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--------翼目線--------


隣に・・・・・隣に・・・・・涼子がいる・・・・・////

俺は、そう考えただけでも顔が熱く火照る
俺だって男だ、好きな女が隣で寝ているのを黙って見守ってるなんて事はできるはずが無い

元々翔太の部屋だったこの部屋を俺は土下座までして翔太と交換してもらった
勿論下心はある、しかし望の余計な約束のせいでその計画は実行せずに終わった

「涼子にペットを辞められたら困るしな・・・・・」

そう言って涼子がいる隣の部屋の壁を見る

その時だった

コンコンッ・・・―

乾いたノック音が静かな部屋に響く

もしかして、涼子か・・・・・――??

そんな甘い妄想をしながら翼は、髪を少し整えなるべくクールにドアを開ける


「こんばんわー♪」

そこにいたのは、涼子なんかでは、無く金髪の少年ヒロだった

「ヒロ・・・・お前何しに来た・・・・・此処は生徒会メンバー以外立ち入り禁止だぞ。」

友達だって、今となってはライバルだ・・・・威嚇するような鋭い目つきで睨み見る翼

「ほら、そんな怖い顔しないで〜
涼子がこの寮に居るって聞いたから遊びに来ただけ」

呼び捨てに“涼子”などと呼んでいることが気にくわない翼は、更に目をギラつかせる

「アイツには、もう関わるな。」

ドスの利いた低い声で脅すように吐き捨てる

こんな外見だけは、真面目なイケメン君でもキレる時はキレるし
喧嘩だって、子供の頃から空手や剣道に柔道、雑魚の一人や二人を片付けるぐらい朝飯前のことだった

「おー?翼今回は、本気モード入っちゃってるー?あらー残念だけど

涼子は、俺が貰うから♪」

「――ッ?!!!!」

始めて見るヒロの本気の顔に翼は固まってしまった

言っている言葉や声のトーンはいつもと変わらないが、
威圧感と肉食獣のような突き刺さるような鋭い目に普通の人間なら、誰しもが怯むだろう・・・・・・




ガチャッ・・・・―

タイミング悪く涼子の部屋のドアが開く


「あれ?不良少年じゃん!何で此処にいるのー?」


2人の間に険悪な空気が流れているのも気づかずに、ヒロに近づく涼子

「部屋隣だったんだ・・・・・・・」

ヒロは、ボソッと吐くと悪巧みしている少年のような不気味な笑顔を浮かべた

「ハハハ、良い事思い付いちゃった〜♪じゃあ俺用事思い出したからもう帰るねー?お二人さんばいばーい!」

ヒロがあんな簡単に引き下がるはずが無い、翼の中に嫌な予感が渦を巻いていた・・・・・



「ちょっと・・・・・?何ボーっとしてるのよ!」

突然話しかけられ一瞬体をビクッとさせまた平然を装う

「あぁ・・・・そうだもうそろそろ、飯の時間だ、食堂でみんな待っているはずだから先涼子行ってろ
あと、風呂だが寮に女子風呂が無いからしばらくは、部屋のシャワーを適当に使ってくれ
急遽女子風呂を作らせる、そして間違っても男風呂だけは、入んなよ?」

子供のような扱いに少しムッとしたがお腹の空いている涼子は、何より早く食堂へと急ぎたかった
なにしろ、昼食中に翼に連れてこられたので昼食をまともに取って無かったのだ

寮内のパンフレットを見ながら涼子は必死び食堂を探す

この寮に暮らすのは、たったの5人だけだというのに、この馬鹿デカイ寮は3階まである
パンフレットを見ると寮内にも喫茶店、コンビに挙句の果てにプールまでついていた
この時あの不良少年の親の事を思い出す、世界の神田財閥の息子が通っている学校だ、援助金も凄い額なのだろうと関心する



お腹を空かせた涼子がやっと食堂にたどり着けたのは、あれから20分後のことだった・・・・・・

夕食の席には生徒会メンバー全員が揃っていて後から来たはずの翼までいた


「涼子やっぱ迷子になってたんだろ・・・・」

「うっ・・・・・・―」

図星を付かれ何も言い返せない涼子をまるで宝物のように優しい目で見ている翼

生徒会メンバー全員は翼の気持ちに気づいていたが、この時の翼の目を見て本気なんだとみんなは、確信した

「はいはいーこんな広い寮迷わない人の方が珍しいしね?
ほら、涼子チャン席座って!涼子チャンの席は翼の隣ね」

此処でも翼の企みがあって、涼子は翼の隣に座るハメになったのは、言うまでもない・・・・・・

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