第54話〜質問タイム〜
「それじゃあ第1の質問。ここはどこ?」
窓越しから見ても砂嵐一色。はっきり言ってどこだかわからなかった。
「ここは、人類の母星『カムラン』だよ。今ではとてもじゃないけど、人の住めるような惑星ではないけど。」
これが『カムラン』。聞いたことはあったけど、実際に目の当たりにするのは初めてだった。
「じゃあ続けて質問させてもらうよ。人が住めそうにない惑星に、なんで君たちは住んでいるのさ。」
「簡単なこと。見つかりにくいからだよ。敵にね。」
敵……この人たちの言う敵とは僕たちのことなのだろうか。
「その敵ってさ。僕たちのこと?」
「いや。少し違うね。」
意外な回答。
「そもそも、キミはもうボクたちの仲間じゃないか。まぁキミの言っている『僕たち』はたぶんつい最近まで共に行動をしていた人たちのことだろうけど。」
無論だ。
そもそもタイガは、完全にルシアたちの仲間になる気はなかった。
半ば強引……………というより強引に仲間にされたのだから。
「じゃあ君たちの敵とは何なのさ。」
その質問に、ルシアは少し考えるようなしぐさをする。
そして…
「ごめん。それだけは今のところ教えられないな。」
「どうして?さっきなんでも答えてやるって言ったばかりじゃないか。」
「今言ったところで変な人扱いだろうしね。」
十分変じゃないかというツッコミは伏せておく。
話は続く。
「まぁ、ボクたちの敵は『ラグナエース』の人間たちじゃない。本当の敵は別にあるんだ。『ラグナエース』の人間たちはあくまでオマケの敵って感じだよ。」
「オマケって……。」
タイガは『ラグナエース』の人たちの強さを知っている。
少なくともほとんどの人たちは並の人の戦闘能力を凌駕していた。
……………戦闘員たちの戦闘能力は今はなんとも言えないが。
そんな人たち相手がルシアたちにとっては『オマケ』レベルなのかと考えると、本当の敵の強さの程がうかがえるような気がするタイガ。
とは言え、本当の敵がなんなのかを聞くには今のところ無理らしいのでひとまず気にしないことにする。
「それはそうとタイガ。『ラグナエース』は何のために旅をしているのか知ってるかい?」
「え?」
そういえば前、カイルに聞こうとしたのだが結局聞けなかったことだった。
「いや。知らないけど。」
「じゃあここで教えてあげるよ。」
「…。なんで『ラグナエース』のこと知ってるの?」
「オマケの敵とは言え、敵のことはちゃんと調べないといけないからね。」
『オマケ』という言葉がつくだけでここまで腹が立つものなのか……。
タイガは今、それを感じている。
次にルシアから発せられた言葉は意外なものだった。
「簡単に言うと、『ラグナエース』がキミに出会うまで調査していたものと、ボクたちの敵は、実は同じ可能性があるんだよねぇ。」
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