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LEGEND『伝説』【輪廻の出会い】
作:なかたく



第1話〜プロローグ〜


フェート暦2050年。
大きな争いは表面上では起きていない時代。
ここに、1人の青年はいた。
「・・・・・ふあぁ〜・・・。」
澄み切った青空の下でひとつ、大きなあくびをする青年。
青年の髪の色は青色。服装はTシャツに上着を羽織っているだけの軽装で、ジャー
ジのズボンをはいている。そして、ジャージのベルトには剣の鞘がぶら下がってい
た。
「きょ〜うもぶらぶらひっとり旅〜♪行く先決めずにまっしぐら〜♪」
青年オリジナルソングを歌いながら草原の中を歩き続ける。
「おい、タイガ。ちょっと気がぬけすぎなんじゃねーのか?」
「しかたないじゃない、ティレク。何にも起きないから気がだれるって。」
青髪の青年、タイガに話しかけたのは、金髪の青年だった。
金髪の青年の名前はティレク。背中に槍を背負っているところから槍使いだろうと
想像できる。
「まあまあそう言うなって。なーんにも起きないのはいいことじゃないの♪」
「まあね。」
ぬぼぬぼと町を目指して歩き続けるタイガとティレク。
・・・だが、
「・・・・・・・・・・てくれ。」
「・・・・・ん?」
「どうした?タイガ。」
「いや、何か聞こえたような気が・・・。」
草原にかける風と共に聞こえてきた声。その声は次第にはっきりと聞こえ始める。
「・・・・・すけてくれ。」
「行ってみよう。」
「しゃーねーなぁ。ほっとくわけにはいかねーし。」
タイガたちはひとまず声が聞こえてくる方角へと走っていく。



「・・・助けてくれッ!!」
そこには1人の人がいた。
大きなリュックを背負っているところから商業人か旅人の類だろう。
おそらく戦えないところを見ると前者の可能性が高い。
商業人は魔物に襲われていた。
体長が3メートルほどあるクマ型の魔物である。
「いくよ、ティレクッ!!」
「はいよッ!!」
タイガとティレクは互いに得物を取り出す。
「あ、あんたたちは?」
「あなたはさがってて下さい!!」
タイガがそう言うと商業人はひとまずその場から逃走する。
「さてっと。これで存分に暴れることが出来るってわけだ。」
ティレクはそう言うと口を緩ませる。
「そういう・・・・・・・・・ことだッ。」
タイガは一足飛びで魔物の懐に入り込む。
魔物はタイガの足のはやさに完全に不意をつかれた。
「はぁああぁぁぁぁぁ!!!」
タイガは大きく斬り上げで斬りつける。
「がああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
まともに喰らった魔物は激痛の悲鳴を上げる。
「もう一回!!」
続けて突き攻撃を放とうとするタイガだが、
「があぁッ!!!」
痛みで怒り狂った魔物に巨大な爪で攻撃される。さしずめ熊にちなみ『ベアークロ
ー』と言ったところか。
だが、紙一重で攻撃から防御に変えたおかげで直撃は避けられたが、衝撃だけは得
物を通じて喰らった。
「・・・つぅぅ。」
大きく飛ばされるタイガ。
魔物がもう一撃与えようと試みたとき
烈空破れっくうはッ!!」
魔物の背後から剣の斬撃が放たれ魔物はその場で息絶えた。
「まったく、ひとりでつっこみすぎだっての。」
「ティレク・・・・・ありがとう。」
危うく大怪我をするところを助けられ、タイガはひと言礼を言うのだった。












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