第59話〜タイガとウィズの会話〜
「はいは〜い、タイガくん♪まずはティ―をどうぞ♪」
ティ―…紅茶をタイガが腰掛けているソファ―の前にあるテ―ブルに置くウィズ。
そして自分のをテ―ブルをはさんだ向かい側にあるソファ―の前に置き、そのままソファ―に座る。
ついでに言うと、テ―ブルの上にはそのほかにもお菓子が大きな皿に山のように積まれている。
紅茶を差し出されたので、まずは一口飲む。
…なんかこうしているとピロティでみんなと一緒に雑談をしていたときのことを思い出してしまう。
実際雰囲気と状況なんてそれにはるかに近く、相手がティレクたちの代わりにウィズがいるようなものだった。
「…ん?私の顔に何かついてる?」
ずっと見られていることに気づいたウィズ。
気づかれて顔をそむけるタイガ。
バリボリバリボリ……………
ズズ―――………
…………………………。
菓子を食べる音。
紅茶をすする音。
そして沈黙。
……………………………………………………。
「静か過ぎるんじゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――――!!!!!」
飲みかけてた紅茶をつい噴き出してしまうタイガ。
静寂をものの見事に粉砕するウィズの声。
「タイガくんッ!何か話題とかないの!?なんでもいいからさぁ!」
「え、あ〜…。」
こちらに来てまだ1日目。
こちらの話題なんて正直なかった。
しばらく考えて…
「そういえばさ。ルシアって何者なの?」
「へ?ルシアちゃん?私の友達兼リ―ダ―だけど…。」
いや、そんなウィズとルシアの関係を聞きたいんじゃなくて―――
「そうじゃなくてさ。その…どこからやってきたのかとか…。」
あ、そゆこと。とばかりの表情になるウィズ。
「どこからやってきたのかって………ここだよ。」
「ここって?」
「ここって言えばここだよ。惑星『カムラン』出身。」
「そんなバカなッ!『カムラン』は、だいぶ昔から人が住めないような惑星じゃないか!」
いや、こいつらを除いてだけどさ………。ついでに言うと自分も。
「でもここだよ。『カムラン』出身だって本人からちゃ〜んと聞いてるんだから。」
………。
「いつから?」
「いつからって、ずっと昔だよ。」
「昔ってどのくらい?」
「……………言っても信じられないと思うよ。今のタイガくんには。」
「それでもいいからさ。」
タイガのしつこさに観念したのか、ウィズはこう言う。
「約550年。」
「………は?」
「いやだから、約550年前から。」
…。
……。
………。
…………。
……………。
「うそでしょ。絶対。」
「ホントだって!やっぱりタイガくん信じなかったぁ〜。」
やや怒り口調になるウィズ。
「だって約がついてても550年だよ?そんなに生きられるはずないじゃない。」
「生きられるんだよ。ルシアちゃんはねぇ〜。」
その言葉の後、ウィズはこう言った。
「人間じゃないんだよ。私と同じでね。」 |