第7話 猫の名前は何?あーでもない、こーでもない。
「と、言う訳で猫の名前を考えようと思う。」
さてさて。今日も再び屋上に来ているのだけど、なぜかまたあの二人がいた。
どうせだから、あの猫の名前を付けて貰おう、と考え、こうなった。
「じゃあ、ありきたりでタマとかどうですか?」
「うーん・・・何かしっくり来ないんだよね・・・」
「太郎とかどう?」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・なによ?・・・」
「いや、気にする事じゃない。ただ君のネーミングセンスを疑うよ。」
「そうですね・・・」
「悪かったわね!」
「もしかしたら君の家にはそんな名前の動物がいるのかい?」
「・・・いる」
「ぶっ!っくはははははは!っくっくっ!あははははははっ!ぶはっ!」
「・・・なによ!いいじゃない!シンプルで!」
「まぁ、悪いとは言わないよ。・・・ぶぷっ!」
「笑うなぁぁぁぁぁあああっ!」
「で、改めて名前を決めようと思うんだ。さて、何か案はないかな?」
いやぁ後頭部がイタイ。まったく。殴る事無いじゃないか。
「じゃあ、ひろしとかどうでしょう。猫だけに。」
「僕の猫にそんな売れて無さそうな芸人の名前を付けないでくれよ。」
「じゃああんたは何がいいのよ?」
「そうだなぁ・・・マイクとかどうかな。」
「ジョンといい、なんでアンタは外国人みたいな名前ばかりつけるのよ?」
「もしかしたら僕の外国に生まれたかったと言う願望の現れかも知れないね。しかし君もしつこいね。いい加減その事は忘れてもいいんじゃないかな?」
「ああ、いいじゃない。今はもう友達いるですしょ?」
「え?」
「私達が、友達よ。」
「・・・・・・ぶっ!あひゃゃゃゃゃゃゃ!腹がっ!かははっ!よじれっ!あははははっ!」
「クサイ台詞いいますね」
「笑うなぁぁぁぁぁあああっ!」
再び殴られた僕。
いい加減頭蓋骨にヒビが入っているかも知れない。
「まぁ、友達って事は嬉しいよ。で、猫の名前を考えようか。」
「けっこういい事言ったのにそんだけ!?」
「じゃあ、ジェイソンとかどうでしょう。なかなか野性味があっていいと思いますよ?」
「うん。確に野性味はあるけど、そんな名前にしたら最後、僕は13日の金曜日をビクビクしながら過ごさなきゃいけないからね。それは止めておこう。」
「じゃあーーー」
「で、結局僕の猫の名前はケビンになりましたー。ばちぱち。」
「よかったですね。素敵な名前だと思いますよ!」
「もう何でもいいわ・・・」
「と、言うことで、僕はケビンの世話をしなきゃならないからもう帰るよ。また会えるかは分からないけど、またね。」
「また会いましょう!先輩!」
「あー。またね。」
帰路についた僕。
その帰り道に思い返す。
「そういえば、先輩なんて言われたのは初めてだなぁ・・・」
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