかにナルガルのキャラが違っているが、単純に日本語の学習がまだ不十分で難しい言葉遣いを覚えていないが故の弊害である。
しかし、仮に彼が完璧に日本語を操っていたとすれば、ラナの警戒がこれほど早く解けることは無かっただろう。
ナルガルは軽く部下の労をねぎらうと、彼の額に手をかざし、自らの口を開くことなく一瞬で全ての説明を終えた。
己の記憶の一部を直接任意の相手へ……端的に言えば、コピペしたのだ。
便利なようだが、コストパフォーマンスが悪く、また、人間で例えれば脳をナノ単位でイジるようなもので非常に精密な技術力を要求されるため、これを扱える者は少ない。
バスカスへ記憶を渡すと同時に、獣王は非常連絡用として細く己とのパスを繋いでいた。
優秀な部下はそれを受け、主の求めを正確に理解し、すでに実行へ向けて思考を巡らせている。
王に次いでの実力者である彼に求められたのは、主不在の獣魔界を管理・維持することだった。
どうしても彼では対処不能な何事かが起こった場合にのみ、パスを使って王へと連絡を取ることができるようになっている。
また、他にも新たに王が得た番の存在の周知に、死後彼女の魂が安らかに過ごすための情報や物資の収集なども彼の受けた命令の範疇に当たった。
たった一人に押し付けるには些かやるべき事が多いようにも思えるが、バスカスならばそれを成し得るであろうという信頼がナルガルにはあった。
故に、彼はたった一言、これだけを告げて魔界を去ったのである。
『良きに計らえ』
『御意』
ちなみに、バスカスが現れてより、僅か五秒にも満たぬやり取りであった。
そんなこんなで、クラスに一人はいる程度の微妙なレベルの美女ラナは真正野獣ナルガルの唯一の番となり、新婚生活と称した一生をひたすらイチャコラベタベタ、途中二度ほど出産を挟みながらも、つつがなく終え、肉体を失い魂のみの存在となった後は、約束通り夫と子と共に魔界へ赴き、ついに対応策は発見できなかったが特に気狂いと化すこともなく、いつまでもいつまでも家族睦まじく幸せに暮らしたのだという。
「母様の手作りケーキ食べるもの、この指とーまれっ」
「ガウ!」
「もーっ!
父様が先にとまったら、母様の指が全部隠れちゃってとまれないって言ってるでしょーっ」
「父上、いい加減に大人げない真似は止めてくださいよ……」
おしまい。