第5話〜ぶらり遭難の果てに・・・〜
広大な宇宙。
そこには、数え切れない数の星があり、惑星があり、命がある。
そして、その命の数だけ、喜びが存在する。
また、悲しみも・・・・・・・。
タイガたちは現在、『空間穴転移移動』を使っての航行をしていた。
「このまま行くと、どこにつくの?ティレク。」
「さあな。宇宙視点からしてみれば俺の知識や地理なんて1ミクロの点以下だろうし。正直、お前も知ってるだろう?宇宙に出たのは初めてだって。」
「まあね。」
今のタイガたちの乗っている小型船は、難破船当然。ある意味ぶらり旅なのだろうが・・・。とにかく、このようなぶらり旅は2人も望んじゃいないだろう。
切実に救助、または適当な人の住んでいる惑星に着陸したい思いの2人だった。
「そろそろ『転移移動解除』するぞ。」
「うん。」
『転移移動解除』して、再びもとの宇宙空間に出た小型船。
周りに惑星はあるが、明らかに人の手は入っていないような感じだった。
「・・・ハズレ。」
「仕方ないからしばらく経ってからまた『空間転移移動』しようか。」
「だな。」
『別空間』に入っての『空間転移移動』をせずに、普通に航行するタイガたちの小型船。
惑星間を潜り抜けるように移動しながら、『空間転移移動』できるまで通常航行する。
と、そのとき。
バシュウゥゥゥゥゥン
突然、タイガたちの小型船から1000キロほど離れた場所に大型の船が現れた。
それは、タイガたちにも小型船に標準装備されているレーダーでわかった。
「おッ!!船が突然でてきやがった。」
「その・・・・・さっき僕たちがしていた『空間転移移動』から『転移移動解除』をつかったからじゃないの?」
「あ、そっか。まあとにかくこれで・・・。」
と、ティレクがいいかけたとき、突然通信が入った。
通信相手は目の前の大型船だった。
「・・・・・はい。」
とりあえず、通信にでるタイガ。
「キミ達、どうしてこんなところにいるんだい?小型船でこんなところに来るなん
て・・・。しかもその船、緊急用のシャトルじゃないか。」
通信越しから聞こえる声は男性のものだった。
「じ、実は僕たち、ちょっと事故にあってしまいまして。」
「事故?」
「はい。それで、ここまでさまよってたんですけど・・・。」
と、タイガ。
「・・・・・・・わかった。とにかく、そちらに船を出すからその船に従って航行してくれ。」
「は、はい!」
そう言うと、通信は切れた。
「いや〜。助かったなタイガ。」
「そうだね。これでたすかったぁ。」
そして、ものの数分後。男の人が言っていた船が・・・・・というより戦闘機だった。その戦闘機から通信が入る。
「はい。」
再び通信に出るタイガ。
「お待たせしてすいません。」
声は女性のものだった。
どうやらさっきの男の人とは違うようだ。
「それでは、私についてきてください。」
「あ、はい。わかりました。」
そのタイガの声を聞くと、通信は切れた。
そして、言われるとおりにその戦闘機についていった。
また、これが始まりだった。
壮大な冒険の幕開けの・・・。
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