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超魔術転生~最強の7歳の俺に嫁と娘がいた~ 作者:暁える

第十一章 冒険編

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第八十話「隠されていた陰謀・後編」

「ルーシェリア! 解毒が追いつかないわ! 毒の回りが早すぎるのよ!」

 ドロシーを膝枕に寝かされてるメアリーに対し、ハリエットは必死になって神聖魔法を施してくれている。

 クララも心配なのかメアリーに寄り添い「ピーピー」、鳴いているではないか。
 メアリーの容体が心配でたまらない。
 たまらないが、奴らから目を逸らすことができない。
 どうしたものだ?
 今はハリエットの力を信じる他ないのだが……。

 ハリエット曰く「もう一人、神聖魔法の使い手がいれば解毒が間に合う」だ、そうだ。
 しかし、ここには……神聖魔法の使い手はいない。
 …………いや、そうじゃない、もう一人いる。
 メアリーに毒を盛った張本人の姫野茶々子が。

 迂闊だった……メアリーは訝しんでいた。
 彼女は俺の身を案じ、毒味のつもりで一口運んだのだ。
 それなのに俺ときたら、久々のカレーライスの香に浮かれていただけであった。

 一条春瑠との話は、まだ終わってない。
 だが、今はメアリーを助けることを優先しなくては……。
 俺は姫野茶々子に振りかえった。

「頼む、メアリーの命を救ってくれ、その毒は元々、僕を狙ったモノなんだろ?」

 俺の言葉に桐野祐樹と一条春瑠も援護射撃してくれた。
 姫野茶々子は、困惑し躊躇っている。
 その姫野茶々子の肩に桐野祐樹が手を被せる。

「茶々子、俺からも頼む」
「姫野さん、僕らの敵は法王庁だろ? ルーシェリア王子じゃないよ」
「わ、わかったわよ……」

 姫野茶々子がハリエットの隣に渋々と並んだ。
 メアリーの血色が、みるみる良くなっていく。
 徐々に回復に向かっているのだ。
 さすが聖女適正の召喚勇者だ。

 うん、これなら大丈夫だ。

 ほっと安堵の溜息をついてると、今度は桐野祐樹が俺の前に進み出た。

「ルーシェリア王子、大変申し訳ありませんでした……」

 桐野祐樹は肩を落とすと、俺に対して土下座した。
 それに習うように、一条春瑠も同じ行動を取る。

 話を聞けば聞くほど酷い話だ。
 9名の召喚勇者を毒殺したのは、アルマン司祭と、クラーク司祭。
 その現場を姫野茶々子だけが、目撃した様だ。
 他のクラスメート達は、残念なことに、この話を信じてくれなかったらしい。

 そして彼らは決心した。
 法王庁と敵対し戦うと。
 その為には、強くなければならないし、生きていくために金も稼がなければいけない。

 ここは姿を眩ますにはもってこいの大迷宮であったそうだ。



 極寒の地に春の訪れを願う白竜こと花咲く女王。
 ユーグリット王国の守護竜でもあり、ドラちゃんの妻でもある。
 クララにとっては母親だ。

 その、花咲く女王を死に至らしめた者。

 犯人がわかった。

 桐野祐樹がしゃべったのだ。

 法王庁から邪竜退治として命を受けた召喚勇者が、白竜山脈に旅だったらしい。
 軍師の称号を持つ元教師の八代勇作、天音結衣、園崎梨花の3名だそうだ。

 その中に、白鳥渚の名がなくて、俺は少しほっとした。
 もし、白鳥渚が関わっていたら、俺は嫌でも彼女を殺さないといけない。
 ドラちゃんのかたきでもあるかだ。
 話を聞くと、法王庁としては、ユーグリット王国も仮想敵国らしかった。
 それはミッドガルとは友好的な間柄だからかもしれない。

「ルーシェリア王子、実は……もう一つ気になることがあるんです」

 桐野祐樹だ。
 彼は知ってる事を、洗いざらい全部、俺に吐きだしたいようだ。

「同じだったんです……」
「同じとはなんだ?」

 更に詳しく話を聞く。

 法王庁は女神アリスティアを崇拝している。
 ファリアス帝国はネクロス教を崇拝している。
 この世界では共通の一般認識だ。
 だが、その常識が見事に覆される話であった。

「どっちも同じ神を崇拝してるみたいなんですよ」

 彼ら召喚勇者達は、法王が御座す神聖王国にも訪れたことがあるらしい。

 表向きは女神アリスティアを崇拝してるようだが、裏では別のモノを信仰の対象にしていることに気がついたらしい。

 その神の名まではわからない。
 わからないが、本殿の奥に祭られていた偶像は女神アリスティアでは、無かったらしい。
 表向きは女神アリスティア。
 だが、真に崇拝されてるのは別の神だった。

 そして彼らは帝国の本殿にも忍びこんだようだ。
 法王庁が敵対してる神とは、どんな神なのか興味がわいたらしかった。
 すると、ネクロスではなく、同じ偶像が崇拝されていた。
 彼らは彼らなりに疑問を踏まえ、行動していたようだった。

 話を纏めると、レヴィ・アレクサンダー・ベアトリックス一世の血筋の根絶なのは変わらないが、彼らの推理を聞くと、帝国と法王庁は水面下で繋がっていると考えるしかない。

 帝国も法王庁も同一神を崇拝してるのだから……。

 その神の姿は――――そう、ただの人だったらしい。
 宇宙服を纏った人の姿の偶像だったと言う。

 俺の思考回路がショートしそうになった。
 つまり俺の敵は、伯父上でもなければ、召喚勇者でもない。
 法王庁と帝国の上にいる偽りの神だ。

 魔逢星とは、きっと宇宙船だ。
 そして、邪神とはきっと……メガラニカ側の兵器だ。

 とりあえず俺はそう結論付ける。
 なれば、この世界のどこかに、レムリア勢力側の大賢者が存在してるはずだ。

 その大賢者に会う必要もある。
 存在してればの話だけど……。

「王子、メアリーさんが息を吹き返しましたよ!」

 振りかえると、ぐったりしたハリエットと姫野茶々子がいた。
 ドロシーがにっこりと微笑んだ。
 メアリーは無事のようだ。 

「ルーシェ様、ご心配おかけして申し訳ございませんでした」

 大事に至らなくて、本当に良かった。

 さて、こいつらの処分はどうしたものかな?




毎度のことですが、更新時間がマチマチで本当にごめんなさいm(_ _)m
新作も書きたい。
書きたいけれど、うーん。
更新頻度落として、書きたいけど悩みますヾ(。>﹏<。)ノ゛✧*。

この作品、書くの楽しいので!
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