第46話 お花見ですか?
「よしゃ。花見に行こう!」
最近さらに暖かくなり、布団から出るのが億劫になりました。
どうも、リンです。
「……いきなりですねー。もう四時過ぎましたよ?」
「今から行ってもすぐに暗くなるわね」
「む。……それもそうか。じゃあ……どうしようか?」
「私に任せなさいっ」
え? ユキノちゃん、なにする気?
○○○
「お待たせ致しました、お嬢様。お乗り下さい」
「ご苦労様、セバスチャン」
「お嬢様、何度も言いますがキリタニです。
セバスチャン等という前時代的な名前ではございません」
「執事はみんなセバスチャンよっ」
「屋敷には私以外にも十人ほど執事がおりますが?」
「みんなセバスチャンよっ」
それじゃ呼ぶとき困るだろ。
「そうですか。では行きますよ」
「納得したのかよ!?」
「違いますよリン様。何を言っても愚かなお嬢様には無駄だと判断しただけでございます」
「執事が雇い主けなしていいのか!?」
「細かいことを気にしていては執事は勤まりませんよ」
そうなのか。
○○○
「わぁー……綺麗な桜ですねー」
「うん。そうだねー」
「しかもひまわりやら薔薇やらいろいろ咲いてますしー」
「うん。そうだねー。ほんと綺麗だよねー。
しかも明るいしねー
……っておぉいっ!
おかしいだろ! 何で四季おりおりの花があるんだよ! 何故ここ明るいんだよ!」
「ドームだからよっ」
天井に光るライト。回りに咲くのは四季おりおりの花々。
「こんなのは花見じゃないっ!
絶望したっ! 金で何でもできる世界に絶望したっ!」
「先輩ー、それはまずいですー。偉い人達に怒られますー」
おっと。僕としたことが。
「でも、お花見はお花見でしょ?」
「いやまぁ、そうだけど」
「じゃ、いいじゃない」
「でもさー」
「だまらっしゃいっ!」
「ぅぐはぁっ!」
ユキノちゃんが投げたお盆が僕のおでこにクリーンヒット。
お……おぉ……。
目が霞む……。
「僕は……もうダメなのか……」
「軍曹ー! 諦めるなー」
「う……隊長……?
すいません……もうダメです……」
「軍曹ー! 諦めるなー! 目を開けろー」
「ははっ……もう何も見えないや……」
「…………」
「…………」
「……で、大丈夫ですかー?」
「あ、うん。すこしおでこがヒリヒリするだけかな」
久々にものを投げられた。
て言うか、初めてあったあの時以来かな?
今回も問答無用だったけど。
「お茶の用意が出来ましたよ、お嬢様方」
いつのまにやらキリタニさんによって、お茶の用意がされている。
「じゃ、せっかくだし、お花見してきますか!」
「そうですねー。……じゃあ、乾杯でもします?」
「そうだね。……それじゃ、かんぱ…」
「乾杯!」
「「乾杯!」」
「あんたが言うのかよ! オイ! シカトすんな!」
なぜかキリタニさんに言われてしまった。
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