第58話〜これからどうしようか…〜
セルリアを部屋の外へ連れ出して、現在主要メンバ―はピロティに集合していた。
主要メンバ―というのは、カイル、ティレク、セルリア、ミラ―ジュ、シャ―プ、ラピスのことである。
ピロティに設置されているテ―ブルの上には、いつものことながら菓子類と紅茶人数分がセッティングされていた。
ちなみに『ラグナエ―ス』は、ラピスも戻ってきて、補給も終わったので再び宇宙を航海中である。
「ところでラピス。アンタ、だいたいの場所は想像がついているって言ってたけど、どこなんだい?」
「ああ。そのことか。あくまで推測の話になるが、それでもいいか?」
ろくな情報がないので、ラピスの言葉にその他全員はうんと頷く。
「はっきり言うとすごい単純と言えば単純な考えなんだけどな。ああいうやつらはたいてい自分たちの存在をなるべく知られないように、人目に付かないような場所に本拠地があるはずだ。例えば…………………………人が住めそうにないところとか。」
「たしかに、その通りかもしれないねぇ。アンタに致命傷を負わせられるほどの凄腕のやつらなのに、知っている人がいないんだからね。」
「まぁとにかく。まずは人目につかないような場所で人が住めそうにない場所を探せばいいんでしょ?」
と、ミラ―ジュ。
「よし。それじゃオレはブリッジに行ってレ―ダ―で調べてみるよ。」
「レ―ダ―でそんなことまで調べられるのか。」
さきほどから菓子類をパクパクを食い荒らしているティレクが言った。
「ああ。この『ラグナエ―ス』はそこらの戦艦よりはるかに優れているんだ。それにこの『ラグナエ―ス』は、『超高度先史文明時代』の産物だしね。」
そう言うとカイルはブリッジへと向かった。
そして再び菓子類を食べ始めるティレク。
「……………あんたさぁ。自分の親友がどっかいっちゃったっていうのに、よくもまぁのんきねぇ。」
おもわずそう言ってしまうミラ―ジュ。そりゃそうだろう。
「大丈夫だって。タイガのやつなら大丈夫だ。」
「なんでそんなこと言い切れるのよ。」
「親友兼心の友だからさ。」
……………。
どっちもほぼ同じような気がするが。
「親友だから、あいつを心から信じてやれるのさ。心から信じね―と、7年間も一緒に流浪の旅なんてできないしな。」
「……………。」
…ああ、そうか。
こいつは心から信じているから、タイガは無事だってはっきりと言えるんだ。
と、ついミラ―ジュは思ってしまう。
「さてとそれじゃ、俺様はトレ―ニングル―ムにでも行くぜ。」
菓子をさんざん食った後、ティレクはピロティから出て行った。
「……………じゃ、あたしもトレ―ニングル―ムにでも行くわ。じゃあね。」
ミラージュはそう言うとティレクの後を追うようにして出て行った。
残ったのは、シャープ、ラピス、セルリア。
特に何もすることがない3人は雑談でも始めるのだった。
一方こちらはタイガ。
どういうわけか、タイガはウィズの部屋にいる。
「やっほ―、タイガく〜ん♪頼みがあるんだけどさ♪」
大広間を出ると、ウィズに話しかけられる。
どうやら外で待ち構えていたようだ。
「なに?」
普通に言い返すタイガ。
いい加減タイガはこのウィズの扱いに慣れ始めていた。……………敵なのに。だけど、今は仲間。
「まぁまぁ、ここで立ち話もなんだしさぁ♪私の部屋に来ない?え、なに来てくれるの!?それじゃレッツゴ―――ッ!!」
勝手に1人で決定すると、ウィズはタイガを引っ張って自室へと連れ込む。
……………そして現在の状況へと至る。
(なんだか調子狂うなぁ。)
ついそんなことを思ってしまう。
ウィズは、自分が仲間になってから普通に話しかけてくるし…。
だいいち、もともと敵同士だったのにウィズはそんなこと全く気にしてない様子である。
なんて言うか……………天真爛漫。
そのため、下手な情が入りそうになるタイガ。
「…みんなどうしてるかなぁ。」
ふとそんな言葉を口にするタイガ。
怒ってるんじゃないだろうか。…いや、怒ってるだろうなぁ。
ろくにさよならも言わずに、ここに来たんだから…。
「はぁ〜。」
ため息をひとつ。
考えたところで、タイガにはわからない。
無情に時間が過ぎていく…………………………。 |