(18)
「嘘でしょ――ッ?!!!」
生徒会専用寮に響きわたる涼子の声
「なんで、アンタの部屋の隣がアタシの隣なのよッ?!!!!」
「だから、生徒会メンバーへ同じ寮だって言ったじゃねぇか!!」
「だからって、なんでアンタの隣の部屋なのよッ!!!!」
「此処しか空いてねぇんだよッ!!!!!」
火花を散しながらお互いを睨みあう涼子と翼
「もはや痴話喧嘩ァ?凄い声響いてるよォ?」
「翼も落ち着いてホラっ・・・・・」
「涼子チャンどうしたの?翼に何か言い寄られたの?」
涼子と翼の大声によってぞろぞろと集まってくる生徒会メンバーたち
「こんな変態生徒会長の隣でなんか寝れません!!!」
「お前みてぇな貧乳に何かしようって気も起きねぇよ、馬鹿」
「・・・・―ッ?!!!!」
翼と涼子の喧嘩はますますヒートアップしていく一方だった
「涼子チャン・・・・・気持ちは分かるけどさ・・・・・・
元々俺が住んでいた所をわざわざ追い払ってまで涼子チャンの隣になりたかった翼の気持ちも分かってあげ・・・・・・――」
そこまで言いかけると翔太は殺気を感じた
殺気の元は、もちろん翼で黒縁眼鏡が反射してよく目が見えないが翼の周りには、なにやらオーラが出ている
一瞬にして、空気が凍りつく・・・・・
翔太の事を助けようもないと言わんばかりに、呆れてみている望
「アタシの隣になりたかった・・・・・・??」
「ッてゆうのは、俺の軽い冗談でー・・・・ハハハハ・・・・・」
苦しい言い訳をしようとする翔太
そんな翔太を睨み付けている望
気まずい空気が沈黙の中に流れる
「なーんだ!冗談かぁビックリしたよもうっ!」
「えッ?!!!!」
皆が苦しい言い訳と思っていたがただ一人涼子は、翔太のバレバレな嘘に本気で騙されていた
「・・・・・・涼子チャン、将来変な詐欺に引っかかんないようにね・・・・・」
「へっ・・・・?」
望は、あまりに天然で馬鹿正直過ぎる涼子に哀れに満ちた視線を送る
「そーんなことよりもッ!!アタシは、コイツの隣だけは、絶対嫌だからね!!!」
再び先ほどの話題を持ち出す
訳も分からない転校初日に、俺のペットになれ!と脅されたあげく、いきない今日から俺の隣の部屋だ!なんて
男を全く知らない涼子にとって大分ハードルが高すぎたのであった
「それじゃァ・・・・もしィ翼が涼子チャンの部屋に無断で入ってきたり、
襲おうとでもしたらァ涼子チャンは、翼のペットを辞めれるってゆう約束を結べば良いんじゃなィ?」
「へっ?」
「そしたら、涼子チャン退学にならずに翼のペットを辞められるよォ?
翼は、勿論この約束守れるよねぇ??」
にっこりと微笑む望の顔は、翼に選択肢を与えようとはしない半ば強制された笑顔だった
小さく翼が首を縦に振る
「お・・・・・おう・・・・。」
縦に頷く事を強制した望の笑顔は、通常の女の子らしい無邪気な笑顔へ変わった
「だって〜涼子チャン良かったじゃァん、これで安心だァ」
可愛らしい笑顔が今度は涼子に向けられた、しかし、可愛い顔とは裏腹に望の裏の顔の恐ろしさを知った涼子だった
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