第9話〜艦内探索2 格納庫〜
「ここが格納庫。船や戦闘機を収納する場所よ。」
と、ミラージュが現在いる場所の説明をする。
タイガたちが、初めてこの『ラグナエース』に入った場所だった。
「ねぇ、あの機体は何?」
そう言ったタイガの視線の先にはセルリアが乗っていた戦闘機があった。
「なんか、救助されるときからずっと気になってたんだけど・・・。」
「ああ、あれは『スペース・フォース』って言う戦闘機だよ。」
タイガの質問にシャープが答えた。シャープはこの手の質問が結構得意だったりする。
「『スペース・フォース』って、何なの?」
「『スペース・フォース』ってのは、宇宙各地に散らばっていた大型の戦闘機のことだよ。大型の割には小回りが利くし、速度も出て軍が所有している戦闘機よりも圧倒的に高性能なんだけど適性のある人間にしか乗れないってのがデメリットだね。」
「なんで宇宙各地に散らばってたの?」
「さぁねぇ・・・・・。『超高度先史文明時代』の遺産だってことくらいしかわかってないねぇ。」
「それじゃあ、その『超高度先史文明時代』って何なの?」
再びタイガが質問をする。
「・・・・・あんたどこまで無知なの?」
「し、仕方ないじゃない!僕は10歳くらいのころから旅をしてて・・・・・成績も並以下・・・。」
最後の言葉が小さくなりながらそう答えるタイガ。
ちなみにタイガ、最初はミラージュたちのことを「さん」付けと敬語で話していたのだが、2人曰く「かたっ苦しい言い方はなしで!」と言われたのでいつもどおりの口調で話すことにしちる。
「と、とにかくその言葉の意味教えてよッ!」
「よっしゃあッ!!その質問には俺様が答えてあげましょーぞッ!」
「うわ。いつの間に復活したの・・・。」
いきなり復活していきなり会話に割り込んできたティレク。
そのティレクにミラージュは少したじろぐ。
「『超高度先史文明』のことだったな、タイガくん!」
「話の内容も気絶してたのにわかってるし・・・。」
実は気絶していたふりをしていただけではないか?と疑問に思ってしまうシャープ。
「まぁ、こんなやつだから気にしないでよ。」
とりあえず忠告しておくタイガ。
復活したのに完全無視なティレクである。
「おい!こら、タイガッ!!超高度以下略の説明してほしいんじゃねーのかYOッ!!」
「え?ああ、うん。そうだよ。」
「それじゃあ、説明するぜ。『超高度先史文明時代』とは、現在の文明が発達するより前に栄えていた時代のことだ。学者たちに言わせると、今より文明が栄えていたらしくてその『スペース・フォース』・・・だっけ?その戦闘機がその学者たちの意見が正しいことを証明しているらしいぜ。」
「あれ?ティレクって『スペース・フォース』のこと知ってたの?」
「名前だけな。実物とかは全く知らなかったけど・・・。とにかく、説明は以上だ。」
ティレクの説明を聞いて、ミラージュとシャープは驚いたような表情でティレクを見る。
「・・・・・・・なに?」
「いや、あんたがそんなに博学だったなんて・・・・・と思って。」
「ちょっとどころか、かなり意外だね。」
「・・・・・ひどい言われようだ、俺様。」
これも普段の行いというものだろう。自業自得である、ティレク。
「じゃあアタシが3機の『スペース・フォース』について、説明してあげるよ。」
シャープはそう言うと、近くにあったコンソールを触って、コンソールに標準装備されているモニターに『スペース・フォース』の画像を表示させた。
最初に映し出されたのはセルリアが乗っていた黄色の横ラインが入った戦闘機だった。
「まずは、この機体。アンタたちを助けたセルリアの『スペース・フォース』である『コメット・カリバー』。性能のバランスは3機の中でナンバー1で、武装は中距離ビーム砲、レーザーファランクス、小型ミサイル。」
セルリアの戦闘機の説明を終えると、次は別の戦闘機の画像が映し出された。
戦闘機の形はさきほどの戦闘機とあまり変わらないのだが、武装が大きく変更されているものだった。
また、セルリアの機体と同じく今度はオレンジ色の横ラインがアクセントとして入っていた。
「これはミラージュの『スペース・フォース』である『アタック・セイバー』。近距離戦が得意な『スペース・フォース』だ。性能としては『スペース・フォース』の中でもっとも小回りが利き、敵からの攻撃をかわしやすい上に、スピードもトップ。ただ、装甲が他のに比べると弱いから耐久力は低いねぇ。武装は近距離ミサイル、バルカン砲、小形ビーム砲。」
言い終えると再びコンソールをいじり、別の『スペース・フォース』が映し出された。
これも、基本的な形は同じなのだが、武装が大幅に変更されていた。
「これがアタシの『スペース・フォース』である『クレイジー・スコーピオン』さ。性能は重装備なためにスピードは遅く、旋回性能もやや劣る。が、その分は攻撃でカバーするのがアタシの機体さ。攻撃は最大の防御ってね。武装は、レーザーファランクス、中距離ミサイル、電磁砲、粒子砲、大口径ビーム砲。」
最後の『スペースフォース』の説明が終わると「こんなもんでいいか?」と、シャープが言った。
「うん。けっこうわかったよ。ありがとう。」
説明してくれたお礼を言うタイガ。
「そういえば、班長たちがいないわね。」
「ん?そう言われてみればそうだねぇ。休憩かねぇ。」
「班長って?」
と、タイガが尋ねる。
「ああ、作業中はここにいるはずなんだけど・・・・・まぁ、後日会えるさ。」
「まぁ、ここの説明はこれくらいだから次行くわよ。」
そう言ったミラージュが先導して次の場所へ向かうタイガたちであった。 |