表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

掌編小説集2 (51話~100話)

記憶

作者: 蹴沢缶九郎

それは予知能力などという大層なものではなく、言うなれば未来の記憶が現在と混同しているという方が正しい。未来の記憶が頭の中で断片的に残り、それが現在や過去の記憶なのかたまに分からなくなるから(たち)が悪い。


例えば友人と話していて、


「あの漫画のキャラクター死んじゃったな。」


とか、俺がついうっかり未来のいつかの漫画の記憶を話してしまって、友人は未来の事なんて知らないから、


「え、何言ってんの? あのキャラクター死んでないぜ。」


みたいなやり取りがあって、その(たび)につじつま合わせとか変わり者扱いされて大変だけど、まあ仕方ない。とりあえずそんな事がある。


さて、最近になって問題が起きて、それは俺が車にぶつかる瞬間の記憶なんだけど、今現在無傷という事は、それが未来の記憶というのが分かる。

決して未来を予知する能力ではないので、俺が一体いつ事故に遭うのか分からないから怖いのだが、じいちゃんになって孫と出掛けてる記憶どころか、嫁さんとデートしてる記憶が今のところ頭にないので、きっとそういう事なんだろう…。

読んでくださる皆さんのおかげで、短編100話目となりました。本当にありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] オチが面白かったです [一言] 100話おめでとうございます
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