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夜明けの月
作:BIRUSU



コドラはゴハンがお好き


 コドラです。
みんなが狩りに出かけてる時はいつもギルドにいるとです。
そんな僕の一日を皆さんに紹介するとです。
今僕がいるのはギルドのペット用託児所、「ぽよんでくるるな仲間達」で過ごしているとです。
 ここはギルドに所属している傭兵達が、自分のペットを預け心置きなく仕事をするために作られた施設なので結構僕みたいな仲間が多いとです。

「る〜るる〜。」

(コドラちゃん、今日もお留守番?)

 今隣で声を上げたのがここで知り合ったブルーアイの、のんちゃん。
青い瞳とふさふさの毛が特徴で、シャム猫のような形をしている。
話すのが好きみたいで、最初に会ったときからいろんな世間話を聞かせてくれる。

「きゅっきゅ、きゅきゅきゅ?」

(そうだよ.のんちゃんもお留守番ですか?)

「るる〜る〜。」

(そうよ、なんか試験受けるとかいっておいてったわね。)

「きゅっきゅきゅ〜きゅ〜きゅ。」

(僕のご主人のところで試験行なってるみたいだからそれかも。)

「るるる?る〜るるるる。」

(あら、そうなの?でもきっと落ちるわね。なんだかんだでわがままだから。)

「きゅ〜〜〜〜〜。」

(それは……。)

「る〜る〜る〜。」

(別に気にしなくていいのよ。私今のままで結構気に入ってるから。)

「るるる?」

(コドラちゃんは気に入ってないの?)

「きゅきゅきゅきゅ〜〜。」

(気に入ってる〜〜〜。)

 僕達2人はその後も、色々と会話を続ける。
色々と遊具はあるけれど、こうして世間話してるほうが僕ものんちゃんも楽しいのです。

ガラガラガラ

 施設のドアが開く音が響き、そこから1人の青年が現れた。
年は20歳ぐらいで、茶色い髪でたれ目、傭兵にしたら華奢すぎるこの人はここを管理するメンバーの1人、ケンだ。

「きゅ〜〜〜〜きゅっきゅっきゅ?」

(おお、ケン坊飯か?飯なのか?)

 ゴハンだと思った僕がとてとてと近寄っていく。
その様子をすぐさま見つけたケンは、ケンからも近づいてくる。
町に出れば注目の的の僕は、ここでも人気者だったりする。

「や〜コドラちゃん。相変わらずかわいいね。今日のゴハンはフルーツの盛り合わせだよ。」

 どうやら、僕のきらきらした目にやられたらしい。
するりと腕を伸ばし、僕を持ち上げ抱きしめる。
まぁ、飯をくれるのだ、これぐらい我慢してやろうじゃないか。

「る〜〜るっる〜。」

(ちょっと私たちのはどうなのよ。)

 僕と同じように近寄ってきたのんちゃんもゴハンには目がなく、ケンに催促している。
その行動に呼応するかのように、ほかの仲間達もいっせいに声を上げる。
その光景は一種のオーケストラのようだ。

「はいはい、ちゃんとみんなの分も用意してるからまってね。」

 そういうと、ドアの外においておいた台車を引っ張り出し、それぞれに割り当てられたゴハンを1匹1匹に配り始める。
あるものは野菜、あるものは肉、そしてあるものは果物とこのケンという人物は僕達の好きな物を把握しており好物にあわせてちゃんと各自メニューを変えている。

「みんなおいしい?あせらず食べてね。」

 そういいながらも、一向に僕を放さないのはどういうことかな?
いい加減僕も食べたいんだけど。

「はい、コドラちゃん。」

 どうやらケンは手渡しで食べさせようとしているらしく、抱いたままフルーツを渡してくる。
食べづらいが、まずはゴハンゴハン。
そう思い、僕は食べづらくても文句は言わずがっつく。
やっぱりゴハンは果物に限る。
お肉もおいしいけど、食べた時に広がるこの甘酸っぱさがなんともいえない。
 手渡されながら食べること約10分。
きれいに完食してしまいました。

「うん、みんな綺麗に食べてくれたね。それじゃお皿集めるからみんなこっちに持ってきて。」

 ケンがそういうと、さまざまな種族がいるにもかかわらずいっせいにお皿をケンのところまで持ってくる。
みんなかわいい顔して結構頭よかったりするんだぞ。
 お皿を回収したケンは、食器の片付けに入るため普通ならこのまま出て行くのだが今日は違い一緒に僕まで連れて行こうとするではないか。

「きゅい?」

(おいケン坊、なぜ僕も連れて行く?)

 とりあえず疑問をぶつけてみよう。

「どうしたの?コドラちゃん?もうゴハンは無いよ?」

 いや、ゴハンじゃなくて。
あったら食べたいけど今はそうじゃなくてなぜに僕を連れて行く。
質問を勘違いでスルーされた僕は、とりあえず状況に流されることにした。
僕は状況任せという、この性格のおかげでご主人に飼われる事になったので、いい正確だと思っている。

「はい、コドラちゃんです。ちゃんといい子で待っていましたよ。」

「あぁ、ありがとう。」

 そこにいたのは、あまりよい格好をしてるとはいえないご主人ではないか。
また無茶したんだなきっと。

「きゅきゅ〜?」

(どうしたの?またやられたの?)

「ん?飯が欲しいのか?」

 たしかに、ゴハンは欲しいけどさ、僕はあなたのこと心配してるんですけど。
それに、ゴハンはさっき食べました。
まだまだ入るけど。

「リット、コドラ受け取ったからこれから飯にしよう。多分そこで待ってればエマたちも来るだろう。」

「はい。」

 何だかんだで、僕のぽよんでくるるな仲間達での一日が終わりを告げた。

(それにしても、ご主人の隣にいる子誰なんですか?)












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