第5話:村の名前は境村(サカイムラ)
とりあえず村を進んでみる事にしたがいったい目的は何だ?
「なぁ立花、俺達は一体なんのために村を探索しているんだ?」
「ん?そりゃ、決まってるじゃねぇか。さっきの奴らが言ってた事が本当かどうか調べるんだよ。」
呆れた奴だ…せめて村の人の話を聞きたいとか、ここはどこら辺なのかとかもっと聞くことがあるだろう。
俺はため息をついた。
「俺は立花の言うことに賛成だ。」
「えっ!?まだこの村にいるつもり?早く帰ろうよ。ねぇ、竜也も何とか言ってよ。」
加織が必死に俺にしがみつきながら言った。
「おい!十弥加織が怖がってるだろ。今すぐ車に戻ろう。」
「そう言われても…ここがどこら辺かもわからないから車を出すことができないんだ。」
俺達の会話に割って入ってきた恵理菜が
「ねぇねぇ、前に小屋があるじゃない?その扉の前におじいさんが座ってるよぉ。」
恵理菜の言う通り、地面を座っている老人がいた。 老人もこちらに気づいている。
立花が
「また襲いかかって来るかも知れんぞ。」
「そう疑ってもわかんないだろう。」
そう言って俺達は老人に話を伺う事にした。
十弥が
「あのー…すみません。ここってどこら辺なんですか?」
すると老人が立ち上がって答えた。
「どこら辺と言われてもわからんが、ここの村の名前は境村じゃよ。」
「境村?聞いた事がないな。」
「まぁ、とにかくわしの家に上がっていきなされ。」
そう言って俺たちは老人の家に案内された。
俺は早速老人に聞きたい事があった。
「さっき村に入ったとたん、急に男達に襲いかかられたんだけど、何でなんだ。」
「今、この村は危機に陥っておる。」
「その危機と言うと?」
「わしは噂でしか聞いた事がないんじゃが…村の中にどこまでも追いかけてくる大男がいるそうじゃ、その大男に何人もの村人が殺されておる。」
なんなんだ?その大男って。じゃあ、何でこの老人は無事なんだ?……!!?
まさか!?
俺は耳打ちで十弥に
「おい。今すぐここを出るぞ!」
「何でだよ?」
「外に出たら、話すからすぐにでるぞ。」
俺は老人にこう言った。
「先を急ぎなので、これで失礼する。」
「おや?もう行くのかい?じゃあ、気をつけて。」
老人はほくそ笑いながらそう言った。
どうやら俺の予想は的中したようだ。
急いで扉を開けて外に出ると……。 |