第42話〜スレイミア到着、そして災難〜
「ウィズ。」
「はいは〜い♪なになにルシア様。」
銀色の髪の少女ルシアに呼ばれ、返事をしながら傍へ寄ってくるウィズ。
「キミにちょっと頼みがあるんだけど。」
「なんですか?」
ルシアは耳を近づけるようにと手で合図をする。
そして小声でその頼みを伝えた。
「りょ〜かいりょ〜かい♪も〜まっかせちゃってくださいルシア様♪」
そう言うとウィズは『空間移動』でその場から姿を消した。
「さぁて。どう出るかな、元英雄さんは。」
呟くように言うとルシアは砂塵が吹き荒れる外の景色をなんとなく見るのだった。
一方タイガたちは現在、惑星『スレイミア』に着陸していた。
『スレイミア』の首都『グリーンヴェル』。そこにタイガたちはいた。
建物はレンガでできたものが多く、ちょうど東西南北に首都の出入り口がある。
その出入り口からそのまま直進していけば王様が住んでいる城へ直行できるように道路が整備されていた。
「いやぁ〜。この大地に立つ感覚、ひさしぶりだねぇ〜。」
『スレイミア』の大地に足を踏み入れたシャープの第一声。
今まで『ラグナエース』の中にいたので生の大地の感覚が久しぶりに味わえてうれしいのだろう。
「まぁね。それより早いとこ王様と面会に行こうよ。」
「全く、カイルのやつ。こんなときに限って仕事があるんだから。こういう仕事こそ艦長のカイルがやるべきでしょッ。」
やや不満&怒り気味のミラージュ。
「アンタが言うな。だいたいアンタのせいなんだから。ティレクを虫の息まで叩きのめしたせいでアタシたちが代わりに面会する羽目になったんだからね。」
なるほど。要するにサンドバックから救出されたティレクは着陸と同時に病院送り。
その連れとしてカイルが行ったというわけか。
「まぁとにかく。早いとこ終わらせればいいだけのことだって。じゃあ、行こうか。」
「いかねぇ。」
そう言ったのはラピスだった。
「な、なんで?」
タイガが尋ねるが、
「行きたくねぇんだよ。」
「いや。その理由を聞いてるんだけど。」
「だから行きたくねぇから行かねぇんだよッ!」
怒りながら辺りを先程からきょろきょろ見渡しているラピス。
はたからみればそれは・・・・・
「ラピス。何あんた変な行動とってんのよ。」
ずばりミラージュに言われる。
「え?あ・・・いやその・・・。」
とそんなとき。
「見つけたぞッ!!」
「やばッ。やっぱきやがったッ!!」
ラピスが言ったときには時すでに遅し。城の兵士であろう人たちに囲まれる。タイガたちも。
「え、ええ!?なに、何なのさ?僕たち何か悪いことしたっけ?心当たりがあるとすれば『ラグナエース』のコンビニに売っていたアイスの当たり棒を偽造したくらいだけど。」
「ってアンタ真面目人のくせにそんなことしてたのかよッ!!」
ちなみにそのあとそのバチが当たったのか、タイガが腹痛になったと言うことはトップシークレットである。口が裂けても言えない。読者の皆さんには言ってしまったが・・・。
「抵抗はしても無駄ですよ。王女様。」
この兵士たちを率いている隊長であろうその人がラピスに言う。
「この者たちはどうします?」
「一緒に連れて行くぞ。王女様を連れまわしていた曲者だ。」
「わかりました。」
数十秒思考が停止したラピスを除くタイガたち。
そして次の言葉を叫ぶ。
「「「王女様ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁぁぁッッッッッッッッ!!!!!?????」」」 |