第62話〜夢、ゆめ、ユメ〜
「んで、話ってのはなんなんだよ。」
それがラピスの第一声。
現在、ティレク、セルリア、ミラージュ、シャープ、ラピスはブリッジにいる。
その理由は、カイルが「話がある。すぐに来てくれ。」と艦内放送で呼んだからだ。
「もしかして、タイガのことか?」
ティレクの言葉に、カイルはこくりと頷く。
「そう。実はタイガの居場所と思われるような場所が特定されたんだ。場所は惑星『カムラン』。人が住んでいないはずの惑星なのに、なぜかレ―ダ―で確認したところ生命反応があった。」
「だからと言って、それでタイガがいるかどうかは別だとアタシは思うけどねぇ。」
たしかに。人が住めそうにない場所にタイガがいるとは限らない。
「だけど、オレは行ってみる価値はあると思うんだ。せっかく見つけたんだしさ。みんなはどう思う?」
「どう思うも何も、可能性があるなら行ってみるべきだと思うわ。ね、みんな?」
ミラージュの言葉に、反論するものはいない。
「よし、決定ッ!『カムラン』に着いたらまたみんな呼ぶから、それまで自由にしててよ。」
そう言うカイルに、他の一同は従うことにしたのだった。
そこは荒野だった。
ただ、灰色の地面ではなく赤く血で染められた地面…。
血の臭い…。気分のいいものではない。
その血の発生源であるたくさんの兵士たちの死体がところどころに山積みにされていた。
……また、…この、ゆ、め……。
そんなところで、青い髪の青年と銀色の髪の少女が互いに剣を交えていた。
……ああ、あのユメの…つづ、きか………。
青年と少女は互いの身を削りあう。
青年の腕に少女は己の持つ剣をかすらせ、青年は少女の頬の肉を裂く。
そんな戦いが続き、少女は青年の攻撃で吹き飛ばされて死体の山に埋もれるが、少女はその死体を足蹴にしてその場から力づくで退かす。蹴っても退かすことのできない死体は自分の持っている剣で5体にバラして退かしやすくした後、再び雑に退かす。
周りに積み上げられている兵士の死体は2人にとってはもうただの『風景』なのだろうか。
少女の行動は、まるで小さい子供が小石を蹴って遊んでいるようにすら思えてしまう。
それを感情が無いような目で少女を見る青年。少女の行動が、さも当然のようにこの青年は思っているようだ。
「わざわざ障害物を退かしてくれて…感謝するよ。」
青年の口が開いた瞬間に言った言葉がそれだ。
……………なん、で。
何で僕が………
こんな、
クルッタ、
ユメを、
みなきゃ、
いけないんだ…。
早く…
はやく…
ハヤク…
目覚めろ…
めざめろ…
メザメロ…
僕、
ぼく、
ボク、
こんなの…
コンナノ…
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気持ち悪い―――――――――― |