第二十二話
9月16日水曜日。ラビリンスを1~30層まで再攻略した俺達はヒルダの転職の儀をやりに冒険者ギルドに来ていた。
「それではいってくる」
「おう、落ち着いてな」
ヒルダが転職の儀が出来る部屋に入ると、しばらくしてヒルダの体が光り輝いた。
「やったぞ主殿!〈護神〉に就けたぞ!」
「おめでとう、ヒルダ。これで戦力も増強できるな」
「おめでとうございます。ヒルダさん」
「おめでとうであります!」
「おめでとう。さすがね」
「ありがとう、みんな。みんなのことは私が守って見せる!」
31層以降を攻略する前に戦力の確認をしておこう。〈鑑定〉。
〈クウヤ・カザオカ〉
年齢:17
Lv.36
種族:人間
職業:武神
体力:46200/46200
魔力:17200/17200
筋力:4860+486
耐久:3720
器用:3070
敏捷:3720
智慧:1910
精神:1910
ユニークスキル
〈スキルコピー〉
〈武芸者〉
レアスキル
〈鑑定〉Lv.10
〈アイテムボックス〉Lv.10
〈隠蔽〉Lv.10
〈転移魔法〉Lv.10
〈連続魔法〉Lv.10
〈二刀流〉Lv.10
〈神聖魔法〉Lv.10
〈偽装〉Lv.10
〈狙撃〉Lv.10
〈威圧〉Lv.10
〈鉄壁〉Lv.10
スキル
省略
新スキル
〈熱源探知〉Lv.10
〈水陸適応〉Lv.10
〈麻痺針〉Lv.10
〈催眠術〉Lv.10
加護
〈エルフの加護〉〈ダークエルフの加護〉〈狂戦士の加護〉〈サキュバスの加護〉〈ヴァルキリーの加護〉
称号
〈異世界人〉〈エルフの信愛〉〈銀狼族の信愛〉〈サキュバスの信愛〉〈ヴァルキリーの信愛〉
〈ヴァルキリーの信愛〉
ヴァルキリーとの信頼を築き、愛を育んだものの称号。体力、筋力、耐久の成長率を20%上昇させる。
〈エレミア〉
年齢:15
Lv.36
種族:森人
職業:奴隷/賢神
体力:34300/34300
魔力:32100/32100
筋力:3520
耐久:2520
器用:1520+152
敏捷:2520
智慧:3730
精神:3380
ユニークスキル
〈森羅万象〉
レアスキル
〈鑑定〉Lv.10
〈アイテムボックス〉Lv.10
〈隠蔽〉Lv.10
〈転移魔法〉Lv.10
〈連続魔法〉Lv.10
〈二刀流〉Lv.10
〈神聖魔法〉Lv.10
〈偽装〉Lv.10
〈狙撃〉Lv.10
〈威圧〉Lv.10
〈鉄壁〉Lv.10
スキル
省略
新スキル
〈熱源探知〉Lv.10
〈水陸適応〉Lv.10
〈麻痺針〉Lv.10
〈催眠術〉Lv.10
加護
〈エルフの加護〉〈ダークエルフの加護〉〈狂戦士の加護〉〈サキュバスの加護〉〈ヴァルキリーの加護〉
称号
〈追放者〉〈永久奴隷〉〈異世界人の信愛〉
〈シルヴィア〉
年齢:15
Lv.36
種族:獣人・銀狼族
職業:奴隷/剣神
体力:44900/44900
魔力:14400/14400
筋力:4930+493
耐久:3230
器用:3580
敏捷:4930
智慧:1620
精神:1620
ユニークスキル
〈剣人一体〉
レアスキル
〈二刀流〉Lv.10
〈鑑定〉Lv.10
〈アイテムボックス〉Lv.10
〈隠蔽〉Lv.10
〈転移魔法〉Lv.10
〈連続魔法〉Lv.10
〈神聖魔法〉Lv.10
〈偽装〉Lv.10
〈狙撃〉Lv.10
〈威圧〉Lv.10
〈鉄壁〉Lv.10
スキル
省略
新スキル
〈熱源探知〉Lv.10
〈水陸適応〉Lv.10
