何かしたくて死にたくて(3/8)縦書き表示RDF


グロ度★★☆☆☆で、エロ度★★★☆☆って感じですかね。まぁ、いい感じに仕上がっていると思われ。双子ってよりわ…みたいな感じだけどね'汗
何かしたくて死にたくて
作:ラグ



No.2「twin broke」



ピー

学校の放送がはいる

「続きまして、2年1組と1年4組のグループは一時間後に校庭に集まって下さい」

先ほどと同じ女性の声だ

「次は俺だな」

賢が言う。その表情は真剣そのもの

しかし

バッチーン!!

「グハッ!」

凄い勢いでみかんの張り手をくらう賢、その勢いで軽くふっとんだ

「レッドヘアーのノッポ君は家でパソコンでもやってな! こっからは大人の時間だぜ?」

みかんが妙にハイテンション気味で賢をあざ笑う

ってかだんだんこいつ口調が変わってるような……

「ってめぇ! いってぇじゃねぇか!」

「おー、やるかい脳天気ボーイ? そのスッカラカンな頭に味噌入れてやるから覚悟しな!」

味噌ってあんた……

この喧嘩(?)をただ見ているわけにもいかないので止めに入ろうとすると

「お止めなさい」

凛とした声が教室に響く。その瞬間賢とみかんの動きが止まった

「あなた達はほんとにもぅ……、どちらがなったって変わらないのに味方同士で今争うのは愚の骨頂ですわ。そんなにどちらか決めたいなら綾くんに選んでもらいましょうよ」

ぉぉ、さすが瞑だ……、あのどうにもならんじゃじゃ馬を説き伏せて……

「って、俺かい!」

「いい提案だわ瞑! 私と綾の絆はパパの心よりも広く、私が処女だったときの膜より堅いわ!」

「みかんか賢かだったら賢かな」

即答、あくまでみかんは選ばない

ってか今結構暴露したよな……

「パパの心ってそんな狭かったんだ……美佳悲しい、ってオーイヽ(*`Д´)ノ!」

「その分だと随分美佳さんはブカブカだったんですわね」

確かに、そうともいえるな

「はいはい、そうですよ〜、どうせ美佳なんかブカブカのガバガバですよー! フン! バカ! もぅ勝手にやればいいじゃん」

みかんはそっぽを向いてしまった。どうやら拗ねたらしい

「……んじゃ、次は俺ってことで決まったみたいだし武器でも磨くか」

おもむろにそう賢が言い出したかと思うと黒板の上から長い(俺の身長ぐらい)長刀を取り出した

「長! いくらなんでも長すぎやしませんかロンゲ? その髪といい刀といい随分ノポォ好きのイカレポンチだなぁ、ぉい!」

さっきのことを根にもっているのかみかんは好戦的だ

「誰かこいつを静かにしてくれ……」

気持ちは分かる、わかるぞ賢

そうして賢がひとりでに刀を磨くこと数十分……

「んじゃ、拙者はそろそろ行かせてもらうぞ」

「ああ、頑張れよ……ってハァ?! 『拙者』?!」

一同騒然、すべからく無言

……1人を除いては

「あぁ、今宵も月が綺麗だ……この世界に生を持つ喜びを感じるこの一時……悪くはない、か……」

言いつつドアを開け去っていくさっきまで賢『だった』人……

「刀を持つと性格が変わる?」

なんかどっかのマンガにありそうなパターンだな。こんなんだったら賢やみかんじゃなくて瞑を選んだ方がよかった……、と激しく後悔

ああ、何で俺ってさっきから後悔してばっかなんだろ……


ヒュー

校庭までの道は案外近かった。試験官は刀の具合を調べるのに切り捨ててしまったため道がわからなかったが助かった

「これも拙者の日頃の行いがよいからかのぅ……」

上を見上げる。いい満月だ

「この名刀塵慈羅伝飾剣(ちりじらでんかざりつるぎ)も興奮しているわ」

そう、既に校庭には誰かいる。気配は虫ほどに隠してはいるがその強大な存在感だけは隠せないようだ

賢は学制服のポケットから紐を取り出し髪を結わえる

このような試合(ゲーム)が無ければ一生出会え無いであろう強敵、それと刃を交えることができる高揚感

「さぁ、出てくるがいい女子(おんなご)、今宵は花蝶風月(かちょうふうげつ)よ」

ザッ

何かが猛スピードでこちらに来る。それは全国アスリートのそれとは比べ物にならないほどの速さだ

ダダダダ……

「モラッタァ!」

キィン!

