第8話:逃亡
俺達は潤さんに案内されて、古い小屋に連れてこられた。
いつの間にか…すっかり暗くなっている。
その中に入ると
「君たちに武器を渡しておこう。」
そう言って潤さんは鞄を開けた。
そこにはいくつもの武器が入っていた。
「好きな物をとって構わないよ。」
俺はリボルバーと弾薬、そしてナイフを手にとった。
十弥はマシンガンとグレネードを手にした。
恵理菜と加織は武器を選ぶのに苦労していたようだった。
「どうした?何を選んだらいいのか分からないのか?」
「うん。」
二人は声を揃えて言った。
「仕方ないな。」
俺は二人の武器を選んでやる事にした。
二人とも女だから軽いほうがいいと思い、二人にハンドガンと弾薬を手渡した。
「ありがとう竜也。おかげで助かった。」
加織が笑顔でそう言った。
「ありがと竜也〜。優しいんだねぇ〜、そういうところが結構あたしは好きだなぁ〜。」
顔を一瞬赤くして言ったがすぐに舌をペロッと出して笑った。
その時………何やら外でガラガラッ!!という音がした。
「今の音は何ですか?潤さん。」
「多分スカーフェイスだろう。皆隠れて!!」
潤さんがそう言うと…俺達は一斉に隠れた。
俺と加織はクローゼットらしきものの中に…。
十弥は床下に…。
潤さんはタルの中に…。
そして、恵理菜は台所の下に隠れた。
ガチャガチャという音を鳴らしながらこちらに近づいて来るのがわかる。
そして、ドアをギィーと音をたてながら開いた。
隙間から覗いて見ると…やはりヤツだった。
俺は息を殺していた。
ヤツは辺りをキョロキョロしている、どうやら俺達を探しているらしいな。
ヤツはしばらく探しまわっていたが俺達を見つける事が出来ず外に行こうとした……だがその時!!コロンという音が台所の方から聞こえて来た。
確か恵理菜の隠れていた場所だ。
俺は近づくな近づくな!と願っていたが…その願いは虚しく、ヤツは台所の方へと進んだ。
そして…スカーフェイスは恵理菜の隠れている台所の下の扉を開けて…
「見ツケタ…ゾ。」
と笑いながら言った。
恵理菜は悲鳴を上げてヤツから逃げようとしたが…。つまづいてしまった。
スカーフェイスは恵理菜に向かってナタを振り落とそうとしている。
俺は見ていられず…クローゼットから飛び出して近くに落ちていた鉄パイプでヤツを渾身の力で殴りつけた…。
相変わらずダメージは無いようだが、ナタを手放した、俺は恵理菜の手を引いて外に飛び出した。
ヤツは俺達を追いかるためにナタを持った。
俺は振り返りざまにリボルバーをヤツに三発発砲した。
どうやら二発命中したようだったが…ヤツは倒れずにこちらに走ってくる。
俺は恵理菜を抱きかかえて走った。
走って走って走りまくったが…とうとう崖によって行き止まりだった。
下は海だった。
そしてヤツはとうとう俺達に近づいて来た。
ガチャガチャ
「フフ…トウトウ…追イ…詰メ…タゾ。」
半分裂けている口をニヤツかせながら言った。
ガチャガチャ
どんどん近づいて来る。
「恵理菜!海に飛び込むぞ!」
「えっ!?冗談でしょう?」
俺は恵理菜を抱きかかえて下の海へと飛び降りた。
「マタ…逃ガシ…タカ……マァ…イイ次デ討チ取ル。」
ガチャガチャ |