〈麻痺針〉Lv.10
〈催眠術〉Lv.10
加護
〈狂戦士の加護〉〈エルフの加護〉〈ダークエルフの加護〉〈サキュバスの加護〉〈ヴァルキリーの加護〉
称号
〈麒麟児〉〈追放者〉〈永久奴隷〉〈異世界人の信愛〉
〈リサ〉
年齢:16
Lv.36
種族:魔人・淫魔族
職業:奴隷/癒神
体力:34300/34300
魔力:32100/32100
筋力:3520
耐久:2520
器用:1520
敏捷:2520
智慧:4380
精神:4730
ユニークスキル
〈神の愛〉
レアスキル
〈神聖魔法〉Lv.10
〈偽装〉Lv.10
〈隠蔽〉Lv.10
〈鑑定〉Lv.10
〈アイテムボックス〉Lv.10
〈転移魔法〉Lv.10
〈連続魔法〉Lv.10
〈二刀流〉Lv.10
〈狙撃〉Lv.10
〈威圧〉Lv.10
〈鉄壁〉Lv.10
スキル
省略
新スキル
〈熱源探知〉Lv.10
〈水陸適応〉Lv.10
〈麻痺針〉Lv.10
〈催眠術〉Lv.10
加護
〈サキュバスの加護〉〈エルフの加護〉〈ダークエルフの加護〉〈狂戦士の加護〉〈ヴァルキリーの加護〉
称号
〈聖女〉〈永久奴隷〉〈異世界人の信愛〉
〈ブリュンヒルデ〉
年齢:16
Lv.31
種族:天人・戦乙女
職業:奴隷/護神
体力:45600/45600
魔力:13600/13600
筋力:4350+435
耐久:3650
器用:2350
敏捷:3050
智慧:1540
精神:1540
ユニークスキル
〈質実剛健〉
レアスキル
〈鉄壁〉Lv.10
〈鑑定〉Lv.10
〈アイテムボックス〉Lv.10
〈隠蔽〉Lv.10
〈転移魔法〉Lv.10
〈連続魔法〉Lv.10
〈二刀流〉Lv.10
〈神聖魔法〉Lv.10
〈偽装〉Lv.10
〈狙撃〉Lv.10
〈威圧〉Lv.10
スキル
〈剣術〉Lv.10
〈体術〉Lv.10
〈調理〉Lv.10
〈算術〉Lv.10
〈光合成〉Lv.10
〈生命力強化〉Lv.10
〈成長力強化〉Lv.10
〈体力回復力強化〉Lv.10
〈魔力回復力強化〉Lv.10
〈突進〉Lv.10
〈指揮〉Lv.10
〈投擲〉Lv.10
〈回避〉Lv.10
〈火魔法〉Lv.10
〈魔力操作〉Lv.10
〈気配察知〉Lv.10
〈気配遮断〉Lv.10
〈鷹の目〉Lv.10
〈風魔法〉Lv.10
〈短剣術〉Lv.10
〈騎乗〉Lv.10
〈操車〉Lv.10
〈契約魔法〉Lv.10
〈槍術〉Lv.10
〈弓術〉Lv.10
〈魔弓〉Lv.10
〈生活魔法〉Lv.10
〈水魔法〉Lv.10
〈土魔法〉Lv.10
〈光魔法〉Lv.10
〈剛腕〉Lv.10
〈俊敏〉Lv.10
〈解錠〉Lv.10
〈罠発見〉Lv.10
〈罠解除〉Lv.10
〈盾術〉Lv.10
〈斧術〉Lv.10
〈槌術〉Lv.10
〈武器防御〉Lv.10
〈性技〉Lv.10
〈精力増強〉Lv.10
〈鍛冶〉Lv.10
〈細工〉Lv.10
〈木工〉Lv.10
〈縫製〉Lv.10
〈物理耐性〉Lv.10
〈威嚇〉Lv.10
〈蟻酸作成〉Lv.10
〈吸血〉Lv.10
〈魔力耐性〉Lv.10
〈暗殺術〉Lv.10
〈クリティカル〉Lv.10
〈毒針〉Lv.10
〈氷魔法〉Lv.10
〈砲哮〉Lv.10
〈拳法〉Lv.10
〈曲刀術〉Lv.10
〈細剣術〉Lv.10
〈強化魔法〉Lv.10
〈刀術〉Lv.10
〈雷魔法〉Lv.10
〈付与魔法〉Lv.10
〈地図作成〉Lv.10