表情一つ変えず賢にはじかれる少女の一撃

「ッチ」

少女は距離をとりつつ隙をうかがう

「ほぅ、太刀筋はいい……が、しかし私を相手にしたことを冥府で悔やむのだな」

そう、普通の相手であったら今頃一瞬で決着がついていたであろうに

今度は賢が距離をつめる

そのスピードは人外、人の理では表すことのできない身のこなし、そしてすぐに少女との距離は詰まる

3メートル……

2メートル……

1メートル……

顔面蒼白の少女は自分の持つ剣で防ぐこともできない

「……御免」

賢の長刀が降り下ろされる

が、しかし

ボォン!!!

「!!」

少女を切ろうとした途端少女は爆発した。賢は反射的に身を翻し横に転倒する

「……そうか、そういえばこれは2対1の試合であったな」

迂闊であった、まさか爆発するとは……

少女はフェイクか、ならばどこに…

精神を研ぎ澄ませる

……静寂

ほぅ『下』、か……、ならばしょうがあるまい

能力を使うか


…………


ボォン!!!

「やった!」

少女と少年は喜んだ

秋月 ちせ
(あきづき ちせ)



秋月 章
(あきづき しょう)

この二人は実の双子である。この二人は、記憶がなくなろうと人を殺そうと切っても切れない絆があり、いつも一緒に行動した

今回の件も前もって打ち合わせたものだった。まず兄である章が[爆発]の能力で穴を掘り、爆発させる機会を待つ。そして妹のちせが敵のおとりになり能力[身代わり人形]で人形を攻撃させた後爆発して相手を焼殺

その手筈のはずだった

だったのだが……

「え、嘘……、化け物」

地面の上にいる身代わり人形の目から見たその化け物は爆発に対して異常なスピードで横転しただけで全くのノーダメージ

ダメ

逃げろ

お前じゃ無理だ

そぅ、別にあんな化け物を相手にしなくても他に10人殺せばいい話なのだ、ここは逃げよう

「……兄貴、……よう」

あまりの恐怖に言葉がうまくでてこない、それだけ相手は強いのだ

「ん? どうしたちせ? 俺達は勝ったんだぞ? もっと嬉しがれよ?」

兄貴は知らない、あの化け物のような身のこなしを

今にも殺されそうなあの強大な殺気を

早く

早く言わなきゃ

早く逃げなきゃ

殺される

「兄貴! 逃げよう!」

「え?」

おもむろに、振り向いた兄貴の





首が飛んだ


秋月家は仲が悪かった

頭脳明晰の母、剣道師範代の父

この2人はお見合いで知り合った。そうして生まれてきた双子

章とちせ

章は幼い頃から頭脳が他の子供と一線をおくほど良く、対照的にちせはとても運動ができる子だった。そしてこの双子はとても仲が良く、友達も作らずに小学校時代は2人で遊んでばかり

