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LEGEND『伝説』【輪廻の出会い】
作:なかたく



第49話〜タイガの選択〜


タイガはもう我慢の限界だった。
怒りが我慢や忍耐と言ったものでは抑えきれないので、後先考えずにタイガはその2人に突っ込んで行く。
「バカ!!タイガまてッ!!」
ラピスが言ってもすでに遅かった。
得物まで抜き、タイガは混信の限り斬りかかる。
「ふ。」
口元を緩ませるセシル。と、同時に攻撃対象をタイガに変更する。
「爆・烈・斬ッ!!」
刃に魔力をまとわせ、混信の限り振りかぶった剣を振り下ろす。


キイィィィィィィン


そんな金属音がしたかと思うと、タイガの攻撃はセシルの槍によって受け止められていた。
「このッ!」
「子供だねぇ。」
「なんでさッ!」
「感情のままに行動するなんて、知能の発達していない子供、・・・・・いや、ガキのやることだよ。」
交差した状態からそのまま押し返すセシル。
「感情のまま動いていると―――――。」
槍を構えなおし、そして・・・


ズバアァァァ・・・


「痛い目を見るのさ。」
「ぐああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
袈裟斬りで、右肩から斜めに左わきの下まで斬りつけられ、吹っ飛ばされるタイガ。
そのまま痛みのあまり絶叫する。
「殺しはしないよ。殺しちゃ怒られるからね。」
「タイガッ!大丈夫か?」
「ハァ・・・ハァ・・・。」
傷口を押さえ、苦痛の表情をしているタイガ。
「頼むからさ、ぼくたちの仲間になってよ。仲間になったら、こ〜んな痛い目をみないで済むんだからさ。」
「だから・・・・・断るって・・・言ったじゃないか。」
「あぁ、そう。」
そう頷くとセシルの視線がタイガから傍にいるラピスへと変わった。
「・・・・・おれと戦うってのか。」
「そうだねぇ。タイガがおとなしく来てくれないなら、タイガの仲間であるキミを殺すしかないねぇ。」
セシルは突きをする体勢をとる。
それを見て、ラピスも得物である短剣を抜く。
「タイガ、キミが来ないなら仲間に痛い目をみてもらうよ。」
言い終わると同時に一気にラピスめがけて突っ走る。
ラピスが紙一重でそれを避けようとビュンッと風を切るような音がして、ラピスの腹部をかすった。
「避けたつもりかい?」
槍をそのままラピスの避けた方向へと振るうと、
「ぐあぁッ!!」
今度はかすり程度ではない。
ラピスの腹部一直線に槍で斬られた痕ができた。
そしてそのままセシルは突きの体勢をとると、体勢が崩れたラピスにとどめの突きを入れた。
「―――――――ァッ。」
声にならない悲鳴を上げるとラピスはぐったりと動かなくなる。
限りなく胸に近い部分をラピスは突かれたのだ。
タイガはあまりのショックに一瞬何が起きたかわかっていなかった。
「・・・・・ね、タイガ。他の仲間たちにもこんな目に遭わされたくなかったら、ぼくたちの仲間になってよ。」
槍から抜かれるラピス。そのまま人形のようにばったりと自分でつくった血溜まりに倒れる。
・・・・・・・死んだのか?
そう思うと、タイガは頭の中が真っ白になった。
自分がこいつらの仲間にならないせいで、仲間が・・・。
おまけにこいつらは自分が仲間にならないと他の仲間もラピスと同じ目に遭わせると言った・・・・・。
「・・・・・・・・・セシル。」
「なんだい?」
「僕が仲間になったら・・・・・・・他の仲間には手を出さないんだね。」
「向こうから何もしなければ、何もしないさ。約束するよ。なぁ、オーガナイト。」
「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!その通りだぜえええええぇっぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!!!」
そうか・・・。
それなら安心だ。
仲間に自分を追ってこないように言えば、仲間に危険はない・・・・・。
「・・・・・わかったよ。あなたたちの・・・・・仲間になるよ。」
うつむき気味に言うタイガ。
その返答に満足したのか、セシルは口元を緩ませる。
「・・・・・ただ。」
「ん?」
「ただ・・・・・今一度仲間に会わせてくれないかな。少しの時間でいい。」
「・・・ああ。いいとも。別れの挨拶は必要だからねぇ。それじゃあぼくたちは、町の外で待っとくよ。」
「・・・・・・・ああ。」












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