〈分解〉Lv.10
〈吸収〉Lv.10
〈吸精〉Lv.10
〈闇魔法〉Lv.10
〈熱源探知〉Lv.10
〈水陸適応〉Lv.10
〈麻痺針〉Lv.10
〈催眠術〉Lv.10
加護
〈ヴァルキリーの加護〉〈エルフの加護〉〈ダークエルフの加護〉〈狂戦士の加護〉〈サキュバスの加護〉
称号
〈努力家〉〈永久奴隷〉〈異世界人の信愛〉
〈護神〉
容量150の職業。体力、耐久の成長率を200%上昇させ、筋力、器用の成長率を150%上昇させ、敏捷の成長率を100%上昇させる。ユニークスキル〈質実剛健〉を覚える。
〈質実剛健〉
盾を構えて攻撃を受けた時、決してひるまなくなる。動体視力、反射神経、思考速度に大幅の補正。
俺達は順調に攻略を進め、9月26日土曜日。再び35層のボス部屋に到達した。
「いよいよだな………ボスの攻撃はヒルダが耐えてくれ。俺とシルヴィアは遊撃、エレミアは魔法攻撃。リサは〈威圧〉の予防をしてくれ。いくぞ!」
俺達がボス部屋に入ると、扉が閉まり、魔法陣からハンマーを持った牛頭の巨人が現れた。武器が違うだけでステータスは前と変わらない。名前は〈タウロス・メイサー〉だった。
「ウブオアアアア!!」
まったく同じタイミングで〈威圧〉をしてくる〈タウロス・メイサー〉。しかし、予防してあるので通じない。〈タウロス・メイサー〉がハンマーを振り下ろした!
「ヒルダたのむ!」
「まかせろ!」
ヒルダは前に出るとハンマーをヒヒイロカネの盾でしっかりと受け止めた!盾に攻撃を跳ね返された〈タウロス・メイサー〉は、体勢を崩していた。
「エレミア!今だ!」
「はい!いきます!サンダーボルト!」
幾本もの雷撃が〈タウロス・メイサー〉を襲う!
「ウボボボボア!」
「今だ!いくぞシルヴィア!」
「合点承知であります!」
痺れて動けない〈タウロス・メイサー〉に俺達は斬りかかった!
しばらく斬りつけていると、〈タウロス・メイサー〉は動かなくなった。空気に溶けて消えていき、魔石と巨大ハンマーを残した。
「ふー、危なげなく終わったな。これもヒルダのおかげだ」
「いや、エレミア殿の雷撃が凄かった。エレミア殿のおかげだ」
「いえ、ご主人様とシルヴィアさんがとどめを刺してくれたおかげです」
「それをいうなら、リサ殿が〈威圧〉を予防してくれたおかげであります」
「ふふふ、つまりはみんなのおかげってことね」
「そうだな。みんなの勝利だ!」
俺達はそれぞれの勝利を噛み締め、帰還の転移装置を使った。
「さあ、いよいよ36層の攻略開始だ!この層の魔物は………〈オーク・ファイター〉か。スキルは〈格闘術〉だな。〈スキルコピー〉!」
俺は無手の〈オーク・ファイター〉を容赦なく斬り捨てた。
「お!何か残したな。………これは魔石と、豚肉?」
「オーク肉ですね。結構美味しいらしいですよ」
「なんだか食べづらいわね」
「お肉に罪はないのであります。食べてあげるのが供養になるのであります」
「それはシルヴィア殿がただ食べたいだけでは?」
「ははは、まあ、自分達用に少し残しておくことにするよ」
37層の魔物は〈オーク・ソルジャー〉、38層の魔物は〈オーク・ファランクス〉、39層の魔物は〈オーク・スナイパー〉、40層の魔物は〈オーク・ウィザード〉だった。5種類の魔物が連携を組んで襲ってきたのは脅威だった。弱点も無いようだったが、〈闇魔法〉や〈雷魔法〉での状態異常を使って連携を崩し、倒した。
オーク達はどれもオーク肉を残した。普通に美味いのだが、こんなにはいらないので売り払った。
