LEGEND『伝説』【輪廻の出会い】(53/82)縦書き表示RDF


LEGEND『伝説』【輪廻の出会い】
作:なかたく



第52話〜遠い記憶〜


そこは荒野だった。
ただ、灰色の地面ではなく赤く血で染められた地面・・・。
血の臭い・・・。気分のいいものではない。
その血の発生源であるたくさんの兵士たちの死体がところどころに山積みにされていた。
そんなところに、青い髪の青年と銀色の髪の少女が互いに剣を構えて向き合っていた。
「ヴァイン。あなたはここで終わりです。自己の判断だけで滅びかけている世界を立て直すことはできないッ!」
銀色の髪の少女が青年に言った。
「だがその自己の判断がより崇高なものならば、周りの者の意見に耳を傾ける必要はないのではないか?ルシア。」
平然と言ってのける青年。銀色の髪の少女が言うには、その青年はヴァインという名のようである。
そして、銀色の髪の少女はルシアという名らしい。
「そんなことはありませんッ!崇高かどうかは自分の意思だけではなく、周りの者の意見も必要ですッ!ましてやこれから本当の戦いが始まりますッ!おそらくは今回起きた戦争よりも大きな戦いが!」
「そんなことくらいわかっている。だから僕は最も優良な方法を民に教えるつもりだ。」
「それは自分の意思しかないではありませんかッ!」
「それでかまわない。」
「かまわなくなどありませんッ!あなたがこれ以上身勝手な行動をするというのなら・・・・・・・ッ!!」



















「・・・・・・・夢、か。」
目を覚ますと、タイガはベッドの上で眠っていた。
(それにしても・・・・・ずいぶんとリアルな夢だった。たしか・・・・・。)
タイガは夢の内容を思い出そうとする。・・・・・だが、なぜか思い出せない。
頭の中にもやがかかったようだった。
なにかとても重要なことだったと思う。
なんかこう・・・・・夢というよりは、記憶を眠っている間に再生させたような・・・。
と、そんなところにコンコンと扉のノック音がした。
「・・・・・だれだい?」
カチャリと扉を開けて出てきたのは・・・・・
「ハロ―!!タイガく〜ん♪ひっさしっぶりぃ〜♪」
扉を開けるなりなれなれしく抱きついてくる魔女。
その魔女には、タイガは見覚えがあった。
「き、君は確かウィズ!」
抱きついてきた魔女を引き剥がしながらタイガは言った。
「ピンポォ〜ン♪大正解ッ!」
「なんで君がここに?」
「そりゃ私もセシルとオーガナイトと一緒の組織の人だもんねぇ〜♪」
まさかこんなところで会うとは・・・。
驚きを隠せないタイガ。
「あ、そうそう。ちょっとタイガくんにこれから私たちのリーダーに会ってもらいたいんだ。いいっしょ?」
現在タイガはこいつらの仲間。従うしかないと思い、こくこくと頷く。
「じゃあけって〜い♪じゃ、ついて来て。」
そういうウィズに、タイガはついていくことにしたのだった。












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう