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  東方乱力録 作者:クロル
後日談
 異変を起こした白雪の信仰は減るかと思われたが、結果的に大した被害は無かったためお気楽な幻想郷の住民は気にしなかった。
 第一水面下で起こり、そのまま水面を波立たせる事無く収束した異変である。幻想郷縁起にも載らない、秘密裏の異変。
 しかし発覚した所で何がどうと言う事も無い訳で、異変の後、巫女も神も素知らぬ顔で通常営業に戻った。
 そんな博麗神社と幻想郷の、その後の顛末。











 私の異変を最後にあれだけ続いた異変はパタリと止んだ。
 霊夢は成長し、老い、人間として天寿をまっとうした。後継者は霊夢ほど溢れる才能は無い普通の巫女。霊夢の死後博麗の巫女となったのだが、あまりにも圧倒的であった先代と何かにつけ比べられ不満そうである。
 魔理沙は二十代半ばで捨虫と捨食の魔法を習得し、種族魔法使いとなった。人間として霊夢と張り合い続けるよりも仲間の魔女達と同じ時を歩む事を選択した。
 しかし魔女になっても霊夢に勝つ事はついぞ無かった。
 身長は白蓮=魔理沙>アリス>パチュリー=マレフィ。一見すると魔理沙が一番年上に見えるが実際は最年少だ。
 早苗は変わらず現人神として常識をドブに捨てて生きている。風祝として神奈子に仕えながら自身の信仰もそれなりに獲得している。人里でも人気の歌って踊れる現人神だ。
 咲夜は能力によって老化を停止させていたが、超長期に渡る能力継続行使に無理が来ていた。霊夢が逝った三日後、レミリアと契約を交わし正式に吸血鬼の眷属となる。寿命が飛躍的に伸びた代わりに外出時に日傘を持つ様になった。レミリアと出かける時は一つの傘に一緒に入り幸せそうである。
 フランはレミリアで言うパチュリーのポジションにチルノを迎え、紅魔館のすぐ隣に分館を建て引っ越した。しばらくは紅魔分館と呼ばれていたが後に虹魔館と改名。やはり館は紅く塗られている。
 フランはカリスマを発揮し配下を充実させている。少数精鋭嗜好で配下数は未だ数人。レミリアとの仲は非常に良い。
 竹林にはあやめが住み着くようになった。兎達はあやめ派とてゐ派に分かれてよく抗争を起こしている。そして永琳は時折あやめに物理的に食べられている。
 永琳はあれでいて義理堅い。自分のせいで輝夜が月を追われた事に責任を感じて従者をやっているぐらいだ。古代、その医術を駆使して間接的に妖怪を何千と殺した事に負い目を感じているらしく、あやめの捕食に抵抗しない様にしているらしい。
 永琳は蓬莱人なので丸呑みにされても全身を噛み砕かれても再生する。無限の食料だ。なんともまあ献身的だと思う。お陰で人里があやめに襲撃される事も無い。
 ちなみにデザートにちょいちょい輝夜も喰われているとか。もっともこちらは抵抗しているらしいけれど。
 八雲家は上二人は変化無いが橙の成長が目覚ましかった。水に触れると虚弱にはなるものの式が剥れる事は無い。結界管理も一割程度任される様になったそうで、そのまま藍の肩凝りをほぐしてやって欲しい。
 白玉楼専属庭師、妖夢は少し背が伸びた。半分は人間なのでゆっくりとだが成長していくのだ。真実は斬って知る! と叫ばなくなったあたり精神的な成長も見られたがぶっちゃけ剣の腕はあまり代わり映えしない。1/2~3/4人前ぐらいの半人半妖だ。
 ……ふむ。めぼしい変化はこれぐらいだろうか。
 ああそうだ、ミスティアの八つ目ウナギ屋台に反対したウナギ妖怪が対抗して何か屋台を出し始めたと聞く。今度行ってみよう。どんな奇抜な料理が出て来るか楽しみだ。









 振り返れば妖怪になってからの足跡が点々と長々と続いていて、我ながらよくもまあこれだけ歩いてきたものだと思う。
 今まで私は何を成して来たのか。
 これから何を成すのか。
 説教臭い人生談義は苦手だ。
 私は私の思う様に生きていきたいと思う。















 東方乱力録、
 これにて終幕。



【完】

































































































































































































































































































































































































































































































―あとがき―



 一年近く連載を続けましたが自分でも呆れるほどあっさり終わりました。実も蓋も無く言えば「俺達の冒険は終わらない!」ENDです。
 シリアス風にしんみり終わらせても良かったんですが、無理に感動をとりに行っても白けるだけになる予感がしたので取り敢えず終わらせれば良いかな的な感覚で大して捻りもせずパパッと書きました。
 そんなもんです。この作品は。
 長々とスクロールさせてちょっとしたオマケを期待させた挙げ句に言う事はこれだけしかないと言うね。がっかりさせて申し訳無いと思いつつも反省も後悔もしない。
 ではこんな末尾のあとがきにまで目を通して下さった読者様に締めの言葉を。


 御愛読有り難うございました。

2010/11/8
クロル


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