そして10月9日金曜日。40層のボス部屋を発見した。
「いよいよだな………ボスは、オークの親玉かな?」
「そうだとおもいます。10、20、30層もそうでしたから。強さも同じくらいだといいのですが………」
「35層のことを考えると、そう簡単にはいかなさそうね」
「どんな魔物が出て来ても、ぶった斬るだけであります!」
「どんな攻撃からでも私が守ろう」
「よし、行くぞ………」
俺達がボス部屋に入ると、背後の扉が閉まり、魔法陣からオーク5匹と槍を持ったでかいオークが現れた。
「でかいオークは………〈オーク・ロード〉か。レアスキル〈闘気〉とユニークスキル〈眷族召喚〉を持っているな。〈スキルコピー〉!とりあえず雑魚から片づけるぞ!」
連携を組んで襲いかかってくるオーク達 。それを薙ぎ倒しながら〈オーク・ロード〉に斬りかかったその時、それは起きた。
「ブオオオオ!」
〈オーク・ロード〉が吼えると同時に、魔法陣から5匹のオーク達が現れた!
「くっ、〈眷族召喚〉か!エレミア達は雑魚を頼む!俺はボスと闘う!」
〈オーク・ロード〉は槍にオーラのようなものを纏わせると、槍を繰り出してきた。俺は旭で受けようとするが、槍のオーラに弾かれてしまう!体勢を崩した俺はそのまま槍に肩を貫かれる!
「うぐっ、そうか、これが〈闘気〉か!ならば俺も!」
俺は見よう見まねで〈闘気〉を身に纏い、槍を引き抜いた。
「マスター!」
リサから〈光魔法〉が飛んでくる。すぐに肩の傷は塞がった。
「お返しだっ!」
俺は旭に〈闘気〉を纏わせて、〈オーク・ロード〉の右肩から先を斬り飛ばした!〈闘気〉は体力をつかう技能らしく、旭にも纏わせられた。
「ブオオオオ!」
また〈眷族召喚〉をする〈オーク・ロード〉。〈オーク・ウィザード〉に傷を治療させようというのか。
「そうは、させないであります!」
新しく現れたオーク達に突っ込むシルヴィア。うまく引っ掻き回しているようだ。
左腕だけで槍を操る〈オーク・ロード〉と〈闘気〉を纏った武器を合わせる。一合、二合と、今度は弾かれない。すると〈オーク・ロード〉に雷撃が落ちた。エレミアが援護してくれたようだ。たまらず仰け反る〈オーク・ロード〉。その隙を逃さず、旭を振り抜く!
旭が〈オーク・ロード〉の左肩から先を斬り落とした。武器を持てなくなったので、後は簡単だった。
倒れ伏す〈オーク・ロード〉。すぐに空気に溶けて消えていき、魔石と〈オーク・ロードの肉〉を残した。………また肉かよ。
「ふー、終わったな」
「大丈夫ですか、ご主人様!お怪我をなさっておいででは………」
「ああ、大丈夫だ。リサが〈光魔法〉を飛ばしてくれたからな。助かったよ。リサ」
「当然のことをしたまでよ。でもまだ完全には治ってないかも知れないから、患部を見せてくれないかしら」
「ああ、わかった」
「………うん、大丈夫みたいね。でも、治ったばかりなんだからあまり無茶しちゃダメよ」
「ああ、そうだな。今回は肝が冷えた。乱戦になると人数で不利だな。やはり6人パーティーにしないとか」
「主殿、仲間を増やすのか?」
「ああ、奴隷商店からの連絡も来ていたしな。これで最後になると思うが」
「そうでありますなー、自分は中衛が必要だと思うであります。火力は足りているので、後詰めがいるとありがたいであります」
「そうだな。居りよくそういう人材だといいが。さて、転移装置から帰るか」
そうして、俺達は家路につくのだった。