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オムニバスホラー冥夜話第二幕。福田夫人の肌の謎とは?本当に宇宙人なのか?未知との・・・?完結編。
冥夜話―メイヨバナシ―
作:ごん太



未知との・・・? 其二


妙な事にほほの皮膚映像にはツルツルのなんのくぼみも無い平地が広がっている。
普通ならば
皮膚にはシワによる凸凹があるわけだが
それらが全く無い。

故障かと思い
機械の設定やペンの先端を拭き
もう一度、ほほに当てた。
しかし、
やはりそこにはまるで卵の表面を映した様な
明らかに人間の表皮では無いものが映し出されていた。

「・・・・・」

正は無言で画面を見つめていた。

「ねぇ、
お兄さん」

「……
は、はい…!」

急な問い掛けに声が裏返った。

「人の皮膚って
たるみやシワがあるでしょ?
そう言った余分な皮を引っ張れば
いつまでも赤ん坊みたいな皮膚でいられるのよ」

理屈としては確かにそうだが、皮膚を引っ張るなんて整形手術くらいだ。
しかし、手術でここまでシワが無くなるものなのか?

「若返り……
手術ですか?」

失礼を承知で
理解不可能なこの状況をなんとか自分なりに納得したかった。

「ふふっ
もっと簡単な方法
・・・こうするのよ?」

おもむろに彼女は
手を頭の上に乗せると
皮膚を思い切り引っ張った。
その皮膚は異常に伸び、まるでマスクを引っ張っている様だった。

「う……宇宙人!」

思わずその言葉が口から漏れた。

「宇宙人?
違うわよ、
あなたもよく知ってるわ」

「え・・・っ?」

そう言うと
さらに片方の手で頭の皮膚を持ち、
一気に左右に引き裂いた!

「……!!」

顔は中央からぱっくりと別れ、
顔のあった場所には

「……
脳……みそ…!?」

顔の筋肉も無い、
頭蓋骨も無い、
ただ脳がそこにゆらゆらと浮いていた。

「どう?
驚いた?
あなたにもあるでしょ?」

あまりの事に唇はガタガタと震えた。

「な…なに?
あんた……なんだ!?」

椅子から転げ落ち、
後ずさりながら
彼女に向かって叫んだ。

「だから、
福田葉子よ?」

「何言ってる!?
の……脳みそ
じゃ……ないか!」

「福田葉子の脳
だから、福田葉子よ?」

混乱しながらも
とにかくこの場から逃げなければと
後に振り返り四つん這いで出口へ向かった。
だが、当然彼女の方がスピードは早くあっさり行く手を遮られた。

「葉子ったら
とても嘘つきな人なの」

彼女はしゃがむ込むと
話はじめた。

「ねぇ?
ついた嘘ってどうなると思う?」

「・・・・」

その場で丸まり
まるでアルマジロの様に正は怯えていた。

「私が…
脳が吸い込んでいくのよ
ついた嘘は消えても
心に悪意が残ってしまうのそれらを掃除するのが私
お陰で私はこんなに成長できたけど」

そう言うと彼女は
正の頭をなでる。
正は彼女の手を払いのけ
後に向きを返り
よじよじとほふく前進した。
だが、やはり彼女に行く手を遮られ
またもアルマジロの様に丸まる。

「あなたの脳はどう?
嘘をついてない?
もしかしたら、
あなたの脳も……
ふふっ、楽しみね?」

その言葉にいっそう体をガタガタと震わせた。

(脳が嘘を喰って…
そんなバカな!
でも、コイツは!!
なんなんだ!?)

「だから、
福田葉子よ?」

「・・・!?」

「あら?
今さら気付いた?
あなたの脳に直接話かけてるのよ
だって脳に口は無いでしょ?」

「あぁぁぁぁぁ!」

正は奇声を上げ
頭をかきむしる。

「そろそろ
あなたの脳みそ
頂いていいかしら?」

「な……!?」

脳の下に垂れ下がった
触手の様なモノが正に向かって伸びた。

「やめ……やめろ!!」

必死に触手を振り払うと
玄関へと走った!

玄関の扉を開けよとした
瞬間……

正はグッタリとその場に倒れた。

「ふふっ・・・
あなたはとっても正直者なのね?
おいしい脳みそだったわ
ねぇ、葉子?」

正の耳からズルリと触手を引き抜いた。


小学生の噂話が聞こえる。

「あそこのおばさん
宇宙人だって!
頭から出てくるの見たって!」


「未知との・・・?」 終


第二幕は終了です。奇妙さは感じられたでしょうか?ちょっと無理がある流れだった気もしますが…。とにもかくにも今後ともよろしく!











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