しかし、ある転機が訪れる。章とちせが学校から帰ると、父の靴があった

朝から晩まで剣道に打ち込み、暇があれば道場にいる父が珍しい……

と、その時リビングの方で叫び声があがる

「あなたはそんなんだからダメなのよ!! 毎日毎日剣道ばっかりして子供の面倒も見ないで! だから…!」

最後の方は聞き取れなかったがお母さんが何か怒っている

「……」

父の表情は至って冷静、母の怒りなど多分心に微塵もふれてないことだろう

だが、

「その件は、こちらでなんとかしよう。だが、ちせはもらっていくぞ」

「! ……な!」

父がこちらに向かって歩いてくる

「ちせ、行くぞ」

腕を無理やりに引っ張られているちせ、僕は幼いながらにもうちせとあえないんじゃないかという不安がよぎった

「ちょっと待てよ、ちせをどうするつもりだ」

章が父をにらむ



「……」

父は何も答えないままちせの腕を取って連れていく

「あにきぃ〜!!」

後には呆然と立ち尽くす章と泣き崩れたお母さんしか残らなかった


…………


それから3年後の中学剣道女子全国大会決勝戦

今、ちせはこの場にいる

相手の女子は強い

もう、決勝に行くまでに幾度となく見た決勝相手の太刀筋は、他のそれと比べ物にならない

……じわ

緊張して汗がにじみ出てくる。しかし、この3年間、ちせも相当の血の滲むような努力をしてきた

父に何度も叩かれ

激怒され

なぶられた

しかしちせは諦めなかった

兄貴に会うため

兄貴に会うためだったらどんなことでもやってやる

その信念のもと、ちせは頑張った

そう思いふけっていると試合が始まる

「メーン!」

勝負は一瞬、竹刀の当たる鋭い音が鳴る

ちせは


決勝の相手に負けてしまった

目の前が暗くなる。その時の父の顔は忘れられない

まるで、3年前の、あのときのよう……そこで、ちせの緊張の糸は切れてしまった

……バタ!

倒れるちせ、駆けつける医療班、身動きしない父

「あ、に、き……」

また会えなくなっちゃった


…………


ここは、全国中学生一斉模試

受験前に一番大きいこの模試に章は挑む

あの日、ちせと離れてから3年、俺は勉強に勉強を重ねた

ちせに会うために

母は、あの日以降、おかしくなってしまった

「んふふ〜、ちせ〜、章〜、ご飯よ〜」

とか言いながら飴を舐めたり出したり。時には昔遊んでた玩具の機関車に乗ったりしていた

このままではちせに会うどころか生活費がままならない

自分の年齢を偽りバイト、そして、帰ったら勉強の毎日正直章は生きる希望というものを失いつつあった

そんなある日、担任の先生から人生の救いの言葉をもらうのだった

「お前、頭がいいんだから全国中学生一斉模試にでてみれば? 総合一位になれば賞金五十万らしいぜ」

五十万……

五十万あれば十分ちせを探せるではないか……

まさしく章に訪れた最大の好機、母はしょうがない、3日ぐらいは何もしなくても人間である限り死なないだろう

そして、少年は今ここにいる

書き終わった……

試験会場のチャイムと同時にたくさんの苦労が頭によぎり泣きそうになる

ちせ……

もう少し、あともう少しだよ

そして一週間後

章は2位だった


…………


どうしよう

どうしよう

これじゃあ

章に会えない

ちせに会えない

父がじゃまだ

母がじゃまだ

会おうとすると

叩かれる

放っておけば

死んでしまう

どうすれば

どうすれば

………

コロシテシマエバイイジャナイカ

そうか、殺してしまえば父は邪魔をしない。でもあの強靱な父をどうやって殺す?

あの日から父はいつも私を叩く

何か、私の身代わりがあれば……

どうやって殺せば母の死は事故になるだろう

別に事故にならなくてもよいが、あの母は腐っても頭が良く、普通に殺してしまうと俺はその道のヤクザ被れに殺されるように依頼されているのだ

いっそ俺が生きているかもわからない爆発が起きれば……

よし、決まった

コロシテシマオウ

そして、2人は同時にPSP患者になるのだった

…………

某日、○▲市内の有名な武道場の師範代が斬殺され、その際、名刀『阿修羅』が盗まれた

同時刻、◎◇市内の秋月宅が原因不明の大爆発、母は無惨に死亡、もう1人いたと思われる息子は消息不明

やっと、会えるよ……

兄貴

ちせ

そうして、双子は学校の1年4組で出会うのだった

…………

辺りは静まりかえっている

揺れる木々、吹きたつ風

しん……とした空気

敵は下、地中に隠れている。しかし、地中に隠れている以上どこかしらが脆くなっているのが道理

「能力を使うか」

賢が言う

そして、刀を地面に刺し、何かを唱え始めた……

「私……だ、……かだ、……だ、……」


…………


「ってか賢強くね?」

綾が唖然とする

「凄いですわね、能力なしであの動き、やはり獅子でしたか」

瞑が安堵する

「ぐー……」

みかんは怒鳴り散らしたからか寝てしまった。しかも俺の膝を枕にして

普通逆だろ? なぁ?

