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王様と騎士団長3〜王〜
作:バラン



ティアラとその護衛騎士クレイズが突然、王宮からいなくなってライン城は大騒ぎになっていた。

その15日後に、国王宛てに隣国の王から一通の手紙が届けられた。

クロスザイード王国の国王、メルード・ファンレインはその手紙の内容を見て驚いた。

自国の皇子と隣国の皇女ティアラとの結婚を、自分は認めたから、和平を結びたいという事と、

ティアラが隣国の城へ行く途中で、何者かに襲われ、娘と一緒にいた護衛騎士クレイズが娘を逃がした後、襲ってきた30数名、全員を道連れにして亡くなったという事に。

メルードは皇女を心配していた者達に手紙の内容を話した。

皆、大人しいティアラが大胆な行動を起こした事に驚いていた。

隣国との和平と皇女ティアラ様の結婚。

皆、喜んだ。

隣国との戦争に緊張していたせいもあって尚更に。

クレイズの死を聞いても、城にいた者達は浮かれていたが、団長ガルドと騎士達は神妙な顔をしていた。

「…ガルド」

王が声を掛けた途端、ガルドは普通の表情に戻っていた。

「メルード様、皇女様のご結婚おめでとうございます。クレイズも喜んでいる事でしょう」

「………ああ」

…無理をしおって。本当は心の中で悲しんでいる事ぐらいわかっておる。…あれ以来、私の前で弱い姿を見せなくなった……寂しいものだな…。

王は皆が騒ぐ中、1人退出し、自分の部屋に入るとカギを閉めた。



―ゴホッ、ゴホッ、―

…最近、咳が止まらない。

―ゴホ、ゴホゴホッ―

…私の寿命はもうじき尽きるだろう…。

メルードは机にペンと紙を置いた。

椅子に座り、ペンを持つが空中で止まる。

…この手紙は書くべきじゃない。

だが…私が、皇子の頃にガルドと過ごした3年間はとても、楽しかった。

…そう、とても…。

『ねえ、ガルド。どうして、いつも僕を助けてくれるの?』

『知りたいですか?』

『うん!』

ガルドは真剣なメルードの表情を見て、フッと笑う。

『…そのうち、わかりますよ』

『…?』

ガルドとの昔の会話を思い出し、メルードはクスリと笑う。

王は手紙を書き始めた。















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