(12)
「な・・・・・ッヒロ・・・・本気かよ・・・・・??」
【不良少年】は、ひょいとステージの上に上がり
涼子と翼を無理矢理引き離す
「あぁ本気だよ。」
シーンと静まり返った体育館で涼子を挟み2人は火花を散らしていた
「ヒロ・・・・・・俺今回だけは譲んねぇから」
そう吐き捨てると翼は、ステージから降り
「全校生徒解散。」
とだけ呟くように言って体育館から姿を消した
「アンタまでどういうつもり?」
右肩に乗っている不良少年の手をどかして涼子は、問う
「どーゆううもりって・・・・・・
こーゆうつもり」
「ふざけないでッ!!
従兄弟揃ってアタシを馬鹿にしてるの?!!」
息を荒くし怒り出す涼子
「俺は、本当の事を言ったまでだけど?」
キョトンと首を傾げながらあくまで平然を装う【不良少年】
生徒達は、殆ど体育館から退場していて、よけい2人の声が響く
「勘違いしないでよ
アタシあんたみたいに軽い奴じゃないんだからッ!!」
「知ってる
だからそんなトコが気に入ったの
それに俺逆に感謝されるべきじゃない・・・・??俺がこなければ今頃お前翼のペットになってたんだぞ?」
図星を突かれ少し焦る涼子
それに気づいた不良少年は涼子を気遣ってか
「別にそんなのどうでも良いけどよ」
と付け加えた
「とにかくっ!!!
アタシは、アンタ達の思い通りにはならにからっ!!」
「ハハハさすが、
威勢が良いね、俺に此処まで言った奴初めてだわ」
そこは、涼子自信もビックリしていた
いくら自分が気が強く勝気だからとはいえ、
前の自分なら外見だけ見ればこんな怖い人に逆らえなどしなかったはずだ
しかし【不良少年】は涼子に心を許したのか、初めて会ったときより刺がとれたように感じた
「話がそれだけなら、アタシ授業に戻るから」
「じゃあ俺も授業出よっかな♪」
「えー?!
アンタは、いいわよ不良は不良らしく授業サボってなさい」
「ひっでーなんだよソレ!!!
じゃあ嫌がらせに毎日授業に出てやるッ!!!!」
神田ヒロは、悪ガキのようにニィっと笑い涼子の頭をくしゃくしゃと撫でた
そして、付け加えるかのように
「あ、嫌がらせってのは嘘
俺は、お前の顔見たいから俺は、授業に出るの」
と言って涼子に背を向け行ってしまった
不意打ちだった・・・・・
女の子が言われてドキッとしてしまうようなコトを
あいつは、サラッと言い遂げた
「小悪魔不良め。」
そう吐いて涼子も不良少年の背を追い教室へと戻って行った
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