「賢君が能力を使うみたいですわよ?」

そう言われて賢を見ると刀を地面に刺して何かぶつぶつ言っている

「何言ってんだ賢は? 呪文かなんかか?」

呪文を使う魔法剣士、それだと無敵じゃないか

「そうじゃないみたいですわよ。多分あれは……」

この後俺は思う

それもなんかせこくね? と…

「私……だ、……かだ、……だ」

辺りの空気が変わる

そして、賢の表情も変わる

「私は鷹だ、獲物を狩る鷹なのだ」

そうつぶやいた瞬間賢は鋭い眼光で地面を見つめる

ザシュ

そして地面と地面の間の切れ目、正に髪の毛一本分ぐらいの隙間に

刀を流れるように振るう

「流刀、鷹の如し」

ピュ

プシュー

その刀先には兄の章の首が跳んでいる光景があった

だらだら、だらだら

血が幾度も幾度も垂れる『体』と『頭』

くっつければぴったりはまるのではと思うほど切り口は美しい

だが

その隣では、動くこと、瞬きすることもままならないちせがいた

「美しくないぞ、女子よ。見知らぬ御仁が死んだところで貴殿が悲しむ理由はなかろう」

悲しむ

悲しむ理由がないだって?

なぜか昔のことが思い出せる。母と、父と、兄貴と、私で仲良くではないにしても楽しかった日々

しかし、私は父を殺してしまった

何の為?

兄貴に会うため

そう、兄貴にあうためだ

それなのに

それなのに

「何で殺しちゃうかなぁ?」

ちせが喋る、その表情は涙でぐしゃぐしゃだ

「あれは兄貴だったのに、世界でたった1人のお兄ちゃんだったのに」

ちせは宣言する

「そこの殺人鬼、殺してやるよ」

ちせは地面から章に似た人形を這い出す

「兄貴……、一緒だよ、いつでも一緒、さぁ、あの殺人鬼を殺そう」

章に似た人形は一度賢に向かって吠えたかと思うとこちらに向かってきた

「……フッ、先程よりはましなようだが所詮は人形よ」

賢は人形の攻撃を交わして切り捨てる

しかし……

ボォン!

「!」

くっ、これは……、能力が『2つ』?


…………


「ありえませんわ……」

瞑が驚く

「そうだな、1人に二つの能力なんて……、ってか賢の能力、あれもわかんないし……」

「賢君の能力は簡単ですわ、多分あれは[暗示]の能力、自分を別の動物、物体だと脳に直接命令を下すことで人体の機能を100%引き出しその物に似せる能力、知ってまして?人体は頑張っても100%中の30%しか本気を出せないんですのよ?」

簡単ってあんた……

「それで、あの女の能力を考えていたのですが、多分、あの隣人は重要な人だったんだと思いますだから賢君に殺されて賢君を本気で殺したいと思った。つまり、PSP患者にも関わらずPSPにさらにかかってしまったと考えられますわ」

そんなことがあるのか……

ってか

「瞑、いくら何でも分析能力高すぎだよ」

「そうでもありませんわ」

そう言って瞑は綾に微笑みかける

「ぐ〜」


…………


ボォン!


……クッ、しかし、これはこれでなかなか楽しい宴だ

あの少女

綺麗な肌……

惹かれる唇……

花蝶風月

花を愛で、風を楽しみ、月を眺める。本来は花鳥風月だが、ここはひとつ

『蝶』

女子を愛でるのもまた一興

「っふ、そう思うとやる気がでるのが男の性よのぉ……」

爆発を紙一重で交わしていく賢、そこで、提案してみる

「女子よ、これでは我を止めることはできても殺すことは不可能だぞ? かかるなら全力でくるのだな」

これは挑発、いい加減このままでは切っては爆発、切っては爆発と人形も次々でてくるのできりがない。ならば、大業を使わせ隙を叩くのが本道

「殺す、殺す、殺す殺すコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス!!」

ちせは最後に全能力を使って章を30体ぐらいを同時に地面から這い出した。その光景は圧巻としかいいようがなく、間違いなく死を連想させるものだった

「死ネェー!」

人形の章がおそいかかる

「私……だ、……きだ、……」

ボォン!

ボォン!

ボォン!

幾重もの人形が爆発するさなか、確かに賢はこうつぶやいた

「私は無敵だ」



ボォォォォォォン!

人形が一気に爆発する

揺れる地面、轟音が辺りに鳴り響いた

「ふふ……、アハハハハ! やったよ兄貴! 私、殺人鬼をやっつけたんだよ!」

嬉しい

やがて轟音と共に爆風も晴れる

「ふむ、さすが最強の我だ、この程度ですむとは」

え? あれは、誰?

