序章
フェート暦1500年
「はああぁぁぁぁぁッ!!」
「くッ・・・このっ!!」
周りは戦争で倒れた兵士たちであろう死体が散乱し、土煙のうっすらと浮かぶ中
で、戦いは起きていた。
互いに武器である剣を互いの身体に斬りつけようとするが、お互い一歩も引かない
互角の勝負。
片方は17歳前後の青年で、もう片方は15歳前後の少女だった。
「てやッ!」
「あまいッ!」
カキンッ、キンッ・・・・・と刃が交差するごとに金属音が鳴り響く。
周りに何もないのでその鋭い金属音がよく響く。
「はぁ・・・はぁ・・・。」
「はぁ・・・・・はぁ・・・・・。」
互いに息遣いが荒い。どうやら相当の時間の間、戦い続けていたようだ。
「はあああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ
ぁ!!!!!!!」
「やあああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ
ぁ!!!!!!!」
キイイイイイィィィィィィィィィィ・・・・・・・・・・ン
荒れた野全体に響き渡るかのような、金属音が鳴った・・・・・・・・・。
フェート暦2050年
世界は平穏だった。
特に大きな争いもなく、ただ同じような時間が流れている。
タイガ・ウナバラ。男性。
そんな平穏な世界を旅する17歳の流浪の剣士である。
これは、この青年を中心に繰り広げられる物語である。
この物語の先にあるものは、
笑いか、悲しみか、感動か・・・
それはまだ誰にもわからない。
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