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LEGEND『伝説』【輪廻の出会い】
作:なかたく



第30話〜セルリア奪還戦16 奪還〜


魔女、ウィズはそう言うとタイガたちとの間合いを少しとる。
そして、ウィズは杖を構えると足元に魔法陣を展開させる。呪文の詠唱をする気だ。
それもこの魔女の能力から見てかなり強烈な一撃を持つ。
「浄化の光よ。我が前に立ちはだかるものをひじりの檻に閉じ込めよ。・・・・・シャイニング・プリズンッ!!」
ウィズが詠唱を終えると、タイガたちが倒れている場所に魔法陣が現れ、無数の光がその魔法陣の中に降ってくる。
「があああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・!!!!!!」
絶叫。それも断末魔にはるかに近い。
魔法陣の中に降ってくる無数の光はタイガたちの身体を中まで焼き尽くすほどの熱があった。
その熱に身体を焼かれる痛烈な痛みをタイガたちを味わった。
「どう?私ってやっぱり強いでしょ?」
強いなんてレベルじゃなかった。
どう考えても現在のタイガたちは歯が立たない相手だった。
アリ数匹が象1頭と戦っている・・・そんな感じだった。実力差がありすぎる。
「ぐ・・・・・ぅぅ・・。」
かろうじてタイガはまだ意識があった。
他の3人は先ほどの攻撃を受けて、死には何とかしていないようだが気絶している。
「でも、まだ意識あるんだねぇ〜。体力は見かけによらずバリバリあるって感じ?」
そう言うウィズも見かけによらず恐ろしく強い。
「はぁ・・・・・はぁ・・・。」
アリが一匹になっても象に立ち向かおうと立ち上がり得物を構える。
「へぇ〜。おまけに立っちゃったりもできるんだ〜。」
へぇ〜、とばかりウィズは感心する。
「はあああああぁぁぁぁぁぁッッ!!!」
タイガは走る。それも並の速さではなかった。
肉眼で追いきれるかどうかというくらいの速さ。
「うを!!」
その速さに驚きを隠せないウィズ。
やばいと思ったのかシールドを身の回りに展開させる。
爆裂突刃破ばくれつついじんはッ!!」
ウィズ・・・のシールドに渾身の爆裂斬で攻撃する。


ピシ・・・


(にゃんとぉ!!)
シールドにひびが入りやや冷や汗を流すウィズ。
そこに間髪入れずに突き攻撃を放つ。


パッキイィィン


ガラスが割れたような音がすると同時にウィズは突きの衝撃波で大きく吹き飛ばされる。
「うぅわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――!!!!!」
そのまま『コメット・カリバー』に激突。衝撃波のせいで砂煙が発生。
「はぁ・・・はぁ・・・。」
肩で息をするタイガ。
体力がギリギリの状態でタイガの持つ技の中で高威力を持つ剣術を使ったので、そのせいであろう。
やがて、砂煙が晴れると
「ぃったぁ〜。さっきのは効いたぁ〜。」
ウィズが腰をさすりながらよれよれと立っていた。
パッと見た感じ外傷はほとんどない。
「そんな・・・。」
自分の手持ちの技の中で高威力の技を受けてもあの程度。
アリがアリ専用のバズーカ砲を撃ったところで象にはかすり傷程度のものなのか。
絶体絶命。そう思ったタイガ。
一方ウィズは『コメット・カリバー』を見てなにやら考えている様子。
そして・・・
「このまま叩きのめしてあげたいけど、こんなデカイの私1人で持ち運べないから今回は引き返すね〜♪」
そんな一言を言うと、ウィズは突然その場から消える。
「『空間移動』か・・・。」
だが助かった。感謝すべきは『コメット・カリバー』の大きさと言ったものか。


おーいッ!タイガーッ!!


遠くで自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。
振り返ってみるとシャープが走りながら手を振ってこちらに向かってきているところだった。
やがてタイガのところへ来る。
「はぁ・・・はぁ・・・まったく、こちらも大変だったんだねぇ〜。」
息を切らしながら言うシャープ。
シャープの身体にはいくつもの傷跡があった。
「シャープこそ、あのジークなんとかって人に苦戦していたようだね。」
未だにジークフリートの名前を覚えていないタイガ。
「まあとにかく。通信で『ラグナエース』を呼ぶからちょっとまっといてくれ。」
シャープは通信を『ラグナエース』に入れ、艦長と話し始めた。
(あ、そうだッ!)
タイガは思い出すとすぐさまセルリアの元へと駆け出す。
セルリアは『コメット・カリバー』の中にいた。
『コメット・カリバー』とセルリアと分けて運ぶのは面倒だったのだろうか。
幸い、セルリアに何にも外傷は無い。
「・・・・・ふぅ。よかったぁ。」
無事を確認すると、タイガは安堵の息を吐いた。


シャイニング・プリズン
詠唱文:浄化の光よ。我が前に立ちはだかるものをひじりの檻に閉じ込めよ。
説明:光系中級魔術。
対象の敵の足元に魔法陣が現れ、無数の光を魔法陣内に降らせる。

爆裂突刃破ばくれつついじんは
最初爆裂斬で攻撃し、その後突きの衝撃波で大きく吹き飛ばす。











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