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LEGEND『伝説』【輪廻の出会い】
作:なかたく



第51話〜カイルとシャープの胸騒ぎ〜


「お、来たよオーガナイト。」
「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!お出ましかああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
『グリーンヴェル』の外に、1人出てくるタイガ。
近くに仲間の気配はないようだ。
「ふふ・・・。少し暗い顔してるね。・・・・・ははぁ〜ん♪さては、大切な人に別れでも告げて来たのかい?」
その言葉を聞いた途端、タイガの目付きが鋭く変わり、セシルをにらみつける。
「ごめんごめん。失言だったね。これから仲間になるんだ。仲良くなろうよ、タイガ。」
「好きで仲間になったんじゃないけどね。」
呟くようにタイガは言った。そりゃそうだろう。
あの状況なら、ほとんど脅しとしか言いようがない。
ラピスに瀕死の重傷を負わされ、挙句他の仲間も同様の苦しみを与えるといわれたのだから・・・。
それに比べたら、自分がこいつらの仲間になるだけでそれがなくなるのだから、条件としてはやすいのかもしれない・・・。
「さぁ、行こうか。」
「・・・・・あぁ。」
そう返事するタイガの足取りは重かった。








「でひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ・・・!俺様だいふっか―つッ!!」
カイル、ミラージュ、シャープがいるピロティで3人に向かってブイサイン。
恐ろしいほどの再生能力。実はポ○モンの『じこさいせい』とか覚えているのではないだろうか。
「ったく、心配させんじゃないわよ。」
心配のもとをつくった張本人であるミラージュがティレクに言った。
「はははははは!!俺様は、全世界の女の子のためにも、そう簡単にくたばるわけにはいかないのさぁ!!」
「一度くたばって輪廻転生してその性格直したほうがいいと思うわよ。」
「輪廻転生しても、俺様の性格は変わらないぞ!絶対ッ!!」
むしろ今までよりやかましくなったのは気のせいだろうか。
そんなことを思いながら、シャープは自分で入れた紅茶を一服した。
「そう言えば、タイガはどこ行ったんだろうねぇ。」
「ん?タイガまだ帰ってきてないのかい?てっきり部屋の中にいると思ったんだけど。」
「いなかったよ。部屋にも。」
「じゃあ・・・。まだ『グリーン・ヴェル』にいるとか・・・。」
「そうだといいんだけどねぇ。それにおかしいのはそれだけじゃないさ。」
と、シャープはカイルに言った。
その内容は、カイルにもわかっていた。
「ラピスのことだね?」
「ああ。あの子が瀕死の重傷なんて、絶対ただ事じゃないことが起きたって事だよ。」
「そういえば・・・・・何か爆発音が聞こえたけど・・・。」
「アタシも聞こえたよ。あれが何か関係あると考えるのが妥当だろうね。」
ついでに言えば、ラピスがティレクが入院していた病院で入院することになったので、『ラグナエース』の出発は先延ばしされていた。
「・・・・・それで、もうひとつあるんじゃない?シャープ。」
「へぇ〜。わかってたかい。」
「内容はわからないけどね。」
「セルリアのことさ。」
「セルリア?たしかに、ここに来てないけど・・・。」
「あの子は部屋にいるよ。呼び出そうとしても返事のひとつ返ってこないのさ。」
「ふ〜ん。珍しいね。」
カイルは紅茶を一服。普段は何も言わずともセルリアが紅茶を用意してくれるのだが、いまは部屋の中。
「ただ、壁に耳を澄まして聞いてみると『ウナバラさん、ウナバラさん・・・。』って涙ぐんだ声で聞こえるのさ。」
っていうか、そんなことするのかこの人は・・・と、口には出さないが思うカイル。
「じゃあタイガにも何かあったのかなぁ。」
「このまま『ラグナエース』に帰ってこなかったら、何かあったと考えるべきだろうね。」
ことが予想以上に重大な感じがしてくるカイルとシャープ。
そんな2人をよそに、ティレクとミラージュは互いに言い争いをしている。
『色魔男』と『怪力女』の言い争いである。
「まぁとにかく。アタシはこれからセルリアの部屋に行ってくるよ。」
「オレも行こうか?」
「女同士の話に、男は邪魔さ。」
「そうか。じゃあ頼む。くれぐれも手荒な真似はしないでよね。しないと思うけど。」
「わかってるって。」
シャープはそう言うと、セルリアの部屋に向かった。
ピロティに残ったのは、カイルと『色魔男』と『怪力女』の3人である。
シリアスなムードが、『色魔男』と『怪力女』のせいで台無しになるのだった。












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