第43話〜ミラージュ大活躍?〜
ガチャン
「ちょっと!!なんであたしたちが捕まらなきゃなんないのよッ!!」
ここは城の地下。
じめじめと湿気があり、おまけに蒸し暑い。
そんな地下にある牢屋にタイガたちは放り込まれていた。
「だまれッ!!王女様を連れまわしていた曲者どもがッ!!」
見張りからそう怒鳴られる。
「王女って、やっぱりあのラピスのことですか?」
いまだに信じられないタイガが見張りに質問してみると、
「そうだ。あのお方こそ惑星『スレイミア』の王女、ラピス・スレイミア様だ。」
「でもアンタたちのいうその王女様とやらは、この惑星を出てから盗賊まがいのことをしてたんだけどねぇ。」
「だまれッ!!王女様がそんな下賎なまねをするわけないだろッ!!」
「実際にしてたのよッ!!どこまで頭固いのかしらこのデカブツッ!!」
「だまれッ!!見るからに暴力そうな女がッ!!」
プッチイィ〜ン・・・・・
なにか切れてはいけないものが切れたような音。
「暴力」、「怪力」、「バカ」、「阿呆」、「クソ」、「脳味噌筋肉」などの言葉をミラージュに言うと相手を破滅へと導くのだ。
その中で「暴力」、「怪力」、「脳味噌筋肉」の3つはその確率が最も高い。
「ふっふっふ・・・。」
突然含み笑いをしだすミラージュ。
「最近は死に急ぎたがる若者が増えてホント困るわねぇ。」
「お、おいミラージュ。さすがに今の状況じゃまずいって。」
シャープが言うが、ミラージュは聞いてもないようだ。
ふらふらと鉄格子をつかむミラージュ。
「ふん。所詮牢に入れられたネズミどもがこの見張りである俺に何ができるというのだ。」
「・・・・・。」
グニ・・・・・
そんな音と共に、鉄格子がぐにゃりと左右に曲げられ、人一人通るには十分すぎる隙間ができた。
「な。なんて怪力だ。」
怪力・・・。
その言葉に眉をピクリとさせるミラージュ。
破滅の言葉を2つも言うとは、よほど死にたいようだ・・・・・。
ポキポキ・・・・・ゴキッ
見張りに近づきながら手を鳴らし始めるミラージュ。最後やけに重い音が聞こえたが気にしない。
「お、おいッ!!おまえたち2人ッ!!この女をどうにかしろッ!!!」
見張りが叫ぶが、タイガとシャープは座禅を組んで手を合わせていた。
ご愁傷様・・・・・という意味を込めて。
ガシッと見張りの胸倉を左手でつかみ、右手で見張りの顔を往復ビンタ。
事務的かつ機械的に、それでいて無表情のままビシバシビシバシとビンタをする姿はいろんな意味で怖い。
それも目にもとまらぬ速さ!1秒につき往復5回のペースで。
「ぎょあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・!!!!!」
暑苦しい牢屋に、見張り兵の叫び声が無情に響く。 |