第6話:追跡者出現
俺が勢いよく扉を開けると…そこには、十人ぐらいの男達がいた。
「やはり…そういう事か。」
「そういう事かって一体どういう事なんだ?」
「あのじいさんは始めから俺達を殺そうとしていたんだ。そして、俺達が家に入ったの見てコイツらがここに立って待ち伏せていたという事だ。」
「なるほど…それならつじつまが合う…な。でも、さすがに人数が多いな。」
立花が苦笑いで言った。
その時…後ろから加織の叫び声が聞こえた。
「いやっ、ちょっと!放してよ。」
加織がさっきの老人に拘束されている。
「この小娘の命が惜しかっら、今すぐ全員地面に……ふがっ!!」
「俺の加織に触れるな!ジジイ!!」
俺は老人の顔に蹴りを入れた。
すると…男達は
「もう許さん!野郎どもこのガキ共を殺すぞ。」
そう言って男達は突撃してきた。
「おい前田。さすがに数が多いが本当に大丈夫か?」
「あぁ、少しキツイかも知れないが何とかなるだろう。」
「へっ、お前らしいな…じゃあ、この喧嘩楽しもうぜ!!」
そう言って俺達は奴らを迎え撃つために、前に出た。
少し苦労したが何とか全員倒した。
「はぁはぁ…やれば案外出来るものだな。」
「はぁはぁ…あぁ、少しきつかったけどな。」
「おいおい!普通にやってもこれは無理だろう。」
十弥が喋った後に立花が倒れている一人の男に近づいていき、男に問いかけた。
「さっき、老人が言ってたんだが…大男ってのはなんなんだ?」
「……あれは恐ろしい化物だ。アイツはマジでヤバい。」
男がそう言い終わった瞬間……遠くの方でドォォンと村の家が壊れたような音がした。
「あの音は一体何だ?」
「……!!駄目だ奴がきた皆殺される。」
と言い終わると何やら向こうの音がした方向から何かがやってきた。
「おい十弥見えるか?あれが。」
「あぁ、でもあれは…人間ではなさそうだぞ。」
恵理菜が震えながら
「ねぇ、皆後ろに下がった方がよくない?」
恵理菜がそう言うと俺達は後ろへ下がって様子を見てみる事にした。
だんだんこちらの方向に近づいて来て…そして、とうとう倒れている村人の付近で立ち止まった。
何だ!?あれは人間じゃないぞ!!
まずその大男の見た目は…茶色のレザーコートを着ていて、ボロボロになっているジーパンのようなズボンをはいている。
手には…刀よりも少し大きいナタのようなものを握っていた。
何よりも顔は口は半分裂けている状態で、目は赤く染まっていて、顔に大きな傷があった。
その大男はまだ息をしている村人の一人にナタを心臓に突き刺した。
これは酷い。
恵理菜が顔を手で被い隠した。
加織は俺にしがみついている。
その大男はまた一人また一人と村人達を殺害して、さっき立花と会話をしていた男のもとへとやってきた。
「た…頼む、辞めてくれぇー!」
大男はニヤケながらこう言った。
「オマエ…ハ…イキル…カチガ…ナイ。」
そう言い終わるとその男の首を飛ばした。
大男がこちらを見て…ニイと笑いこう言った。
「オマエ…タチ…ゴニン…ミナ…ゴロシニ…スルマデ…ツイセキ…スル。」
俺は皆に慌ててこう言った。
「お…おい!逃げるぞ!」
俺は加織をお姫様抱っこの体制で走りだした。「恵理菜ちゃん。早く俺の背中に乗ってくれ。」
「う、うん。わかった。」
恵理菜は十弥の背中におんぶの体制で乗り、十弥は走りだした。
大男はガシャガシャという音を出しながら追ってくる。
走りながら俺は十弥に
「一体今はどこに逃げているんだ?」
「さぁ、でもこの方向は…恐らく村の中へと向かってると思う。」
その会話の中に立花は入ってきてこう言った。
「このまま、逃げていてもキリがねぇヤツをぶっつぶしてやる!!」
立花は立ち止まった、どうやらヤツを迎え撃つつもりだな?
「何をしている立花!相手が悪すぎる。早く逃げろ!」
「雅也君!早く逃げて危険よ。」
俺に抱っこされている加織が必死に叫んだ。
同じく、十弥と恵理菜も
「立花!戻れ危険だぞ!」
「立花君、死んじゃうよぉー!早く走って!」
大男は立花の前で立ち止まった。
立花はヤツに飛び蹴りをした。
吹っ飛んだ……と思ったがヤツはニイと笑い。
立花にナタを振り降ろした。
立花の身体がナタに切り裂かれて、ヤツに首を掴まれ、ヤツはこう言った。
「ヒトリ…ウチ…トッタ、アト…ヨニン…。」
ヤツは立花を川に投げ捨てた。
俺はヤツを殺したくなったが今は逃げるしかない。
気がつくとヤツは後ろにいなかった。
俺達は村の中心へと入って行った。 |