第8話 断りましょう。完膚無きまでに。
「・・・いやぁ、いい陽気だなぁ・・・。それに反比例して僕は鬱だ・・・」
え?なぜかって?そう、これ。えーと、あれ?あ、あった。
これこれ。この手紙のせいだよ。
いや、この手紙がラブレターとかなら文句は言わないよ。・・・いや、ラブレターには代わりは無いんだけど、差出人が・・・
男だ。
「・・・たまに、あるんだよなぁ・・・」
いくら女の子みたいだからと言っても、僕は生物学上男に分類される。だと言うのに・・・
「どうしようかな?」
・・・いや、違うよ?僕は健全な男子高校生だから女の子にしか興味は無いんだ。・・・ホントだよ?
僕が悩んでいるのは、どう断ろうかって事なんだ。
ちょっと行って、精神崩壊起こすまで言葉で責め続けるか、無視して行かないでおくか・・・
さてさて。・・・っと、いつの間にかもう時間じゃないか。
・・・行ってこようか。
「あのっ!読んでくれましたか!?」
「読んでなければここには来ていないよ?大体君はホモかい?それともゲイかい?と言ってもどちらも同じ意味なんだけどね。しかしながら僕にはまったく関係ないよ。生憎僕は生物学上男だからね。更に言うと僕にはその手の趣味は無いからね。もしかして君は僕の事を女の子だと思っていたのかな?そしたら君の目はとんだ節穴・アイだね。君は一回病院に行った方がいいよ。もちろん眼科じゃ無くて、精神科にね。大体からして僕にラブレターを出そうって言う事に意味はあるのかい?君はもっと社会について勉強した方がいいと僕は思うよ。」
おぉ。目の前の名もなき彼は、大口をあけて呆然としているじゃないか。
まるでハニワの様だね。彼はもう言葉さえ発する事ができない様だ。
「分かったかい?分かったらもう帰るんだね。僕も帰るから。早く帰ってケビンの世話をしなきゃならないんだ。」
そして僕は未だ呆然としているハニワによく似た彼を置いて足早に立ち去る。
「・・・キャットフード買わなきゃ。」
どれがいいかな?最近家計と僕の財布が肌寒くなっているから、あまり高いのは買えないな。
仕方がない。普通のキャットフードを買って帰ろう。
来ました。スーパー。さて、キャットフードはどこだろう。
お。あった。これだな。「普通の猫の為のキャットフード」。
これは・・・「普通の猫」って事は、なにか特殊な猫もいるのだろうか。まぁ、家のは普通だからこれでいいかぁ。
しっかりキャットフードを買って帰路につく僕。途中、コンビニの前に不良の方々がいたので、そこは迂回して帰った。
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