第70話〜アカイフンスイ〜
こちらはラピスとオ―ガナイト。当然ながら、戦いは始まっていた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉッッ!!!!!やるなあああああああああああぁぁぁぁぁぁッッ!!!!!さすが俺のライバルだああああああああああああああぁぁぁぁぁッッ!!!!!」
いちいち大声で叫びまくるオ―ガナイト。獣の咆哮と思われても仕方がないくらいだ。
そしてラピスを真っ二つにしようと大剣を振り回す。
はたから見ればオ―ガナイト優勢。ラピスはひたすらに相手の攻撃を避けるだけ。
だが……………
―――――いけるな。
思わずそう思ってしまうラピス。
なぜならオ―ガナイトの攻撃方法は、大剣をとにかく振るって相手を一撃で仕留めるもの。
ただ、その代わりに大剣を振り回すときに大振りしなければならないので攻撃前後の隙が大きい。
挙句に攻撃方法がほとんどそれしかないと言ってもよい。
それに対してラピスの攻撃方法は、一撃必殺ではないが小回りが利くうえ、隙がほとんどない。
それに盗賊として鍛え上げた足の速さやアクロバティックな動きがあるので、オ―ガナイトの攻撃は非常に避けやすい。
つまり、ラピスにとってオ―ガナイトのような力で押してくるようなやつは敵ではないのだ。
「おりゃああああああああああああああああああああああぁぁぁッッ!!!!!」
大きく大剣を振りかかるオ―ガナイト。当然ながら隙ができる。
無論、ラピスはこれを逃がさない。
これ以上こいつの遊びに付き合っていられないのだから……………。
瞬く間にオ―ガナイトの背後に回るラピス。そしてそのまま相手の首筋を―――――
―――――じゃあな、デカブツ。
短剣で斬りつけた。
「う…………おおおおおおぉぉぉぉぉ………おぉおおぉぉぉおおおぉぉおぉぉぉ――――――――――――ッッ。」
噴水だ。
ただの血管ひとつ傷つけただけで紅い水が人体から噴き出してくる。
そして噴水を出している大男は死に際だからなのか痙攣していた。
あの獣の咆哮のような声を出しながら――――――― |