化け物……

こいつは、本物の化け物だ

「さぁ、女子よ、ここからがお楽しみだ、我と一緒に契りを楽しもうではないか」

いうと化け物は一瞬にして間合いをつめ、私の服を切ってきた

サッ

私の裸体が露わになる

月の光に照らされる2つの双丘、それはまさしく薄幸の美少女だった

「ほぅ案外よいものを持ってる。どれ」

化け物がくる

私はさっきから何をしているの? 殺人鬼を殺すこともできないで

そう思っていると化け物は容赦なく私の胸を撫でてくる

「……ん! くっ!」

痛い

そりゃ鷲掴みにされればいたいだろう。父を殺し、兄貴も見殺しにしてしまった……

化け物はその手を頭にまわし、口づけをする

「ン、チュ……ムチュ…チュ……ハァ…アァ…いきなり従順になったな女子、このまま力を抜くがいい」

従う……

そうか、私は今化け物と交尾されるのか、兄貴にもされたことないのに……

化け物は舌を体に這わせてくる

ピチュ、チュ…クチュ……

「……ック! 気持ち悪い」

化け物に犯されているのだ、当然か……

このままでは本当に犯される、抵抗するか?

いや、今刺激を与えると直ぐにでもやられそうだ

ああ……

私がいたから、兄貴は死んでしまった

そうだ、私がいなかったら兄貴はこんな殺し合いの場にはこなかっただろう

もう……

もう……


死にたい


「ん! っ、っく……はぁ…はぁ…あん!」

「そろそろよい頃か、それにしても良い月夜よのぅ」

言いながら賢がズボンに手をかけた瞬間

ボォォォォォォン!

ちせは爆発した


兄貴……ごめんね……


後に残るのは薄笑いを浮かべた無傷の賢とちせの頭部、章の頭部だけだった……


「お疲れ様、随分お楽しみだったじゃないか」

賢が戻ってきたので声をかける。少し皮肉もこめたつもりだったが

「いゃ、なぁに、ただ我は蝶を愛でたかっただけよ」

どうやら皮肉に聞こえなかったらしい

「蝶とか何とか言いつつやりたいだけでしょう?」

瞑が興味無しな感じで横やりを入れる

「ふむ、この気持ちだけは難儀なものでな……いくら暗示をかけても治らんのだよ」

と、言いながら自慢の刀をそばにお……く……

「グッ……」

バタ

無防備に倒れこむ賢、綾は心配して賢に駆け寄る

「賢どうした!」

「能力を幾分か使いすぎちまったな……、まさか二段階も感染するとは思ってなかったからよ」

いつもの賢だ。少し安心

「ふに〜、あれ? お前何こんなとこでねてんの? 寝るんだったらいつもの鳥小屋にでも戻りな?」

とか何とか言いながら寝起きをいいことに顔を俺の体に擦りつけるな、みかん

「この女、寝起きは最悪だな」

「いつでも最悪だよ」

「ですわね」

「む〜、綾まで私のことを侮辱するんだ〜、このやろ〜!」

だから高速で顔を擦りつけんのはやめれって……

ピー

放送がはいる

「皆さん、お疲れ様です。今日のバトルはこれで終了、皆さんには明日夜10時まで自由に行動してもらいます。ただし、他のクラスとの接触を避けるために各クラス二時間しか外の外出は認めません。では今から何時にどこのクラスが外出許可がでるか発表します……」

やっと今日が終わった

「え〜、美佳まだ戦ってないのにぃ!」

「……ぐ〜」

賢は眠ってしまった

「さて、明日までどうしましょう」

人差し指を顎にあてて考える仕草、瞑は考えているときこういう仕草をたまにする癖がある

「ま、とりあえずはみんな生き残ったか」

果たしてこのまま記憶を取り戻せるまで生きられるだろうか?

まだ、誰もわからない


…………


暗い暗い部屋の中、誰かの声が聞こえる

『りぅのやつ、私をおいて一人で行くなんて……。絶対に後悔させてやるんだから』


次回は要望が多い(ってか大半がそう)のでマジエロ路線で書きマツ。女はみんじゃねー、見たらそうゆう奴だとみなす。今回の比じゃないということだけとりま言っとく。











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